炊飯器から変な音がする？原因と種類、お手入れで重要なポイントを3つ紹介

「炊飯器の蒸気口から突然 ” 笛を吹くような ” 変な音が鳴り出した」

「購入して７年経った炊飯器の音が、最近大きくなってきた気がするけど、そろそろ寿命かな？」

毎日の食卓を支えている炊飯器から、突然、変な音が聞こえたら不安になりますよね？

結論からお伝えすると、炊飯器から出る変な音は、ご飯を炊くときに出る動作音と、部品の不具合による音の2種類があります。

炊飯器の動作音は、ご飯を炊くために出る音なので問題ありません。

ですが、部品の不具合による音は、ご飯が炊けなかったり保温ができないなどの、トラブルや故障の原因に繋がる可能性があります。

もし放置して故障した場合は、炊飯器を修理するか、新品に買い換えるしかありません。

炊飯器から出る音が動作音か、不具合による音なのか判断できるよう、本記事では下記について、解説していきます。

炊飯器から変な音がしている人は、ぜひ本記事を読み込んで、故障の判断や対策に役立ててください。

1 炊飯器から変な音が出る理由とは？
2 徹底解説！炊飯器からよく出る音の種類
- 2.1 炊飯器の動作音
- 2.2 部品の不具合による音
3 【変な音対策】炊飯器のお手入れで重要な3つのポイント
4 炊飯器の寿命で異音が出たときの対処法
5 まとめ
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炊飯器から変な音が出る理由とは？

冒頭でもお伝えしましたが、炊飯器から出る音は、ご飯を炊くときに出る動作音と、部品の不具合による音の2種類があります。

動作音に関しては、炊飯器の使用中に圧力調整をするときの音や、蒸気口から蒸気が出る音であり、特に問題がないので安心して使用できます。

一方、部品の不具合による音は、炊飯器の部品の取り付けミスや、部品そのものが壊れたことで出てしまう音です。

取り付けミスであれば、部品を正しく付け直すことで、問題が解決しますが、部品が壊れてしまったときは、修理もしくは、新品に買い替えをする必要があります。

故障したかも？と思ったときの対処法

炊飯器の保証書をチェックしてみましょう。

購入して1年以内の場合は、メーカー保証で無料で修理できるケースが多くあるからです。

購入して3年以上の場合は、有料での修理か、新品に買い替えして処分という対応になりますね。

もし、変な音が出て炊飯器の故障を疑ったときは、保証書をチェックするようにしましょう。

徹底解説！炊飯器からよく出る音の種類

先程もお伝えしたように、炊飯器から出る音は、大きく分けて2種類あります。

それぞれの音の違いを、種類や特徴などを踏まえて解説していきます。

炊飯器の動作音
部品の不具合による音

炊飯器の動作音

まず炊飯器の動作音について解説します。炊飯器の動作音のほとんどは、機械音が中心となっており、代表的なものは以下のようになります。

音の種類	説明
「ジー」	ＩＨ方式特有の通電中に起こる音で、磁気が内釜を通るときに起きる振動による音です。（通電中に出る音なので、保温中もときどき「ジー」音がします。）
「ブーン」	内部の熱を外へ逃がすためのファンが回る音です。（ファンがある機種とない機種があります。）
「カチャ」「カチ」	圧力をかけて炊飯するために出る音です。
「シュー」「プシュー」	蒸気口から蒸気が出る音です。圧力方式の機種は炊飯コースにより一気に圧力を抜くため、いきなり大きな音がすることがあります。
「カチカチ」「カチン」	火力調整や熱伸縮による音です。
「ジュッジュッ」「パチッ」	内釜が熱せられ、内釜の外面に付いている水滴がはじける音です。内釜は外面の水滴をふき取ってから、本体にセットしてください。

