古い冷蔵庫の電気代は本当に高い?買い替えでどれだけ節約できるか比較検証【2025年最新】

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下取りガイド 清水
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「古い冷蔵庫の電気代っていくら?」 「古い冷蔵庫の電気代って高いの?」   そう思っていませんか?  

結論からお伝えすると、古い冷蔵庫の電気代は新しい冷蔵庫よりも高い場合があります。15年前の冷蔵庫と今の冷蔵庫(※)と比べと電気代は2,201円の差があることが分かりました。

※今の冷蔵庫:2024~2025年前後に発売されたものと定義します。

冷蔵庫は壊れてから新しい冷蔵庫を探すとなると時間が限られて最善の選択が難しくなるため、今のうちから買い替えのサインを知っておき、タイミングを見逃さないようにすることも大切です。

この記事を最後までお読みになると、古い冷蔵庫と新しい冷蔵庫の電気代がどのくらい違うのか理解することができます。そして、新しい冷蔵庫に買い替えるべきかを判断できるようになります。

この記事が、あなたが古い冷蔵庫から新しい冷蔵庫に買い替えるきっかけになれば幸いです。

目次

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【メーカー別】今の冷蔵庫の年間電気代

古い冷蔵庫を使い続けると、電気代が高くなる傾向があります。

そこで、今の冷蔵庫の電気代と古い冷蔵庫の電気代を比較してみました。

この記事では、最新モデルの冷蔵庫と古い冷蔵庫を無作為に抽出し、その年間消費電力と電気代を比較していきます。無作為に抽出することで、公平な比較をしています。

今の冷蔵庫の電気代の相場は8,000円〜9,000円(2025年時点)

今の冷蔵庫の電気代と古い冷蔵庫の電気代を比較する前に、まずは、今の冷蔵庫の電気代の相場がいくらかについて見ていきましょう。  

結論から言うと、今の冷蔵庫の電気代の相場は年間8,000円〜9,000円、月々に換算すると約700円〜800円と、算出できました。

では、今の冷蔵庫の年間電気代の相場が約8,000円〜9,000円だとされる根拠について、具体的に説明していきます。

計算の仕方は簡単です。主要家電メーカーの最新モデルの冷蔵庫のカタログに記載されている年間消費電力と電気料金単価をかけると、おおよその年間電気料金が計算できます。

電気料金単価は、厳密には契約する電力会社やプランによって変わるものですが、それをいちいち全て計算するのは大変です。

全国家庭電気製品公正取引協議会 新電気料金目安単価

そこで、電化製品のカタログに掲載されている年間消費電力を計算する際にも用いられている、全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている新電気料金目安単価(31円/1kWh)を使って計算します。

※以前の目安単価は27円/kWhでしたが、令和4年7月に31円/kWh(税込)に改定されました。

では、代表的な冷蔵庫メーカーのカタログから、最新モデルの冷蔵庫を無作為に抽出し、その年間の消費電力と電気料金の目安を見ていきます。  

算出した一覧表は次のようになります。

メーカ別 平均電気代(年間)

この表の内容について、メーカーごとに詳しく説明していきます。

パナソニック(Panasonic)の冷蔵庫の年間電気代

容量 型番 発売年月 年間電気代
406L NR-E41EX1 2024年3月 7,719円 (年間消費電力249kWh×31円)
525L NR-F53HV1 2024年5月 8,866円 (年間消費電力286kWh×31円)
601L NR-F60WX1 2024年2月 7,781円 (年間消費電力251kWh×31円)

出典:Panasonic 冷蔵庫総合カタログ 2024 秋冬

まず、パナソニックの冷蔵庫を3機種無作為に選び、カタログに記載されている年間消費電力と新電気料金目安単価をかけて、年間電気代の目安を算出しました。

この3つの平均を出すと、約8,122円となります。

東芝(TOSHIBA)の冷蔵庫の年間電気代

容量 型番 発売年月 年間電気代>
411L GR-W41GK 2024年12月 9,765円 (年間消費電力315kWh×31円)
501L GR-Y500GT 2025年2月 8,649円 (年間消費電力279kWh×31円)
601L GR-W600FK 2024年10月 9,641円 (年間消費電力311kWh×31円)

