「テレビが古くなってきたから買い替えたいけど、まだ使えるから下取りしてもらいたい。どこが一番お得だろう?」
こんな疑問を持つ方も多いと思います。結論として8社を比較した結果、「家電専門店ノジマ」だということがわかりました。
本記事では、テレビの下取りや買取を行っている家電量販店の条件や流れをまとめています。
テレビの下取りや買取を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
液晶テレビの下取りとは
液晶テレビの下取りは、新しいテレビを購入する際に、古いテレビを引き取ってもらい、その分値引きが受けられるサービスです。まず、現在使用しているテレビの買取価格を査定してもらい、その金額分を新しいテレビの購入価格から差し引いてもらえるため、お得に買い替えができます。
たとえば、古い液晶テレビを家電量販店に下取りに出すと、販売店が査定を行い、その査定額を新しいテレビの支払いから差し引いてくれます。
このサービスを利用することで、古いテレビを簡単に処分でき、新しいテレビを安く手に入れることができるというメリットがあります。
下取りと買取の違いとは?
下取りと買取は似たように見えますが、目的が異なります。
下取りは新しい製品を購入する際に、古い製品を引き取ってもらい、その金額を新しい製品の購入代金から差し引く方法です。
一方、買取は古い製品を現金で買い取ってもらう方法で、購入に限らず、そのまま現金を受け取れます。下取りは購入の条件付きであるのに対し、買取は購入に関係なく、より柔軟な取引方法といえます。
関連記事 ▶下取りとは?買取との違いを徹底解説!
下取りのメリット・デメリット
下取りのメリットは、新しい製品を購入する際に古い製品を簡単に引き取ってもらえる点です。
処分の手間が省け、購入価格から差し引かれるため、割引効果も得られます。また、店舗での一括手続きが可能で手軽です。
一方、デメリットは買取価格が買取業者より低いことが多く、現金化できないことです。さらに、下取り条件が厳しい場合があり、製品の状態や購入対象が限定されることもあります。
家電量販店大手8社の下取り比較【2024年10月版】
ここでは、家電量販店でおこなっているテレビの買取価格・下取り価格についてまとめてみました。
今回は、以下の条件で比較した情報になります。
- 対象機種は「パナソニック 43インチ 液晶テレビ VIERA TH-43FX750 2018年製」
- 商品の状態は「美品・動作問題なし」
- 家電量販店の「出張買取・宅配買取・店頭買取・下取り価格」をそれぞれ調査し、比較
- 引き取り場所はすべて「東京都渋谷区」に設定して算出
これから各社の詳細を説明する前に、買取価格・下取り価格をまとめた表を記載しておきます。
どこの会社が最も高く下取りしてくれるかを先に知りたい方は、参考にしてみてください。
家電量販店 |
買取価格・下取り価格 |
備考 |
---|---|---|
6,500円 |
|
|
対象商品購入で |
|
|
3,000円 |
|
|
当製品は |
|
|
当製品は |
|
|
– |
|
|
対象商品購入で |
|
|
– |
|
※2024年10月時点当社調べ。実際の買取・下取り価格と異なる場合もあります
ここからは、家電量販店8社のそれぞれの特徴について、もう少し具体的に書いていきます。
ノジマ
ノジマの下取り方法と最大査定額は以下のとおりです。
下取り方法 |
最大査定額 |
購入商品の搬入と同時に下取り |
6,500円 |
店頭に持ち込んで下取り |
6,500円 |
ノジマは下取りのみの対応となりますが、最大査定額がほかの家電量販店と比べて高値であり、下取りまでの手順が楽なのが特長です。
楽になる理由は、ノジマでは「下取りチェッカー」というLINEとWEBで簡単に下取り価格が分かるサービスを導入しているからです。
LINEまたはWEBから型式などを入力するだけで査定額が算出されますし、テレビの入れ替え時にそのまま自宅まで引き取りに来てくれるため、下取り完了までがスムーズです。
また、指定機種を購入する場合、さらに50,000円の下取り値引きを受けられます。
お得なサービスになるので、まずはテレビの買取や下取りを考えている方は、ノジマでの検討をおすすめしています。
\WEB査定はこちらから/
ヤマダデンキ