引用元 : Q 音が気になる（炊飯中・保温中・使用中）東芝ライフスタイル株式会社

ただし、ご飯を炊いていて、明らかに動作音が大きくなっている場合は、炊飯器の寿命が近づいている可能性があります。

ご自身で判断できないときは、購入した家電量販店、または各メーカーの相談センターに電話相談し、壊れる前に修理をする、もしくは、新品への買い替えを検討しましょう。

部品の不具合による音

部品の不具合による音は、炊飯中に蒸気が漏れて笛を吹いたような「ピーヒャラ」という、独特の変な音のことです。

この音がしたときは、以下の2点を確認する必要があります。

内ふたのパッキンにご飯粒や異物が詰まってないか
パッキンが正常に付いているか

この笛を吹いたような音は、パッキンにヒビが入っていたり、取れかかっているときに出る症状です。

この変な音が出ても、炊飯器がすぐ壊れて使えなくなることはありませんが、長期間放置すると蒸気出口以外から蒸気が漏れ、やけどや製品の変形・故障に繋がります。

炊飯器でご飯を炊いたあとは、パッキンにご飯粒や異物がないか、正しく取り付けしているか毎回確認をするようにしましょう。

【変な音対策】炊飯器のお手入れで重要な3つのポイント

変な音が出るのは、内ふたなどにご飯や異物が付着するのが原因となります。

日頃からお手入れすることで、変な音が出にくくなるだけでなく、炊飯器も長く使えて美味しいご飯を炊くこともできます。

これから紹介する項目を意識して、炊飯器のお手入れをしてみてください。

炊飯器を使うたびにお手入れする
吸気口と排気口を定期的にお手入れする
お手入れでの注意点

1. 炊飯器を使うたびにお手入れする

炊飯器でご飯を炊くたびに、内釜だけでなく、内ふたや蒸気口も洗ってますか？

実は炊飯器を使用するごとにお手入れすることを、炊飯器を製造しているメーカーが推奨しています。

これは変な音の原因になるだけではなく、お米の主成分であるデンプンは雑菌が好む成分なので、炊飯器内に残っていると、繁殖しやすくなってしまうからですね。

炊飯器の寿命だけではなく、美味しいご飯を食べるためにも、日頃からお手入れをしておきましょう。

1-1．内ふた・内釜は、台所中性洗剤をスポンジにつけて洗う

1-2．水容器・蒸気ふたは水洗いし、乾いた布で拭く

1-3．本体は、固く絞ったふきんで拭く

引用 : よくあるご質問炊飯器のお手入れ Panasonic

内ふたのパッキンを無理に取り外してしまうと、蒸気漏れの原因や、内ふたの修理が必要になる場合があります。

内ふたの修理になると、内ふた自体を買い替えることになるので、パッキンは取り外さず洗いましょう。

2. 吸気口と排気口を定期的に清掃する

家電製品は熱を発するので、ほとんどの製品に吸気口と排気口があります。

炊飯器も同様で、機種によっては100℃以上の熱を出してお米を炊きます。そのため炊飯器の外釜の中部に熱がこもらないよう吸気口と排気口が付いてます。

この吸気口と排気口は炊飯器の底面にあるので、ホコリがたまると熱がこもり、炊飯の途中で止まる原因にもなります。

月に1回を目安にして吸気口と排気口を確認し、汚れているときはほこりやゴミを取り除くなど、清掃しておきましょう。

3. お手入れでの注意点

炊飯器のお手入れに使えないものは以下のようになります。

金属たわしやナイロンたわし
ベンジン・シンナー・磨き粉・漂白剤・除菌アルコール等
食器洗い乾燥機、食器乾燥機

金属たわしやナイロンたわし、ベンジンなどを使うと汚れは取れやすいですが、表面に傷を付ける恐れがあり、内釜や内ふたなどを痛める原因になります。

また、食器洗い乾燥機、食器乾燥機も熱湯や温風を使用するので、変形の原因になります。

痛めたり、変形したときは新品と交換するしかなくなるので、炊飯器のお手入れには使わないようにしましょう。

炊飯器の寿命で異音が出たときの対処法

炊飯器から異音が出てしまっている場合、寿命を迎える前に「修理」か、「買い替え」のどちらかをする必要があります。

ほとんどの炊飯器は、3〜5年以上使っていると寿命を迎えている可能性が高くなり、どこかに症状が出てきます。

その症状の1つに今回紹介した「変な音」があります。

変な音が出た場合、炊飯器が寿命を迎える前に「買い替え」をおすすめします。

なぜ買い替えをおすすめしているのか、実際に費用を出して比較して説明していきます。

修理して使う場合

修理して使う場合ですが、年式に応じて変わってきます。

2009年以降の炊飯器は、経済産業省の指導により補修用性能部品の保有期間が、製造終了してから6年と定められているからです。

生産終了後して7年目以降の年式と2008年以前の年式は、部品の在庫が無くなり次第修理できなくなり、壊れた炊飯器は買い替えるしかありません。

また炊飯器を修理をしたときの参考価格は下記の通りです。

症状	修理金額
電源が入らない	5,000〜16,000円
臭いがする・変色する	4,000〜33,000円
炊飯・保温中の音が大きくなった	4,000〜9,000円
炊けない・焦げる	4,000〜33,000円