出典:TOSHIBA 総合カタログ 冷蔵庫 2025年-1号

次に、東芝です。こちらも冷蔵庫を3機種無作為に選び、カタログに記載されている年間消費電力と新電気料金目安単価をかけて、年間電気代の目安を算出しました。

この3つの平均を出すと、約9,351円となります。

日立(HITACHI)の冷蔵庫の年間電気代

容量 型番 発売年月 年間電気代
375L R-V38V 2024年10月 10,416円 (年間消費電力336kWh×31円)
540L R-HW54V 2024年2月 8,153円 (年間消費電力263kWh×31円)
617L R-HXCC62V 2024年2月 8,370円 (年間消費電力270kWh×31円)

出典:HITACHI 冷蔵庫総合カタログ 

日立も同じように、冷蔵庫を3機種無作為に選び、カタログに記載されている年間消費電力と新電気料金目安単価をかけて、年間電気代の目安を算出しています。

この3つの平均を出すと、約8,979円となります。  

三菱電機の冷蔵庫の年間電気代

容量 型番 発売年月 年間電気代
403L MR-N40K 2024年6月 10,199円 (年間消費電力329kWh×31円)
495L MR-WZ50M 2025年1月 8,153円 (年間消費電力263kWh×31円)
602L MR-MZ60M 2024年12月 8,866円 (年間消費電力286kWh×31円)

出典:三菱電機 三菱冷蔵庫

最後は三菱電機です。こちらも冷蔵庫を3機種無作為に選び、カタログに記載されている年間消費電力と新電気料金目安単価をかけて、年間電気代の目安を算出しました。

この3つの平均を出すと、約9,072円となります。  

そして、これらの4メーカーの平均年間電気代からみても、全体の相場は約8,000円〜9,000円だということが分かります。

古い冷蔵庫と今の冷蔵庫の電気代の比較

今の冷蔵庫の電気代の相場が分かったところで、次に古い冷蔵庫の電気代とどのくらい違うのか、その差額をみていきましょう。  

2025年から30年前、20年前、15年前、10年前、5年前の4パターンの電気代と、今の冷蔵庫の電気代の相場で比較していきます。ただし、30年前と今の新電気料金目安単価は異なり当然金額の差が出てしまうので、年間消費電力で比較し、すべて新電気料金目安単価(31円/1kWh)で算出していきます。

30年前(1995年発売)の冷蔵庫との比較

ナショナル 3ドア 冷蔵庫 1994年1-6月期製造 30年前の冷蔵庫

1994年1-6月発売 2024年10月発売
メーカー ナショナル 日立
型番 NR-C31F1 R-V32V
容量 305L 315L
年間消費電力 420 kWh(※) 324 kWh

(※)35kWh/月を12か月分で算出

今の冷蔵庫は30年前の冷蔵庫より年間消費電力は96kWh低く、電気代の目安単価で計算すると2,976円安いことが分かりました。

本当に古い冷蔵庫は今の冷蔵庫より電気代が高いと言えそうです。このあと20年前、15年前、10年前、5年前と比較したときの電気代をみていきます。

20年前(2005年発売)の冷蔵庫との比較

2005年1月発売 2025年1月発売
メーカー 三菱電機 三菱電機
型番 MR-G50NF MR-WZ50M
容量 495L 495L
年間消費電力 190 kWh 263 kWh

今の冷蔵庫は20年前の冷蔵庫より年間消費電力は73kWh高く、電気代の目安単価で計算すると2,263円高いことが分かりました。

ただし、メーカーやモデルによってこの数値は前後する可能性があります。

一概に今の冷蔵庫のほうが電気代が高いとは言えないかもしれませんが、機能追加や改善などでかえって消費電力が上がってきている可能性はありそうです。

15年前(2010年発売)の冷蔵庫との比較

2010年6月発売 2025年1月発売
メーカー シャープ 東芝
型番 SJ-29S GR-W29SC
容量 290L 294L
年間消費電力 390 kWh 319 kWh

メーカーとドア数の条件は異なりますが、近しい容量のもので比較してみました。

今の冷蔵庫は15年前と比べ、年間消費電力は71kWh低く、今の電気代に換算すると2,201円安いことが分かりました。

ただし、メーカーやモデルによっては15年前のほうが消費電力が低い可能性もあります。

10年前(2015年)の冷蔵庫との比較

続いて、10年前の冷蔵庫と今の冷蔵庫を比較していきます。

2015年9月発売 2025年2月発売
メーカー 東芝 東芝
型番 GR-J510FC GR-Y500GT
容量 508L 501L
年間消費電力 320 kWh 279 kWh

