「MacBookの画面がつかない!なぜ急にこんなことになるの〜?」
「もしかして故障?どうにかして画面が映るようにできない?」
仕事や趣味に欠かせないMacBookの画面がつかなくなったら…、パニックになってしまいますよね。
でも一旦落ち着きましょう!
急にMacの画面がつかなくなった場合、簡単な確認と対応で復旧することができます。
パソコンの起動不良は多くの場合、致命的な故障に至る手前の小さな不具合や、故障とは関係ない要因で起こります。
本記事では、MacBookの画面がつかないとき確認すべき5つのことを、わかりやすく解説します。
記事に沿って、パソコンの状態を確認し適切に対処すれば、通常通り画面が立ち上がる可能性があります。
何をしても画面がつかない場合、原因はMacBookの寿命かもしれません。
MacBookの寿命は4年から8年と幅があり、使用状況や製品の状態によって使用できる年数が違ってきます。
後半では、画面のつかないMacBookの寿命についても言及しますので、ぜひ参考にしてください。
まずは、大切なMacBookの画面が元通りに映るように、記事に沿って確認していきましょう。
目次
1.MacBookの画面がつかないとき確認すべき5つのこと
冒頭で述べた通り、「画面がつかない」などのパソコンの起動不良は多くの場合、何かの小さな不具合や、故障とは関係ない要因で起こることがあります。
もしかして故障?!…と、焦る前に、次の5つのことを確認して異変の原因を探りましょう。
MacBookの画面がつかないとき確認すべき5つのこと |
①電源ケーブルの接続を確認 |
②充電と充電機器の状態を確認する |
③帯電していないかを触って確かめる |
④モニターに問題がないかを確認する |
⑤再起動する |
焦らずに、ひとつずつ見ていってください。
1-1.電源ケーブルの接続を確認
チェック! |
電源ケーブルが正しく接続されているか確認しましょう |
電源ケーブルやACアダプターが抜けているのが原因で、MacBookが立ち上がらないことがあります。
接続を確認すると共に、電源ケーブルに汚れや破損がないかもチェックしましょう。
汚れや破損があれば、接続に影響がでるほか、発火なども誘発してしまう恐れがあります。
また、延長コードを使用して給電している場合、接触不良や断線を起こしていることも考えられます。
延長コードが正しく接続されているか、接触不良など問題を起こしていないか、確認してください。
1-2.充電と充電機器の状態を確認する
チェック! |
充電されていますか?接触不良や断線の有無を確認しましょう |
充電状況によって、MacBookの画面が立ち上がらないことがあります。
電源アダプターをつけてもオレンジのLEDが点灯しない場合は、接触不良かもしれません。
汚れの付着などを確認して、再度抜き差しを試してください。
また、充電器のコードは、持ち運びや折りたたみなどを繰り返すことで断線することも考えられます。
別のコードがあるときは、そちらを使用してみましょう。
充電不足が考えられるときは、少なくとも5分程度充電をしてから、MacBookの画面がつくかどうか試してください。
1-3.帯電していないかを触って確かめる
チェック! |
MacBook本体が熱くなっていませんか?触って確かめましょう |
熱くなっているとしたら、MacBook内部に不要な電気が帯電している可能性が高く、それが原因で画面がつかなくなった可能性があります。
この場合は、一旦、電源ボタンを10秒以上押し続けて強制終了し、接続している周辺機器やACアダプターやケーブル類をすべて取り外します。
MacBook本体の熱が冷めるまで放置してから、周辺機器を再度接続し、電源を入れて通常通り画面が立ち上がるかどうかをチェックしましょう。
1-4.モニターに問題がないかを確認する
チェック! |
MacBookのモニターに異常がないかを確かめましょう |
モニターが故障していたら、電源が正常でも画面が表示されません。
電源が正常に入っているかどうかは、下記のチェックで判断できます。
・ドライブやファンの動く音が聞こえる ・スリープランプ (SIL)が光っている ・起動音が鳴る(鳴る設定にしてある場合) ・キーボードの【Caps Lock】を押すと光る |
