ノートパソコンを落としてしまったとき、気になるのは故障の有無ですよね。万が一ノートパソコンが故障してしまうと、仕事に必要なパソコン作業が行えず困ってしまいます。
パソコンの故障にいち早く気付き、いつも通り安心して使えるようにするためにも、ノートパソコンを落としたときは、すぐに故障の有無を確認しましょう。
落としたノートパソコンは、一見故障していないように見えても、外側からはわからない内部パーツが故障していることがあります。故障に気付かずに使い続けた結果、急に不具合が発生したり、データが消えてしまったりして今以上に大きな故障の原因になったりすることも珍しくありません。
そこでこの記事では、以下の内容を解説します。
〇自分でできるノートパソコンの故障を確認する手順 〇ノートパソコンが故障している場合にとるべき対応策 〇ノートパソコンの修理費用の目安 |
この記事を読めば、「ノートパソコンが故障しているのかどうか」「どこが故障しているのか」「どこに修理を依頼するべきか」を自分で確認できます。
さらに記事の後半では、今後ノートパソコンを落としたときに大きな被害を出さないために取れる予防策についても解説しています。
落としたノートパソコンの不具合を見逃して、あとで大きな故障を引き起こさないためにも、今すぐに故障の有無をチェックしましょう。
目次
1. ノートパソコンを落とした場合はすぐに故障の有無の確認が必要!
冒頭でもふれたように、落下や衝突など、ノートパソコンに強い衝撃を与えたときは、すぐに故障の有無を確認しましょう。
ノートパソコンは、一見不具合がないように見えても、故障していることがあります。落とした直後は正常に動いていても、あとで突然不具合が発生することも十分に考えられます。
具体的には、
- HDD(ハードディスクドライブ)やメモリが故障し、データが消える
- HDDやメモリが破損し、画面が真っ青になり動かなくなる
- マザーボードやHDDが故障し、ノートパソコンが起動できなくなる
- マザーボードが破損し、画面に何も映らなくなる
- 電源ユニットが故障し、電源が入らなくなる
などの不具合が、前触れもなく発生します。
仕事中などの大事なシーンで、上記のような重大な不具合にならないためにも、すぐに故障の有無を確認しましょう。
2. ノートパソコンの故障の有無を確認する前に必ずバックアップをとろう
ノートパソコンを落としたときには、「すぐに故障の有無を確認するべき」といいましたが、その前にやってほしいのが、ノートパソコンに保存されているデータのバックアップです。
落としたノートパソコンは、故障の確認の前にバックアップをとらないと、保存されているデータが消えてしまうケースがあります。
この章では、
- バックアップをとらずに故障の有無を確認したときに起こる問題
- バックアップの方法
について、それぞれ細かく解説していきます。
2-1. バックアップとらずに故障を確認すると起きる問題
内部パーツが故障しているノートパソコンは、
|
などの理由で、データが消えてしまうケースがあります。
ノートパソコンの内部には、HDDやマザーボードなど、ノートパソコンにとって重要なパーツが多いです。故障や修理の過程でデータが消えることは珍しくありません。
2-2. バックアップの手順
ノートパソコン全体のデータをバックアップするには時間がかかります。
万が一ノートパソコンが故障している場合、ノートパソコン全体のデータをバックアップしている時間の余裕はありません。そのため、ここでは「ノートパソコンから必要なデータだけを個別にバックアップする最も簡単な方法」を解説します。
2-2-1. USBメモリなどの記録用メディアを用意する
USBメモリや外付けHDDなどの記録用メディアを用意し、バックアップをとりましょう。
バックアップしたいデータの容量を考えて、適した容量の記録用メディアを選んでください。
保存できるデータ容量の目安 |
||||
写真 |
フルHD動画 |
音楽 |
書籍 |
|
8GB |
約900枚 |
約1時間15分 |
約1,550曲 |
約100冊 |
16GB |
約1,800枚 |
約2時間30分 |
約3100曲 |
約200冊 |
32GB |
約3,600枚 |
約5時間 |
約6,200曲 |
約400冊 |
64GB |
約7,200枚 |
約10時間 |
約12,400曲 |
約800冊 |
参考:エレコム株式会社
記録用メディアには、USBメモリや外付けHDD以外にもさまざまな種類があります。記録用メディアの種類については、「7-2. 定期的にバックアップをとる」でも詳しく解説しています。あなたにあった記録用メディアを見つけてください。