今の冷蔵庫は10年前と比べ、年間消費電力は41kWh低く、今の電気代に換算すると1,271円安いことが分かりました。

ただし、メーカーやモデルによっては10年前のほうが消費電力が高い可能性もあります。あくまでも一例の参考値として比較していますので、最終的な判断はご自身で行ってください。

5年前(2020年発売)の冷蔵庫との比較

2020年4月発売 2025年2月発売
メーカー 東芝 東芝
型番 GR-S500GZL GR-Y500GT
容量 501L 501L
年間消費電力 255 kWh 279 kWh

今の冷蔵庫は10年前と比べ、年間消費電力は41kWh高く、今の電気代に換算すると1,271円高いことが分かりました。

あくまでも一例の参考値として比較していますので、最終的な判断はご自身で行ってください。

過去20年、15年、10年、5年の冷蔵庫の年間消費電力と電気代を比較した結果、新しい冷蔵庫の方が電気代が高い場合もあれば、逆に古い冷蔵庫の方が電気代が高い場合もありました。それぞれ発売当時のスペックの比較をしていますので、冷蔵庫の電気代は製品の個々の特性や技術の進化によって異なります。そのため、単純に「古いほうが電気代が高い」とは言えません

最新の冷蔵庫を選ぶ際には、年間消費電力のスペックや省エネ基準達成率などの指標を参考にしながら、総合的に判断することが重要です。

古い冷蔵庫は経年すると電気代が高くなる

電卓と?マーク 先ほど、古い冷蔵庫の電気代と新しい冷蔵庫の電気代を比較した結果をお伝えしました。発売当時の電気代を比較したため、10年以上前の冷蔵庫を長らく使用している場合は、いくつかの要因で電気代が高くなることがあります。

古い冷蔵庫の電気代が高い理由は大きく以下の2つです。

年数が経つと冷蔵庫の機能が劣化してくるので、電力消費が増加

皆さんご存知の通り、冷蔵庫は永遠に使えるものではなく、寿命があります。

24時間365日稼働している冷蔵庫は経年劣化で部品が消耗し、それにより購入当初の能力が次第に衰えていってしまうからです。  

例えば「最近冷蔵庫の冷えが悪いな…」と感じる場合、冷蔵庫の冷却装置が故障していたり、ドアパッキンが劣化している可能性があります。

庫内が冷えなければ冷蔵庫は頑張って冷却しようと働きますので、余計に電気代がかかってしまうことになるのです。

しかし、冷蔵庫がいくら頑張って電気を使って働いても、そもそも故障していては庫内が冷えることはありません。

その結果、電気代ばかりが増えていくという結果を招いてしまいます。

古い冷蔵庫はエネルギー効率が低いため、電力消費が多くなる

古い冷蔵庫の電気代が高いのは、先ほどお話したように古い冷蔵庫自体の機能が低下することも原因の一つですが、最近の冷蔵庫に充実した省エネ機能が搭載されているから、という理由もあげられます。  

冷蔵庫の省エネ機能は年々進化していて、新しいモデルほど省エネ性能に長けています。

家電製品協会によると、10年前の冷蔵庫と比べた最近の冷蔵庫の省エネ機能は、以下のものが充実しています。

※2013年の製品と2023年の製品の比較

出典:冷蔵庫の進化した省エネ技術と技術トレンド | 省エネ家電で温暖化防止 | 省エネ家電 de スマートライフ -温暖化の影響と防止- (一般財団法人 家電製品協会)

それぞれ詳しく説明していきましょう。

インバータ機能

従来の冷蔵庫では、冷蔵庫を冷やす仕組みの肝である「コンプレッサー」が一定の回転数で稼働していました。

しかし最近の冷蔵庫にはインバータ機能が搭載されていて、コンプレッサーの回転数を変化させ効率よく稼働させることができます。  

例えば良く冷却されている時は回転数を抑え、温度が上がった時に回転数を少し上げるなど決め細い動きが可能になったのです。

この機能により冷やしすぎるといった無駄な電気代を省くことでき、省エネにつながっています。

自動省エネ運転

自動省エネ機能とは、周囲の状況や使い方を判断して自動で消費電力を抑える仕組みです。

例えば、長期間扉の開閉がなかったり、周囲の温度が低くなったり、庫内がよく冷却されている場合に、冷蔵庫が自動で省エネ運転を行います。

断熱材

冷蔵庫は大きいクーラーボックスのようなものなので、断熱材の性能が機能の良し悪しを左右すると言っても過言ではありません。

家電製品協会によると、最近の冷蔵庫に搭載されている断熱材は、性能が高い「真空断熱材」と呼ばれるもので、従来のウレタン製の断熱材と比べて熱伝導率が10分の1になったとしています。 