どれかが当てはまる場合、画面がつかない原因はモニターの故障である可能性が高いです。
Macの本体ではなく、ノートパソコンの液晶部分が故障していると考えられます(この場合には液晶の交換をする必要が生じます)。
すぐMacBookを使用したい場合は、モニター接続端子やHDMIケーブルを使って外部モニターに接続してみましょう。
1-5.再起動する
チェック! |
「強制終了」→「再起動」を試してください |
再起動することで、実行中のすべてのプログラムが閉じられ、コンピュータのメモリがクリアになることから、小さなトラブルであれば解決する可能性があります。
電源は入っているのに画面がつかない場合の「強制終了」→「再起動」は、以下の手順で行います。
①電源ボタンを10秒以上押し続けてから、指を放す (Mac の電源が入っていた場合は、これで電源が強制的に切れます) ②再度、電源ボタンを長押しして指を放す |
いかがですか。
これらの確認をしても画面が立ち上がらない場合は、次章で述べる症状別の対処法を試す必要が生じますが、読み進めていただく前に注意点があります。
ここから先にお伝えする対処法は、どちらかというと機器の扱いに慣れている上級者向けになります。
操作自体は難しくありませんが、システムの深い領域に触れることから、失敗や、状況を悪化させるリスクを含んでいる対処法であることをあらかじめ覚えておいてください。
行う前に、次の2つを徹底しましょう。
①事前にデータのバックアップをとる ②少しでも悩んだら手を止めてAppleか修理業者に相談する |
これらをしっかり確認した上で、症状別の対処法に進んでください。
2.4つの症状別|MacBookの画面がつかないときの対処法
MacBookの電源を入れても「画面がつかない」ときの対処法を、4つの症状別に解説します。
MacBookの症状別対処法 |
|
症状 |
対処法 |
症状①|画面が真っ暗で何も映らない |
|
症状②|画面に「はてなマーク」が表示される |
|
症状③|起動時の進行バーが途中で止まって進まない |
|
症状④|画面に禁止マークが表示される |
あなたのMacBookに起きている症状に合ったところからご覧になってください。
2-1.画面が真っ暗で何も映らない
画面が真っ暗で何も映らない場合の対処法 次の操作を行ってみましょう ①SMC(システム管理コントローラ)をリセットする ②NVRAM(PRAM)(※)をリセットする (※)Macの電源が入っていなくても特定の設定情報を保存しておく特殊なメモリ領域 |
出典:Appleサポート
MacBookを起動しても画面が真っ暗で何も映らない場合、SMC(システム管理コントローラ)やNVRAM(PRAM)のリセットを行うことで改善することがあります。
2-1-1.SMCをリセットする
SMC(システム管理コントローラ)は、電源やバッテリーセンサーなどを管理しているシステムです。
【SMCの主な役割】 ・電源ボタンを押した時の反応 ・MacBookのディスプレイを閉じたり開いたりした時の反応 ・バッテリー管理 ・熱管理 ・環境光センサー機能 ・キーボードのバックライト ・ステータスランプ管理 ・バッテリー残量のインジケータランプ ・特定のiMacの外部ディスプレイに対するビデオソースの選択 |
電源ボタンを押しても画面が黒一色という場合は、電源や周辺環境管理の役割を担うSMCをリセットすることでトラブルが解決することがあります。
SMCのリセットは以下の手順で行います。
SMCのリセット方法 |
「shift 」「control」「option」と電源ボタンを10秒以上、同時に押し続ける。 |
※リセット方法はMacの機種によって異なることがあるので、詳しくはApple公式サポートページでご確認ください
2-1-2.NVRAM(PRAM)をリセットする
NVRAM(PRAM)は、Macの各種設定情報を記憶する役割をもっています
【NVRAM(PRAM)の主な役割】 ・音量設定の記憶 ・画面解像度の記憶 ・起動ディスクの記憶 ・時間帯の記憶 |
電源ボタンを押しても画面がつかない場合、起動ディスクの記憶を司るNVRAM(PRAM)をリセットすることで復旧することがあります。
NVRAM(PRAM)のリセットは以下の手順で行います。
NVRAM(PRAM)のリセット方法 |