USBメモリはコンビニなどでも購入できます |
|
USBメモリなどの記録用メディアが手元にない人も安心してください。 USBメモリはコンビニや一部ドラッグストア、バラエティストアでも購入できます。 |
2-2-2. 保存したいデータをコピー&ペーストする
USBメモリなどの記録用メディアが用意できたら、あとはコピー&ペーストしましょう。
コピー&ペーストの方法は
(1)バックアップしたいしたいフォルダ・ファイルを選択し、右クリックして「コピー」
(2)記録用メディアのなかで、右クリックして「貼り付け(ペースト)」
するだけです。
【バックアップをとるデータの優先度を決めよう】 この方法でデータをバックアップする場合、バックアップするデータを個別に選択する必要があります。 故障しているノートパソコンは、いつデータのバックアップができなくなるかわかりません。そのため、データに優先順位をつけ、大切なデータからバックアップするようにしましょう。 |
3. ノートパソコンを落としたときに故障の有無を確認する手順
無事にバックアップがとれたら、さっそく故障の有無を確認しましょう。手順は以下のとおりです。
(1)電源を入れる (2)「エラーチェック」をする (3)周辺機器の接続状況を確認する |
この3点を確認することで、ノートパソコンの目に見えない内部に不具合が発生していても、自分で見つけられます。
【注意】 |
ノートパソコンの故障の有無を確認する作業は、本来「修理のプロ」が行う作業です。 ノートパソコンの構造に詳しくない人が確認をした場合、判断ミスや確認漏れをすることもあります。 今回解説する手順で故障がみつからなくても、ノートパソコンに不具合が出たときはできるだけ早く修理を依頼してください。 不具合が見つからない場合でも、本当にノートパソコンを問題なく使えるのか不安に感じるときは、修理業者に故障の有無を検査してもらいましょう。 修理業者の仕事は、ノートパソコンを修理するだけではありません。故障の有無の確認や、ノートパソコンについての相談も依頼できます。 修理業者に故障の確認を依頼するときは、「4. ノートパソコンが故障している場合にとるべき対応策」も参考にしてください。 |
3-1. 電源を入れる
まずは、いつもどおりに電源ボタンを押し、スムーズにノートパソコンが起動するかを確認しましょう。すでにパソコンが起動している場合は、バックアップをとってから一度シャットダウンし、電源を入れてください。
電源を入れた時に確認するポイント |
(1)電源ランプが点灯するか (2)異音がないか (3)OSはスムーズに起動するか |
電源が入らなかったり電源が入っても突然シャットダウンしてしまう場合は、ACアダプターかバッテリー、メモリやマザーボードの故障が考えられます。
ノートパソコンの電源が入らない原因をより詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考に故障の状態を確認してみてください。
参考記事 |
|
3-1-1. 電源ランプが点灯するか
電源ボタンを押したら、電源ランプの状態を確認します。
電源ランプが点灯しなかったり、不自然に点滅したりしている場合は、ACアダプターかバッテリーの故障が考えられます。
逆に、電源ボタンを押したときに、いつもどおり電源ランプが点灯する場合、電源ユニットは無事です。
3-1-2. 異音がないか
電源ランプを確認するときには、起動中に不自然な音が鳴っていないか観察してください。故障しているノートパソコンからは、主に2種類の異音がします。
ピピピ ・ ピーピー |
「ピピピ・ピーピー」という音は「BEEP音」といい、ノートパソコン内部のどこかに不具合が発生しているサインです。 BEEP音(ビープ音)とは、BIOS(バイオス)というシステムが鳴らすエラー音のことです。不具合が発生している場所や内容によって音が鳴る回数と長短が異なります。 BEEP音の音に対応する不具合内容はノートパソコンのメーカーや機種によって違うため、修理のプロ以外の人が正確に聞き取るのは困難です。BEEP音がなっているときは、どのような音か聞き取れる範囲でメモを取り、修理を依頼するときに症状と一緒に伝えてください。 |
ギギギ ・ ガリガリガリ |
「ギギギ・ガリガリガリ」という音がするノートパソコンは、HDD破損している可能性があります。パソコンのシステムに関する重要なデータが消失する可能性があるので、すぐに修理を依頼してください。 |