高性能の断熱材を搭載しているため、外部の温度に影響されにくく、その結果省エネを実現しているのです。

古い冷蔵庫の電気代を抑える節電方法8つ

電卓と電球マーク ここまで、古い冷蔵庫の電気代が新しい冷蔵庫の電気代と比較して高いことや、その理由について説明してきました。

新しいモデルに買い替えたら電気代が安くなることが分かっても、すぐに最新モデルに買い替えることは現実的ではないでしょう。

そこで、今お使いの古い冷蔵庫の電気代を抑える節電方法を8つご紹介していきます。

どれも簡単にできる方法ばかりですので、ぜひ実践してみてくださいね。

ドアを頻繁に開閉しない

ドアを開けることで冷蔵庫内に外気が入るため庫内の温度が上がり冷却機能が働くため、ドアを開ける回数が多いほど、冷蔵庫の消費電力は上がります。

そのため冷蔵庫のドアの開閉は、回数や時間をできるだけ少なくした方が節電につながります。

食品を冷蔵庫の中に詰め込みすぎない

冷蔵庫の中に食品を詰め込みすぎると、冷却するためにより大きな電力が必要になります。

そのため、冷蔵庫の消費電力を節約したい場合は、冷蔵庫の中にあまり物を詰め込みすぎないことがポイントです。  

まとめ買いをする人は、計画的な買い物を心がけましょう。

また、冷蔵庫の中身を定期的に見直すことで不要なものを入れっぱなしにしてしまうことを避けられます。

熱い物は冷ましてから入れる

熱いものをそのまま冷蔵庫に入れてしまうと、庫内の温度が一時的に上がり、冷蔵庫の電気代が無駄に上がってしまいます。

作り置きや残ったおかずをタッパーに入れて冷蔵庫に保存する際は、熱い物は冷ましてから冷蔵庫に入れるように気を付けましょう。

設定温度を見直す

冷蔵庫の設定温度を見直すことで、節電効果を高めることができます。

電気代が高いと感じたら、まずは冷蔵庫の設定温度を確認してみることをおすすめします。

もし、「強」になって入る場合は「中」に変更することで、消費電力を抑えることができます。

冬の場合は「弱」でも十分に冷える場合がありますので、状況を見て見直してみましょう。

壁から少し離して設置する

冷蔵庫の設置方法にも節電のコツがあります。それは、冷蔵庫を壁から離して設置することです。  

冷蔵庫は放熱しながら運転をしているため、周囲に障害物があると熱を逃すことができず、冷蔵庫自体が熱くなってしまいます。  

冷蔵庫が熱くなってしまうと冷却するために余計な電力を使ってしまいますので、設置するときは壁から離すことが大切なのです。

冷蔵庫の背面を掃除する

冷蔵庫の熱の逃し先は、左右や上部、背面にあることが多く、冷蔵庫の裏側にホコリが溜まっていると冷蔵庫の冷却機能に影響が出る場合があります。

もし、ずっと冷蔵庫の掃除をしていないのであれば、まずは冷蔵庫の背面を確認してみましょう。ホコリが溜まっていたら小まめに掃除をするようにしましょう。

ドアパッキンの劣化を確認

冷蔵庫のドアパッキンはゴム製なので、どうしても時間とともに劣化してしまいます。

ですが、ドアパッキンが劣化してしまうとその隙間から冷気が逃げてしまうため、冷蔵庫の消費電力を上げてしまう原因になってしまうのです。

古い冷蔵庫を使っている人は、ドアパッキンが劣化していないか確認してみてください。劣化が見られる場合は交換を検討した方が良いでしょう。

高温になる場所に設置しない

冷蔵庫は涼しい場所に設置するというのが鉄則です。

なぜかと言うと、冷蔵庫は外気の影響を少なからず受けているため、直射日光が当たる場所やコンロなどの熱源付近に設置してしまうと冷蔵庫自体が熱くなってしまうからです。 

日本電機工業会(JEMA)では、冷蔵庫周囲の温度が30度から35度に上昇した際に約47%も消費電力が上がった例が見られたと報告しています。

節電のためには、冷蔵庫を設置する場所の温度には気をつけるようにしましょう。  

古い冷蔵庫の買い替えサイン6つ

「古い冷蔵庫を節電して使えば良いや」と思っても、冷蔵庫は永遠に使えるわけではありません。

