IHコンロの電気代は高い?安い?IHコンロの電気代節約術も紹介

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下取りガイド 望月

IHコンロは、天板がフラットなのでお手入れしやすく、炎が出ないため火事の危険性が少ないといわれています。

経済産業省資源エネルギー庁によると、世界的なエネルギー価格の上昇に伴い家庭の光熱費も例年より高騰しています。

IHコンロの電気代はどのくらいかかる?」

「ガスコンロと比べるとどっちが高い?」

「IHコンロの電気代を節約する方法は?」

このように、IHコンロの電気代について気になる方もいるのではないでしょうか。

本記事では、IHクッキングヒーターとガスコンロにかかる電気代の比較、そして電気代の節約方法を紹介しています。

IHクッキングヒーターとガスコンロのどちらを購入するか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

IHコンロの電気代はどのくらい?

一般財団法人 日本電気工業会によると、IHコンロの電気代は4人家族が1日3回の食事に使用した場合、1ヶ月の電気料金は約1170円程度とされてます。

また、IHコンロでの湯沸かしにかかる電気代の目安は以下のとおりです。

湯沸かし時間と燃費(参考:一般財団法人 日本電気工業会

水量

140cc

300cc

500cc

湯沸かし時間目安

約30秒

約55秒

約80秒

電気代目安

約0.6円

約1.2円

約1.9円

また、IHコンロの消費電力は最大で5800Wですが、実際に使われることはありません。

これは、上面の各ヒーターやグリルなど最大使用したときの消費電力なので、普段使用する消費電力の目安は以下のとおりです。

弱火

200〜500W

中火

700〜1,400W

強火

2,000〜3,000W

電気代は以下の式で計算できます。

電気代 = 消費電力(W) ÷ 1,000 × 電気料金単価(円) × 使用時間(h)

電気料金単価を27円、消費電力を弱火500W、中火1000W、強火3000Wを当てはめて、IHコンロを1時間使用した場合で計算すると以下となります。

強火

13.5円

中火

27円

弱火

81円

1時間あたりの平均電気代は、これらを合計して3で割ると40.5円になります。

IHコンロとガスコンロ使用時の電気代の比較

IHコンロを使用した場合、電気代は1時間あたり40.5円となりました。

ガスコンロを使用した場合にはどのくらいの料金になるでしょうか?

ガスには「都市ガス」と「プロパンガス」の2種類が存在します。

それぞれのガス代を計算してIHコンロと比較しました。

都市ガス

「都市ガス」は、道路の下にあるガス管を通して供給されるガスのことです。

特徴の一つとして「都市ガス」にはにおいがあります。ガスは本来は無色、無臭ですが、ガスが漏れたときなどに気づけるようわざとにおいがつけてあります。

都市ガスのガス代を計算するには、以下の式を使用します。

出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)

※1kW=3.6MJ/h、ガス発熱量は東京ガスで45MJ/㎥、料金150円/㎥

都市ガスを強火を2.97kW、中火を1.68kW、弱火を0.38kWとして、1時間使用した場合のガス代は以下となります。

強火

35.64円

中火

20.16円

弱火

4.56円

1時間あたりの平均ガス代は、これらを合計して3で割ると20.12円になります。

どのくらいの火加減にするかにもよりますが、IHコンロと比較して都市ガスなら半額程度の料金で使用できる計算になりました。

プロパンガス

プロパンガスとはロパン、ブタンが主成分である液化石油ガス(LPG)のことです。

同様に、プロパンガスも本来は無色、無臭ですが、ガス漏れに対応できるよう匂いがつけてあります。

それでは、同様にプロパンガスのガス代も計算します。

出力(kW)×3.6MJ/h×時間(h)÷ガスの発熱量(MJ/㎥)×ガス料金(円/㎥)