パソコンの電源を切り、再度電源を入れすぐに「P」「R」「command」「option」の4つのキーを同時に押し続ける。 その後、Macを再起動し、起動音が2回するまで、キーを押し続ける。 |
※リセット方法はMacの機種によって異なることがあるので、詳しくはApple公式サポートページでご確認ください
2-2.画面に「はてなマーク」が表示される
「はてなマーク」が表示される場合の対処法 次の操作を順に行ってみましょう ①NVRAM(PRAM)をリセットする ②システム環境設定を修正する ③macOS復旧システムから起動する |
出典:Appleサポート
「はてなマーク」は「正常に起動できるMacOSが見つからない」ということを表しています。
上記の3つの操作を行うことで、「はてなマーク」が出なくなり、通常のMacの画面が立ち上がる可能性があります。
①の「NVRAM(PRAM)をリセットする」に関しては前項の、2-1-2.NVRAM(PRAM)をリセットする、をご参照ください。
ここでは、NVRAM(PRAM)をリセットしても改善がみられない場合に行う、「システム環境設定を修正する」と「macOS復旧から起動」について説明します。
2-2-1.システム環境設定を修正する
システム環境設定は、macOSのコンピューター内のシステム設定を操作することが出来るアプリケーションです。
システム環境設定を修正することで、MacBookが正常に起動する可能性があります。
システム環境設定の修正は下記の手順で行います。
システム環境設定を修正する方法 |
「option」キーを押した状態で電源を入れた後、左上のアップルメニューから「システム環境設定」をクリックし、正しい「起動ディスク」を選択する。 |
2-2-2.「macOS復旧システム」から起動する
macOS復旧は、Macに内蔵されている復旧システムで、内蔵ディスクの修復、macOSの再インストール、Time Machineバックアップからのファイルの復元、セキュリティオプションの設定などを行うことができます。
MacBookが正常に起動しない、はてなマークが表示されて動かないといった場合、「macOS復旧システム」を使って起動ディスクが修復できる可能性があります。
macOS復旧システムからの起動は下記の手順で行います。
MacOS復旧システムから起動する方法 |
起動直後「command (⌘) + R」キーを押し続け、macOS 復旧のウインドウから「ディスクユーティリティ」を選択し、起動ディスクを修復します。 |
※この方法は、①NVRAM(PRAM)をリセットする、②システム環境設定を修正する、を試しても問題が解決しなかった場合に行ってください
2-3.起動時の進行バーが途中で止まって進まない
進行バーが途中で止まって進まない場合の対処法 「macOS復旧システム」から起動してみましょう |
出典:Appleサポート
Appleロゴと進行状況バーは、MacのOSインストール中に表示されます。
インストールに時間がかかる場合もありますが、長時間止まって動かない場合は、MacOS復旧システムから起動してみましょう。
起動の方法は、2-2-2.「macOS復旧システム」から起動するに先述していますのでご参照ください。
2-4.画面に禁止マークが表示される
禁止マークが表示される場合の対処法 「macOS復旧システム」から起動してみましょう |
出典:Appleサポート
禁止マークが表示される場合、起動ディスクにMacのオペレーティングシステムが入っていても、それがお使いのMacBookで使えるmacOS ではないことが想定できます。
禁止マークが表示されて止まってしまったときに自力でできる対処法は、macOS復旧システムからの起動だけです。
起動の方法は、2-2-2.「macOS復旧システム」から起動すると同様になりますのでご参照ください。
3.MacBookの画面がつかないときにしてはいけないこと
ここまでの対処法を試しても反応がない場合、MacBookが故障してしまった可能性が高いと考えられます。
3章では、そんな何をしてもMacの画面がつかないときに、決してやってはいけない5つのことを解説します。
MacBookの画面がつかないときにしてはいけない5つのこと |
MacBookに通電し続ける |