冷蔵庫には寿命や買い替えるべきタイミングがあり、それを逃すと壊れてしまってから慌てて新しい冷蔵庫を探すことになってしまいます。

新しい冷蔵庫を買うとなると大きな出費になりますし、冷蔵庫は一度買ったら長く使うものなので、せっかくなら吟味して買い替えたいものですよね。

そこで、古い冷蔵庫の買い替えるタイミングを見逃さないために、買い替えサインを6つご紹介していきます。

あなたがお使いの冷蔵庫が買い替えの必要があるかどうかを判断するためにも、ぜひ参考にしてください。

冷却効果が低くなった

「最近冷蔵庫の冷え具合が悪い気がする」と思っている人は、冷蔵庫を買い替えるタイミングである可能性が高いです。

  冷蔵庫が冷えないというのは、冷蔵庫の機能が低下している、または故障していることにより起きる現象だからです。  

もう少し具体的に言うと、冷蔵庫を冷却するシステムに問題がある可能性が高いのです。  

冷蔵庫の冷却システムについて簡単に説明すると、冷蔵庫には冷媒というガスがあり、この冷媒をコンプレッサーが圧縮して、凝縮器が液体に変化させます。   液体になった冷媒が、蒸発器を通って気体に変わる時に熱を奪い、冷たくなった空気を庫内に送っています。

その後冷媒は再びコンプレッサーで圧縮されるという仕組みです。  

つまり、冷却効果が低くなった原因は、冷媒回路の故障か、コンプレッサーの故障が考えられるということです。

修理に出して対応してもらえる場合もありますが、冷蔵庫が古すぎると部品がなかったり、高額になってしまうことも考えられますので、買い替えを検討した方が良いでしょう。

冷蔵庫がうるさい

冷蔵庫からずっと音がしてうるさい、という場合も買い替えのタイミングかもしれません。  

ずっと止まらない冷蔵庫の音の正体は、コンプレッサーやサーモスタットの故障である可能性が高いでしょう。コンプレッサーとは、冷蔵庫の冷却システムの1つで庫内の温度を調節する大事な部分です。  

通常は冷却する際に動き出して音がするのですが、音が止まらないということはコンプレッサー自体が壊れているか、庫内の温度を認知するサーモスタットが故障しているかもしれません。

  ほかに、カラカラという音がするのはファンの故障です。

ファンは、冷蔵庫の冷気を庫内に行き渡らせるために動いているもので、冷蔵庫を開けている時は止まり、閉めている時に動きます。

コンプレッサーやファンが故障すると冷却効果に影響が出ますので、早めに修理か買い替えの対策を取りましょう。

水が漏れている

冷蔵庫の下に水が漏れてくる場合があります。

これは、冷蔵庫の中に水を貯める部品が劣化したために起こる現象で、新しい冷蔵庫に買い替える判断基準になります。

冷蔵庫の水漏れに気づかないでいると、「なかなか冷蔵庫が冷えないな…」と高い電気代を払い続けてしまうことになるので、定期的に冷蔵庫の下部を掃除して水漏れがないか確認しておくことが必要です。

電気代が高くなった気がする

ハッキリとした故障が見つからなくても、「最近電気代が高い」と感じているのならば新しいモデルへの買い替えのタイミングだと言って良いでしょう。  

先ほどお話したコンプレッサーやファン、水漏れなどの現象は冷蔵庫の末期に近い状態です。

そこまで行かなくても経年劣化による機能の低下は見られていくので電気代が高いと感じるのなら冷蔵庫の冷却効果が落ちているのかもしれません。  

実際に、10年以上前の古い冷蔵庫をお持ちの場合は、買い替えで電気代が安くなることはほぼ確実です。

電気代を抑えたいなら買い替えを検討するタイミングだと言えます。

家族が増えた

親と同居を始めた、子供が生まれた、など、家族が増えた場合も買い替えのタイミングです。

その理由は、冷蔵庫には利用する人数に応じた最適なサイズがあるからです。

最適な冷蔵庫の大きさは、次の計算式で求められます。  

70L×(家族人数)+100L(常備品の容量)+70L(予備)