※1kW=3.6MJ/h、ガス発熱量は99MJ/㎥、料金553円/㎥

プロパンガスで強火を2.97kW、中火を1.68kW、弱火を0.38kWとして、1時間使用した場合のガス代は以下となります。

強火

59.7円

中火

33.7円

弱火

7.64円

1時間あたりの平均ガス代は、これらを合計して3で割ると33.68円になります。

IHコンロ

40.5円

都市ガス

20.12円

プロパンガス

33.68円

それぞれを計算した結果、1時間あたりの電気代はIHコンロがもっとも高くなるようです。

しかし、電気の契約にはさまざまなプランがあり、夜間料金やオール電化などを利用すれば半額程度になることもあります。

IHコンロの電気代を節約する方法8選

IHコンロは使い方によって、電気代を節約することができます。

ここでは4つの方法を紹介します。

熱効率のよい鍋を使用する

IHクッキングヒーターの最大の特徴は熱効率の良さです。

東芝IHクッキングヒーター情報サイトでは、カタログ表記でIHコンロの熱効率が約90%、 ガスコンロは約40%と書かれています。

また家庭での平均的な使用状況では、約83%前後になるようです。

その特性を最大限に引き出すためには、適切な鍋の選択が欠かせません。

最近では、アルミ製の鍋が使えるIHコンロも登場していますが、アルミとIHは元々相性が悪いため熱効率は悪くなります。

IHコンロで熱効率のよい鍋は、鉄鍋、鉄ホーロー鍋、ステンレス鍋で底が平らで厚みのある鍋です。

エネルギーを逃がさないためにも、設置面に隙間ができない鍋を選びましょう。

このような鍋を選べば短時間で調理を済ませられるため、電気代を節約できます。

天板の汚れや水を拭く

IHコンロの天板が汚れていたり水滴が残っていたりすると、その汚れや水滴が熱を奪ってしまいます。

つまり、IHヒーターから直接鍋へ伝わるべき熱が伝わりにくくなり、必要な熱量を得るために余計な電力を消費してしまうのです。

また、汚れや水滴がIHヒーターの熱を遮断してしまうことがあります。正確な温度管理を妨げ誤作動が起こってしまうため、電力の無駄遣いにつながることがあります。

鍋を振らず置いたままかき混ぜる

IHコンロは、基本的に鍋を天板に密着させたまま調理します。炒め物でも鍋を振るのではなく、ヘラなどで具材をかき混ぜて調理しましょう。

IHコンロは鍋底の温度が高いため、焦げ付きに注意しながら定期的に混ぜる必要があります。

底が平らで設置面にぴったりとつく鍋を使用すれば、より熱効率がよくなるため電気代の節約につながります。

料理に合わせて温度や時間を設定する

IHコンロの温度や時間が設定できる機能を使えば、最低限のエネルギーで調理できるため、無駄な電力消費を抑えられます。

IHコンロでは料理に適した熱量を自動調整する機能や、設定時間が来ると自動的に電源を切ってくれるタイマーが搭載された機種がほとんどです。

煮込み料理やスープをうっかり沸騰させ続けてしまうことはありませんか?

このような場合も100℃に近くなると、IHコンロが自動で火力を弱めてくれたり消してくれたりするため、無駄な電力を使わず節約につながります。

節電モードを使用する

IHクッキングヒーターに搭載されている節電モードをうまく活用しましょう。

節電モードを上手に使いこなすと、消費電力が抑えられて電気代がかかりにくくなります。

例えば、パナソニックのビルトインIHの場合、「5,800W/4,800W/4,000W」の消費電力が3段階用意されていますが、節電モードを使用することで「4,800W/4,000W」設定を限定できます。

また、消費電力を抑え、電気を自動的に調整してくれる便利機能も搭載されている優れものです。

電気代を少しでも抑えたい人は、積極的に節電モードを活用しましょう。

予熱を保温に活用する

煮物やカレーなど、予熱をうまく利用して料理をつくる方法です。

時間や手間がかかるものの、節電に効果的で味もいい感じにできあがります。

予熱活用の方法はとても簡単です。

煮立たせた鍋を毛布やバスタオルでくるんで数時間置くだけで、いい感じに味が染み込んで美味しく仕上がります。

蓋や落し蓋を使う

鍋に蓋をすると熱伝導率が上がるため、余計な電気を使わずに済みます。

煮物をつくるときは落し蓋を使いましょう。より効率よく食材が煮えて、味も染み込みやすくなります。

圧力鍋や無水鍋を使用する

煮物や茹で物、蒸し物には圧力鍋や無水鍋を使えば節電できます。

圧力鍋は、鍋を密閉して高圧で調理するため、通常の料理よりも大幅な時短が可能です。おおよそ3分の1程度の調理時間で済ませられるでしょう。

無水鍋は、野菜に含まれる多くの水分で調理できるため、茹で物を作るときにお湯を沸かす手間が省けます。結果として省電につながる仕組みです。

まとめ

IHコンロとガスコンロの電気代を比較すると、平日の日中で一般的な電力会社の電気料金単価27円で計算すると、ガスコンロを利用したほうが安いという結果になりました。

しかし現在、電気料金は電力会社各社でさまざまなお得な料金が提供されており、ライフスタイルに合わせて選べばお得に利用できることもあります。

また、IHコンロは熱効率がよいため、使用方法によって必要な電力は大きく異なります。

電気代を節約できるコツは以下のとおりです。

  • 熱効率のよい鍋を使用する
  • 天板の汚れや水を拭く
  • 鍋を振らず置いたままかき混ぜる
  • 料理に合わせて温度や時間を設定する

ライフスタイルに合わせたお得なプラン設定と節約のコツを抑え、上手に使っていきたいですね。

また、古いIHコンロをご使用の方は、リサイクルショップでの買取を検討してみてはいかがでしょうか?

IHコンロやガスコンロは、数千円〜数万円で買取可能なことがあります。ビルトインでも買い取ってもらえますよ。

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