ヤマダデンキの買取方法と最大査定額は以下になります。
買取方法 |
最大査定額 |
出張買取 |
3,000円 |
宅配買取 |
× |
店頭買取 |
3,000円 |
ヤマダデンキは家電について査定し、買取サービスをおこなっています。テレビも買取の対象になります。
特徴としては買取価格はそこまで高くはないものの、他社に比べて古い年式のテレビも買い取ってくれるという点です。ただ、今回買取をおこなっている家電量販店では平均的な買取価格であったため、まずは他社での買取方法と照らし合わせて検討するほうがよいでしょう。
ヤマダデンキでテレビを購入し、自宅での入れ替え時には訪問料も無料で買取対応してくれるので、他社から買取を断られた品でも一度相談してみるのがよいでしょう。
他にも、「ヤマダデンキの買取事前査定サービス」というWEBで簡単に調べられるシステムを導入しているので、とてもお手軽に調べることができます。
また、2024年10月現在『対象メーカー限定で、2015年製以降のまだ使える薄型テレビは最大30,000円の買取』キャンペーンをおこなっています。
ビックカメラ
ビックカメラでは、一定条件のもとでテレビの下取りが可能です。下取り値引きについては以下のとおりです。
下取りの条件である「製造から15年以内」「買い替え時」「故障や破損がない」「リモコンあり」「プラズマテレビでない」「有機ELテレビでない」まだ使える液晶テレビに限り、下取りをしてもらうことができます。
参考:まだ使えるテレビ・洗濯機・冷蔵庫も無料で下取り│ビックSUPERサービス
またビックカメラでは買取サービスもおこなっており、買取方法と最大査定額は以下になります。
買取方法 |
最大査定額 |
出張買取 |
× |
宅配買取 |
3,000円 |
店頭買取 |
3,000円 |
ビックカメラでは「ラクウル」というアプリで買取をおこなっていて、集荷も査定も無料でできるため、気軽に売ることができます。
こちらのサービスも型番などを入力するだけで、査定金額を出してくれるお手軽なものになっています。
今回買取をおこなっている家電量販店のなかではヤマダ電機と同額で買取価格が平均的のため、他社での買取も検討してみましょう。
先ほど比較したPanasonicの対象機種を例に出すと、ノジマの下取り価格は8,300円、ヤマダ電機の買取価格は3,000円。
それに対してビックカメラの買取価格は3,000円と、ヤマダ電機と同様にノジマよりも低いことが分かります。
近くにビックカメラしかないという状況でなければ、優先度は低めに考えておくのがいいですね。
なお、2024年10月現在、『今が売り時、買い替え時!買替祭』を開催中です。「指定商品を購入時」に「リサイクル回収を同時申込」をすれば「古くても壊れていても液晶テレビを引き取ったうえで、購入金額について最大30,000円の値引きをしてもらえる」キャンペーンとなっておりますので、ぜひチェックしてみてください。
ただし、古いテレビや壊れたテレビはリユースできない可能性があるため、リサイクル料金がかかる可能性がありよく確認する必要があります。
参考:今が売り時、買い替え時!買替祭!│ビックカメラ.com
ジョーシン
ジョーシンでは下取りサービスを実施していませんでした。
今回比較したモデルでは査定額がつきませんでしたが、液晶テレビの買取サービス自体はおこなっています。
買取方法と最大査定額は以下になります。
買取方法 |
最大査定額 |
出張買取 |
× |
宅配買取 |
当製品は買取対象外(液晶テレビの買取サービスはあり) |
店頭買取 |
当製品は買取対象外(液晶テレビの買取サービスはあり) |
ジョーシンにおけるテレビの買取価格は比較的高く、WEBで査定金額をすぐに調べられるというバランスの良さが特徴です。
対象商品は限られてきますが、こちらもノジマと同様に複数の買取方法が適応されるため、お得に買い替えられる選択肢の1つになりますね。
ただし、還元がポイントのみに限定されているため、ポイントを使う予定がない人はこのあたりも考慮して検討してみてください。
なお、買取不可の液晶テレビなどを処分する場合は、下記の費用がかかります。
▼ジョーシンで液晶テレビ(15V以下)を引き取りしてもらう場合
リサイクル料金1,870円~+収集運搬料金(買い替えの場合は1,650円、引き取りのみの場合3,300円)がかかる