  この計算式を求めると、  

  • 2人家族の場合は310L
  • 3人家族の場合は380L
  • 4人家族の場合は450L  

が適切なサイズだということになります。

もし、お使いの冷蔵庫が結婚当時に購入した2人用のサイズのもののままでしたら、子供が生まれたり、両親との同居で家族が増えたというタイミングで買い替えを検討してもてはいかがでしょうか。

購入してから10年〜15年以上

購入してから10年以上経っているのであれば、古い冷蔵庫を新しい冷蔵庫に買い替えるタイミングだと言えます。

その理由は、冷蔵庫の寿命と、平均使用年数です。  

まず、冷蔵庫の寿命は6年〜9年程度だとされています。

  その理由は、  以下の通りです。

部品については最低保証が9年ですので、10年目以降に不具合が起きて修理に出した時に、部品がなかったり高額な修理代を請求される場合があり、修理よりも買い替えを選ぶ人が多くいます。

また、冷蔵庫の平均使用年数について説明すると、内閣府の消費動向調査(令和6年3月分)にて、冷蔵庫の平均使用年数は14年(※)と発表されています。

これらの統計から、多くの人が冷蔵庫の耐用年数が過ぎ、部品の最低保証期間が過ぎた10年以降から買い替えを始めていることが分かります。

令和3(2021)年3月時の調査時は平均使用年数が12.9年、令和4(2022)年3月時の調査時は平均使用年数が12.9年、令和5(2023)年3月時の調査時は平均使用年数が13.0年となっており、この平均使用年数は年々増加傾向にあります。

また、冷蔵庫の販売価格が年々高くなっていることから、消費者が買い控えをしていることがよくわかります。

(※)出典:内閣府の消費動向調査 令和6(2024)年3月分調査

冷蔵庫を購入して10年程度だと、「まだ全然使えるのに…」と感じる人も多いはず。ですが、いざ壊れてからでは冷静に商品選びができない可能性があります。

まだ使えるうちだからこそ新しい冷蔵庫をじっくり選ぶチャンスなのです。

購入から10年が経っていれば、買い替えを検討していきましょう。

大きく節電したいなら最新モデルに買い替えがおすすめ

冷蔵庫にくっつく女性

先ほど、古い冷蔵庫の節電方法や買い替えのサインについて説明しましたが、一気に節電効果を感じたいのなら、最新モデルに買い替えることがおすすめです。  

その理由は前にも説明した通り、古い冷蔵庫を使い続けると、新しい冷蔵庫よりも電気代が高くなり、買い替えることで現在の冷蔵庫にかかっている電気代を抑えることができます。

前に説明した例を出すと、例えば10年前の500Lの冷蔵庫を最新モデルに買い替えた場合、年間電気代の相場との差額は​​約1,200円です。

これが今後10年続くとなると12,000円以上の節約になります。

毎日簡単にできる節約方法を実践したとしても、それほどの節約にはなりません。

今、最新モデルに買い替えてその分を新しい冷蔵庫に使った方が質の高い暮らしができるでしょう。

古い冷蔵庫の処分方法4つ

古い冷蔵庫を新しい冷蔵庫に買い替えることが決まったら、次に決めるのは古い冷蔵庫をどうやって処分するかということですよね。

冷蔵庫は家電リサイクル法の対象なので、粗大ゴミでは捨てることができません。  

では、どうやって処分するのかと言うと、次の4つの方法から選びます。  

そして、冷蔵庫のように家電リサイクル法で定められているリサイクル品は、処分の際にリサイクル料金を支払わなければなりません。  

冷蔵庫の場合、料金はメーカーによって異なり、170リットル以下の小さいもので3,672円〜、171リットル以上の大きいもので4,644円〜となっています。

詳しくは、家電リサイクル券センターによるリサイクル料金の一覧表を参照してください。

他に、冷蔵庫の運搬費用がかかる場合もあるので、注意が必要です。  

どの方法が自分にとって一番良いのかを判断するためにも、それぞれについて詳しく知ることが必要です。

それでは、詳しくみていきましょう。

買い替え時に購入した店舗にて回収してもらう

古い冷蔵庫の処分方法として一番多いのが、買い替え時に新しい冷蔵庫を購入した店舗で回収してもらう方法です。

新しい冷蔵庫を運搬してもらった際に古い冷蔵庫を持っていってもらうという流れなので、面倒な手続きなどは一切ありません。  

かかる料金は、先ほどお話した通り、リサイクル料金と冷蔵庫の運搬料金です。

古い冷蔵庫の引き取りには店舗ごとに決まりがあるので、そもそも引き取ってもらえるか、引き取りが可能なら冷蔵庫の年式に制限はあるのかという点を、事前に購入店舗で確認しておきましょう。