上記以外の音でも、ノートパソコンから聞きなれない音がする場合は、すぐに修理を依頼しましょう。
3-1-3. OSはスムーズに起動するか
続いて、OS(オペレーティングシステム)の状態を確認します。
OSとは、「Windows」や「macOS」のことで、ノートパソコンを動かすうえで基本となるソフトウェアです。
ノートパソコンの電源を入れたあと、OSのロゴが表示され、フリーズせずにデスクトップ画面に移行すれば、OSはスムーズに起動できています。
しかし、以下のようなケースはノートパソコンが故障しているケースがあります。
OSが起動しない ・ ロゴマークが表示されたままフリーズする |
HDDやメモリが破損している可能性が高い |
OSの起動に5分以上時間かかる ・ エラーメッセージが表示される |
HDDが破損している可能性が高い |
OSがスムーズに起動しないときは、電源のオンオフを繰り返したり、強制終了したりせず、すぐに修理を依頼してください。
【ノートパソコンの起動が遅くなる原因はさまざまです】 ノートパソコンの起動が遅くなる原因は、内部パーツの故障だけではありません。 ほかの不具合がなく、ノートパソコンの起動が遅い点だけが気になるときは、「パソコンの起動が遅い5つの原因と対処法!寿命と長持ちさせる使い方」の記事も参考にしてください。 |
3-2. 「エラーチェック」をする
無事電源がついたら、エラーチェックをしましょう。
エラーチェックとは、ノートパソコンが自ら内部の不具合を発見するツールです。Windowsでは「エラーチェック」、macOSでは「First Aid」と名前がついています。
エラーチェックの方法は、OSによって異なります。あなたのノートパソコンに適した方法でエラーチェックをしてください。
もしWindows・macOSともに、エラーチェックを数回繰り返しても不具合が検出され続ける場合は、HDDが破損している可能性があります。
大きなトラブルが発生する前に、修理を依頼しましょう。
3-2-1. Windowsでエラーチェックする手順
|
損傷やエラーなどの不具合が検出されなかった場合は、「エラーは検出されませんでした」と表示されます。
不具合が検出された場合は、「このドライブを修復する」というメッセージが表示されます。
表示されたメッセージに従って、ドライブの修復やノートパソコンの再起動をしてください。修復後は、再度エラーチェックをして、不具合が修復されたことを確認しましょう。
3-2-2. macOSでエラーチェック(First Aid)する手順
|
不具合が検出されなければ、緑色のチェックマークと「プロセスは完了しました」というメッセージが表示されます。
不具合が検出された場合は、黄色いビックリマークと「修復の必要な破損が見つかりました」というメッセージが表示されます。
表示されたメッセージに従って、復元システムからFirst Aidを実行しましょう。修復後は、再度First Aidを実行して、不具合が修復されたことを確認してください。
3-3. 周辺機器の接続状態を確認する
最後に、ノートパソコンの周辺機器を正しく接続できるかどうかを確認します。
ノートパソコンでよく使う周辺機器とは、
などです。 |
ノートパソコンを落とすと、周辺機器のコネクタや基盤との接続部分が破損してしまうケースがあります。
周辺機器のコネクタや基盤との接続部分の破損に気が付かずに使い続けると、
- 周辺機器をつないでも反応しなくなる
- 接続部分だけではなく、基盤全体が故障する
- 故障直後よりも、コネクタの破損が大きくなる
というトラブルに発展することもあります。
ノートパソコンを落としたときに周辺機器を使っていなかったとしても、それぞれのコネクタで周辺機器が正しく接続できるかどうか確認してください。
4. ノートパソコンが故障している場合にとるべき対応策
ノートパソコンの故障の有無を確認した結果、ノートパソコンが故障しているようなら、すぐに修理を依頼しましょう。
故障したノートパソコンが
- 保証期間内であればメーカーか販売店に問い合わせ
- 保証対象外であれば修理業者に依頼する
のがおすすめです。
【注意】 |
ノートパソコンは精密機械です。誰でもかんたんに修理できるというものではありません。 知識のない状態でノートパソコンを分解したり、むやみに衝撃を与えたりすると、状況が悪化する可能性もあります。ノートパソコンの修理は、プロに任せましょう。 |
4-1. 保証期間内であればメーカーか販売店に問い合わせる
ノートパソコンの修理を依頼すると決めたら、まずはメーカーかパソコンを購入した販売店に問い合わせましょう。