訪問引き取りの場合、さらに出張費1,650円が必要で注意が必要です。
2024年10月現在、店頭でテレビを購入したときに下取りの申し込みが可能であり、特定のメーカーのものを購入の場合はジョーシンポイントを増額してもらえるようです。ぜひチェックしてみてください。(2024年10月31日まで)
ヨドバシカメラ
ヨドバシカメラではテレビの下取りを実施していませんが、買取はおこなっております。
しかし、買取してもらえるテレビは他社よりも限定的である可能性があります。
今回ヨドバシカメラの査定システムでは型番検索は出来ず、TH-43FX750で検索かけてもヒットしませんでした。項目選択画面では「パナソニック」「2018年」を選べず、「2019年」を選択しても1件もヒットせず、2020年を選択したところようやく2件出てきました。
相場も全体的に5,000~6,500円あたりが多く、上記のことからヨドバシカメラでは店頭での買取には力を入れていますが、査定システムに力を入れてないことが伺えます。
他の方法として、リサイクル料金を支払って古いテレビを処分してもらうこともできます。
▼ヨドバシカメラで液晶テレビ(16型以上、15型以下)を引き取りしてもらう場合
リサイクル料金(2,970円)+収集運搬費(550円)がかかる
他社に比べて収集運搬費が比較的抑えめの額ですので、とにかく引き取ってもらうという場合は選択肢に加えてもいいかもしれません。
2024年10月現在は「テレビ買い替え応援キャンペーン」を開催中です。対象商品購入&リサイクル回収を申し込むと、最大20,000ポイント付与されます。(対象商品購入時と同時のみ、2024年10月31日まで)
エディオン
エディオンでは、古いテレビの下取り査定や買取サービスをおこなっていません。
そのため、基本的にリサイクル回収の手数料を支払って処分することになります。
処分をしてもらう際は下記の費用がかかります。
▼エディオンで液晶テレビ(ソニー・日立・シャープ・三菱など、33インチ以上の場合)を引き取りしてもらう場合
リサイクル料金(2,970円)+収集運搬費(1,650円~)がかかる
お得に買い替えたい場合は他社と比較して検討するのがよさそうです。
ジャパネットたかた
ジャパネットたかたはテレビの下取りをおこなっています。
ただし古いテレビを査定して買取するようなサービスはおこなっていません。
そのかわり、2024年10月時点では商品によって最大50,000円など下取り値引きを適用できることがあります。一見お得なように聞こえますが、それは定価10万円以上の商品に対して適用される下取り値引き額になります。なので、購入するモデルによって下取り額は左右されるということを覚えておく必要があります。
また、下取り値引き対象外のテレビを新規購入した場合はリサイクル費用がかかります。
この場合、リサイクルにかかる費用は最低でも合計5,720円がかかり、新しいテレビの送料も加算されます。そのため、下取り値引きが本当にお得なのかを検討する必要がありそうです。
▼ジャパネットたかたで液晶テレビを下取りしてもらう場合
- 一部の対象商品の購入では下取り値引きが適用される(2024年10月時点では2,000~50,000円の値引きあり)
- 対象外商品の購入では下取りにリサイクル料金(2,970円)+収集運搬費(2,750円)がかかる(43型の場合)
- 購入品の送料も別途かかる
ケーズデンキ
ケーズデンキでは、古いテレビの下取り査定や買取サービスをおこなっていません。
そのため、基本的にリサイクル回収の手数料を支払って処分することになります。
処分をしてもらう際は下記の費用がかかります。
▼ケーズデンキで液晶テレビ(画面サイズ16型以上の場合)を引き取りしてもらう場合
リサイクル料金(2,970円)+収集運搬費(2,200円~)がかかる
こちらもお得に買い替えを考えるなら、他社と比較して検討したほうがよさそうです。
テレビの下取り・買取・処分について
テレビの下取り基礎知識
ここまでにテレビの下取りや買取をしている家電量販店を8社比較してきました。
比較してきた内容を踏まえて、下取りではどの会社を選べばよいかを下記にまとめています。ぜひ、参考にしてみてください。
●下取りの場合
家電量販店の「ノジマ」がおすすめ!