各市町村の指定場所に持ち込む

古い冷蔵庫を、家電製品協会家電リサイクル券センターが定める指定場所に、自分で持ち込むこともできます。

体力的な負担はありますが、自分で持ち込んだ場合はリサイクル料金のみの支払いになるので、冷蔵庫の運搬費用を節約することができます。

ただし、冷蔵庫を運ぶのは一人ではできませんので、手伝ってくれる人を探しておきましょう。

回収業者に依頼する

自分で冷蔵庫を運べないという人は、回収業者の利用を検討してみましょう。

回収業者は電話をして回収して欲しい品目や住所、希望日時を伝えると取りに来てくれるので、手軽さとタイミングの良さが魅力です。  

そして、もし引越しなどで大量のゴミが出ている場合は、一緒に持っていってくれる場合もあります。

一度にゴミを処分できるのはメリットが大きいですね。   回収の際には、リサイクル料金と運搬料金がかかります。

下取りに出す

最後にご紹介するのは、古い冷蔵庫を廃棄せずに下取りに出すという方法です。  

「古い冷蔵庫の処分にお金をかけたくない」「少しでもお得に新しい冷蔵庫を買いたい」と考えている人にとって、下取りは最もおすすめな処分方法です。

下取りに出すメリットは、以下の2点です。

それぞれについて説明していきます。

買取金額が手に入る

古い冷蔵庫を下取りに出して買い取ってもらえれば、新品購入費用が割引されます

これまで紹介してきた方法では、古い冷蔵庫を処分する際に、リサイクル料金と冷蔵庫の運搬料金が出ていってしまうだけです。

ですが、下取りに出すことで、冷蔵庫を維持するのに必要な支出が総合的にいくらか減るでしょう。  

そのため、「少しでも安く冷蔵庫を買いたい」という人は、新しい冷蔵庫の価格ばかりに気を取られるのではなく、古い冷蔵庫の下取りもセットで考えておくことがおすすめです。

まだ使える冷蔵庫を誰かに使ってもらえる

お持ちの冷蔵庫を廃棄ではなく下取りに出すことにより、「まだ使える」冷蔵庫をリユースすることができます。  

実際、購入てから5〜6年程度しか経っていなければ、冷蔵庫はまだまだ現役であることが多いですよね。

下取りに出すことで、「数年だけ使いたい」と中古品を求めている人に、使ってもらうことができます。

  少しでもお得に下取りをしたい人には、「下取りチェッカー」がおすすめです。

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よくある「一律○円で下取り!」ではなくメーカーやモデルに応じた適正価格で下取りをしてくれるため、損をすることがありません。

下取りチェッカーの魅力は大きく3つあります。

①WEBとLINEでのカンタン査定が可能

②市場取引価格で下取りしてもらえる

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まとめ

古い冷蔵庫を使い続けると電気代が高く、新しいモデルに買い替えることで大幅な節電が期待できます。買い替えを検討するタイミングは、冷却効果の低下や電気代の増加などのサインを見逃さないことが重要です。

また、処分方法としては、買い替え時の回収や下取りが便利でお得です。節電効果を最大限に引き出したいなら、最新モデルの冷蔵庫への買い替えが最適です。

例えば今回検証したモデル(GR-J510FC)を下取りに出し、新しい冷蔵庫(GR-Y500GT)に買い替える場合を考えてみます。

年間の電気代は1,271円安くなり、下取り価格は6,500円(※)つくので、合計約7,771円もお得になります。

(※)2025/1/13時点。下取り価格は中古市場を考慮し、日々見直しがおこなわれています。

この記事をお読みになって、古い冷蔵庫の電気代がいかに高いかを知ることができ、節電方法を実践したり新しい冷蔵庫への買い替えにつながることを願っています。

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