メーカー・販売店では、高品質な純正パーツを使った修理を行います。そのため、修理費用が高額になりがちですが、故障したノートパソコンが保証期間内の場合、無償で修理が可能です。
メーカー・販売店の保証期間は、通常「購入から1年間」ですが、保証延長オプションなどを利用していると、保証期間が1年以上あるケースもあります。ノートパソコンを購入したときにオプションに加入しているのか、保証書などを確認してみてください。
ノートパソコンが保証対象になるのかの確認をするためにも、まずはメーカー・販売店に問い合わせてみましょう。
【修理期間が1週間以上かかるケースがあります】 |
メーカー・販売店に修理を依頼した場合、修理を行う場所は、主にメーカーの自社工場です。 修理するノートパソコンを工場に送ってから見積もりや修理をするため、修理期間が長くなりやすい傾向があります。 修理期間は一般的に1週間〜2週間程度かかるケースが多いようです。 |
4-1-1. 保証期間内であっても無償修理できないケースがあります
メーカー・販売店では、保証期間内であっても無償修理を受け付けてもらえないケースがあります。
たとえば、
- 内部パーツの生産が終了し、メーカーに在庫がないパーツが必要な修理
- 壊滅的な損傷があるノートパソコン
- 天変地異が原因の故障
- 使用者の個室による故障
などは、無償修理を受け付けてもらえないケースが多いようです。
保証対象外となる項目は、メーカー・販売店によってさまざまです。保証書や取扱説明書、メーカー・販売店のホームページなどを確認してください。
4-1-2.メーカー・販売店での無償修理に必要なもの
無償修理を依頼する場合は、保証書など購入を証明できるものが必要です。
とはいえ、保証書は日常的に使うものではないので、すぐに見つからないこともありますよね。ノートパソコンの保証書が見つからない、なくしてしまったという人も安心してください。
メーカー・販売店によっては、以下のような書類でも対応できるケースがあります。
|
保証書が手元にない場合は、メーカー・販売店に問い合わせてみましょう。
4-2. 保証対象外であれば修理業者に依頼する
故障したノートパソコンが「保証期間外だった」「無償修理の対象外だった」という場合は、修理業者に依頼するのがおすすめです。
修理業者での修理は、主に互換パーツや中古パーツを使っているため、メーカー・販売店での修理よりも比較的安く修理ができます。また修理内容によっては、即日や1日など短期間での修理も可能です。
ノートパソコンがメーカー・販売店の無償修理対象外だった場合など、ノートパソコンを「安く・早く修理したい」という人は、修理業者に修理依頼をしましょう。
【修理業者に依頼するときの注意】 |
修理業者のなかには悪質な業者も存在します。 悪質な業者は、契約前に提示していた金額よりも高い修理費用を請求してきたり、粗悪な修理をしたりします。悪質な修理業者に依頼してしまわないためには、以下のような業者を選んでください。
また、料金を支払ったあとは、必ず振込先の口座名と金額が間違っていないか確認しましょう。 |
5. ノートパソコンの修理費用は修理内容によって大きく変わる
ノートパソコンを修理に出すときに、気になるポイントの一つが「金額」ですよね。修理にかかる費用を事前に知る方法はあるのでしょうか。
金額の目安は修理業者のホームページなどで確認できます。
しかし、業者によって金額に幅があるうえ、故障しているバーツや修理を依頼する方法によって必要な費用が大きく変わります。
そこで、この項では以下の2点を解説します。
- 費用の計算方法
- 【症状別】修理費用の具体例
ぜひ参考にしてください。
5-1.修理費用の計算方法
ノートパソコンを修理するときは、主に故障部位を特定する診断料と作業料、交換が必要なパーツの代金
の合計が修理費用として請求されます。
宅配や出張での修理を依頼する場合は、送料や手数料がプラスされるため、注意してください。
修理を依頼する前には、必ず見積もりを確認しましょう。
5-2. 【症状別】修理費用の例
ここからは、内部が故障したノートパソコンの症状別に修理費用の例を紹介します。
なお、症状に対する修理内容は一例です。
実際の修理内容とは異なるため、あくまで目安程度に捉えてください。
5-2-1.電源が入らない
ノートパソコンを落としてから、電源が入らなくなってしまった。
電源ランプもつかず、何もできない状態が続き困ってしまい、修理業者に宅配での修理を依頼した。
修理内容:マザーボード交換 |
|
診断料 |
2,800円 |
作業料 |
8,900円 |
交換用パーツ料金 |