理由は下取り金額に加えて、買取キャッシュバックがつく可能性があること。そして、下取りチェッカーという査定に便利なシステムや、商品購入時に自宅で入れ替えてもらえるなどメリットが多いためです。
またテレビに関しては「ジョーシン」も高い査定額がつきやすいです。キャンペーン次第ではお得になりますが、キャンペーン適応条件も限定的かつ、ポイント還元になります。
更にジャパネットたかたの下取り値引きはお得に見えますが、古いテレビを査定してくれるわけではない、またリサイクル料金・送料が別途かかります。
以上の点から、テレビを下取りするならノジマをおすすめしています。
テレビ買取のポイント
テレビを高く下取り(買取)査定してもらうためのポイントは以下のとおりです。
少し意識するだけで高額査定になることもあるため参考にしてください。
- 年数がなるべく若いうちに売る
- 付属品や箱をそろえておく
- 定期的に掃除する
- 不具合は修理してから売る
テレビを高く売る方法をまとめた記事は「テレビを売る2つの方法|少しでも高く売るためのポイントを解説!」をご確認ください。
テレビの処分方法と注意点
テレビを処分する場合は、家電リサイクル法に基づき適切な対応が義務付けられています。
具体的な処分方法は以下の通りです。
- 新しくテレビを購入した店舗に引き取ってもらう
- 今あるテレビを購入した店舗に引き取ってもらう
- 不用品回収業者に引き取ってもらう
- 住んでいる自治体に問い合わせ指定の場所にもっていく
法律を守らずに不法投棄をする悪質な回収業者もおり、高額な費用請求などトラブルも発生しているため注意が必要です。
テレビの正しい処分方法については、こちらの記事「テレビの正しい処分方法とは?かかる費用やお得な処分方法などを徹底解説!」で詳しく解説していますので、ご確認ください。
まとめ
最終的な選び方とお得な方法
今回はテレビの下取りについて、家電量販店8社を比較しながら解説してきました。
最後にもう一度本記事の内容をまとめておきます。
- テレビの下取りは「ノジマ」がおすすめ
- ヤマダデンキは、他社より古い年式のテレビを買い取ってくれるが買取相場は高くない
- ビックカメラは、集荷や査定は楽だが買取価格がヤマダデンキと同等で平均的
- ジョーシンは、買取価格も高めでキャンペーンによってはお得。ただし、キャンペーン適応条件がやや限定的かつ、ポイント還元となるため注意
- ヨドバシカメラは、あまりテレビの買取に力を入れていない
- エディオン、ケーズデンキはリサイクル料金を支払い処分してもらう回収サービスのみ
- ジャパネットたかたの下取り値引きはお得になる場合もあるが、購入品によって左右される
テレビは、サイズも大きな家電であるため、買い替えのときには設置や処分の手間がかかるアイテムです。
本記事を参考にして、できるだけ楽に、そしてお得に買い替えられるようにしましょう。
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