15,000円 |
修理業者への宅配送料 |
670円 |
合計 |
27,370円 |
5-2-2.「ガリガリガリ」という異音がする
パソコンを落としてから数日は問題なく使用していた。
あるときからガリガリという音が聞こえるようになり、不安なので修理業者に出張修理を依頼した。
修理内容:HDD交換 |
|
診断料 |
2,800円 |
作業料 |
8,900円 |
交換用パーツ料金 |
6,200円 |
出張手数料 |
3,800円 |
合計 |
21,700円 |
5-2-3.USBメモリが認識しない
USBメモリを使用中にノートパソコンを落とした。
ノートパソコンがUSBメモリを認識しなくなったので、修理業者の店舗にノートパソコンを持ち込んだ。
修理内容:USBポート修理・交換 |
|
診断料 |
2,800円 |
作業料 |
8,900円 |
合計 |
11,700円 |
6. 【注意】修理費用が本体価格と同じくらいかかるケースも
ノートパソコン内部は繊細なパーツが多く、故障したパーツによっては、修理費用が高額になるケースもあります。ときにはノートパソコンの本体価格と同じくらいになるケースも珍しくありません。
近年では、ノートパソコンの低価格化が進んでいます。
株式会社BCNの調査によると、2021年時点で新品ノートパソコンの平均単価は10万円前後。最新のノートパソコンにこだわらなければ、5万円以下で購入することもできます。
※株式会社BCN「BCNランキング」を基に作成
一般的に、パソコンの寿命は5年と言われています。
5年以上使用したノートパソコンは、一度修理をしても、後日ほかの場所が故障する可能性が高まります。
- ノートパソコンの修理費用が高額になる
- 5年以上同じノートパソコンを使用している
このような場合は、ノートパソコンを買い替えるのがおすすめです。
ノートパソコンを買い替えるときは、下取りに出しましょう |
|
ノートパソコンは、不燃ごみや粗大ごみで捨てられません。 処分するためには、3,000~4,000円程度の回収費用がかかることもあります。 しかし、下取りに出せば回収費用をかけずにノートパソコンの処分が可能です。落としたノートパソコンでも下取りできる可能性は十分にあります。 ノートパソコンを買い替えるときには、下取りに出すことを検討してください。 |
7. 今後ノートパソコンを落としたときに大きな被害を出さないための予防策4つ
どれほど注意をしていても、ノートパソコンを落としてしまうことはあります。
事故を防ぐことはできないので、万が一落としてしまったときのために、以下のような予防策を取りましょう。
(1)衝撃に強いケースを使う (2)定期的にバックアップをとる (3)運搬時は周辺機器を取外す (4) 運搬時は電源を切る |
ここからは、それぞれの予防策について、詳しく説明していきます。
7-1. 衝撃に強いケースを使う
ノートパソコンをむき出しのままカバンに入れていると、ほかの荷物とぶつかりあう衝撃で、故障する可能性があります。
ノートパソコンを持ち運ぶときには、カバンに入れて持ち運ぶときでも、ノートパソコン専用ケースに収納しましょう。とくにハードケースや低反発ウレタン素材のソフトケースは、耐衝撃性に優れておりおすすめです。
【専用ケースのサイズは”ピッタリ”を選ぶ】 専用ケースのサイズは、収納するノートパソコンに適したものを選びましょう。 「大は小を兼ねる」「あとで大きなノートパソコンを買うかもしれないし……」などの理由で大きすぎるケースを選ぶのはやめましょう。大きすぎるケースは、ケースのなかでノートパソコンが動いてしまい、せっかくの耐衝撃性が活かせません。 |
7-2. 定期的にバックアップをとる
日頃から定期的なバックアップをとっておくことで、ノートパソコンが故障してもデータの消失を最低限に抑えられます。
主な記録用メディアの特徴 |
|
外付けHDD |
・容量当たりの単価が安く低コストで使える ・衝撃に弱い |
外付けSSD(ソリッドステートドライブ) |
・データの書き込み・取り込みが早い ・衝撃に強い ・書き込み回数が多いと寿命が短くなるため、共有ファイルの保存には不向き |
USBメモリ・メモリカード |
・小型で持ち運びしやすい ・低コストで使える ・記憶容量が小さい ・静電気や経年劣化によりデータが破損することがある |
光ディスク |
・低コストで使える ・長期保存に向いている ・保管場所の環境が悪いとデータが破損することがある ・データの書き込み・取り込みに時間がかかる ・光学ディスクドライブがないノートパソコンが増えている |
オンラインストレージ |
・タブレットやスマートフォンからもアクセス可能 ・データの書き込み・取り込みにはインターネット環境が必要 ・無料で使える記憶容量は小さい ・記憶容量が大きくなると継続して利用料金がかかる |
バックアップ先は、異なる記録用メディアで2つ以上用意しておきましょう。
どの記録用メディアにも弱点があります。
バックアップデータが1つしかないと、
- バックアップしたデータが破損・消失する
- 記録用メディアそのものを紛失してしまう
などのリスクがあります。
7-3. 運搬時は周辺機器を取外す
マウスやUSBハブなどの周辺機器を接続したままノートパソコンを落とすと、接続部分が破損する可能性があります。
場合によっては接続部分だけではなくマザーボードが故障してしまい、修理費用が高額となるケースもあります。
ノートパソコンを持ち運ぶときは、必ずUSBやACアダプタなどすべての周辺機器を取り外しましょう。
毎回取り外すのが面倒な場合は、ワイヤレス接続の周辺機器を利用するのもおすすめです。
ここでは、代表的なワイヤレス接続の接続タイプを2種類紹介します。
2.4GHzワイヤレス接続マウス |
出典:Amazon 2.4GHzワイヤレス接続マウスはワイヤレス接続のなかでも、スタンダードな接続方法です。 ノートパソコンに小さなUSBタイプのレシーバーを差し込み使用します。USBポートから飛び出すパーツを最小限にできるため、ノートパソコンを落としたときに、接続端子が破損するリスクが少なくなります。 |
Bluetooth接続マウス |
出典:Amazon Bluetooth内蔵のノートパソコンで使える接続タイプです。] ノートパソコンにUSBレシーバーを接続する必要がないため、接続端子が破損する心配がありません。 |
7-4. 運搬時は電源を切る
パソコンが稼働しているとき、HDDも稼働しています。
HDDは衝撃に弱く、稼働中に衝撃を加えると故障するリスクが高くなります。
ノートパソコンを持ち運ぶときは、必ず電源をオフにしましょう。
【スリープモードを活用する】 作業中に持ち運ぶ必要があり、電源を切りたくないときは、スリープモードにしましょう。 スリープモード中もHDDは動作が止まっています。自宅や会社内でも、持ち運ぶときにはスリープにする癖をつけておくと安心です。 |
8.まとめ
ノートパソコンを落としたときは、すぐにバックアップをとり、故障の有無をチェックしましょう。
ノートパソコンは、落とした直後は不具合や故障がないように見えても、内部パーツが損傷しているケースがあります。内部の損傷を見逃して、データの消失や修理できない大きな故障につながることも少なくありません。
これからもノートパソコンを問題なく使うために、必ず故障の有無をチェックするようにしましょう。
〇ノートパソコンの故障の有無を確認する手順はこちらです。
(1)バックアップをとる (2)電源を入れて異常がないか確かめる (3)「エラーチェック」で内部の故障を確かめる (4)周辺機器の接続状態を確認する |
ノートパソコンが故障していた場合は、自分で直そうとせず、メーカー・販売店や修理業者などプロに修理を依頼してください。
メーカー・販売店では、保証期間内であれば無償で修理を依頼できます。
ただし、保証期間内であっても、内部パーツの生産が終了していたり、保証書や購入署名できる書類を紛失していたりといった理由で、無償修理ができないケースがあります。
ノートパソコンが保証対象外となる場合は、パソコン修理業者に有償で依頼するのがおすすめです。
〇修理費用について、以下の2点に注意してください。
〇修理費用は、診断料と作業料に加え、交換が必要なパーツの代金の合計が請求される 〇宅配や出張での修理を依頼する場合は、送料や手数料がかかる |
修理を依頼する前には、必ずメーカー・販売店や修理業者が出す見積もりを確認しましょう。
修理費用は、ノートパソコン本体価格と同じくらいかかるケースもあります。修理費用によっては、新しいパソコンに買い替えるのもおすすめです。
〇今後、ノートパソコンを落としたときに被害を最小限に抑えるためには、以下のような予防策が効果的です。
(1)衝撃に強いケースを使う (2)定期的にバックアップをとる (3)運搬時は周辺機器を取外す (4) 運搬時は電源を切る |
この記事では、ノートパソコンを落としたときの対応方法を解説しました。
今後もトラブルなくノートパソコンを使い続けられる手助けになれば幸いです。
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