電源の「ON」「OFF」や再起動を何度も行う |
MacBookを焦って初期化する |
OSを再インストールする |
MacBookを分解する |
焦って復旧しようとしたことで、状態がさらに悪化することのないよう、よく読んでしっかり把握しておきましょう。
3-1.MacBookに通電し続ける
MacBookの画面がつかず、対処法を試しても改善されない場合は、電源を切り、電源コードを抜いて通電し続けないようにしましょう。
通電し続けると、PC本体や内蔵HDDやSSDなどに大きな負担がかかってしまい、症状の重篤化や障害の併発に繋がってしまいます。
トラブル発生時には早く復旧できる軽度の障害だった場合も、通電し続けることで、復旧や修理の難易度が上がってしまいます。
Macが致命的な障害を併発して、データの取り出しまでできなくなる可能性もあります。
MacBookの画面がどうしてもつかないときは、通電をやめて、Appleや専門の業者に相談することを優先させてください。
3-2.電源の「ON」「OFF」や再起動を何度も行う
電源の「ON」「OFF」や再起動を繰り返すのはやめましょう。
電源の入り切りや再起動は、パソコン本体やHDD・SSD・メモリなど内部部品にとても負荷がかかってしまう行為の一つで、繰り返すことで新たな障害の発生や症状悪化に繋がります。
仮にHDDに何らかの破損がある場合は、データが失われてしまうリスクも高まります。
トラブルが起きた際に、最初に再起動を試すことは有効な場合もあります。
しかしながら、その後、何をしても起動しないとき、電源の「ON」「OFF」や再起動を繰り返すと、症状がかえって悪化することを覚えておいてください。
3-3.MacBookを焦って初期化する
MacBookの画面がつかないからといって、焦って初期化するのはNGです。
初期化とは、ご存知の方も多いかと思いますが、機器を工場出荷時の状態に戻す作業のことです。
初期化してしまうと中に入っているデータは全て消えてしまいます。
パソコンの不具合が初期化で改善されることは確かにありますが、その代わり、データは元に戻らなくなります。
実際、Macを修理に出すと、Appleでは初期化して修理にあたります。
そのため、修理に出す前にバックアップをとっておくことが必須になります。
ところが、突発的なトラブルの際に自分で間違って初期化をしてしまうと、バックアップされていないデータがあったときに取り返しがつきません。
焦って何かしら操作を進めてしまうと次々にデータは上書きされていき、復旧は難しくなってしまいます。
MacBookが通常通り起動しないとき、焦って初期化を実施しないようにしてください。
3-4.OSを再インストールする
OSの再インストールはあまりおすすめできません。
再インストールすると、既存のデータは上書きされて消えてしまいます。
不具合への対処として、OSの再インストールも試す価値がないわけではありませんが、万一バックアップをしっかりとっていなかった場合、保存していたデータは2度と復旧できなくなります。
MacBookの画面が何をしてもつかないとき、バックアップ状況に少しでも不安がある場合は、OSの再インストールはやめて、Appleか専門業者に相談しましょう。
3-5.MacBookを分解する
専門家でない限り、どんな不具合があったとしてもパソコンを分解するのは絶対にやめてください。
MacBookはホコリや塵の付着で狂ってしまうくらい繊細な精密機器なので、分解すると復旧が不可能なところまで状態が悪化してしまう可能性が高いです。
精密機器の分解や開封にはクリーンルームなどの専用環境での作業が必須となります。
個人で分解すると、メーカー(Apple)の保証対象外になってしまう可能性もあります。
MacBookの画面がつかない、対処法を試しても立ち上がらない、となると、中で何が起きているのか気になって焦ってしまいますが、興味本位に分解をすると、軽い障害も復旧不可能なところまで悪化してしまいますので、思いとどまりましょう。
4.画面のつかない原因はMacBookの寿命かもしれない
ここまでお伝えした対処法を全て試しても画面がつかない場合、もしかしたら、原因はお使いのMacBookの「寿命」かもしれません。
一般に、ノートパソコンの寿命は6年ほどといわれていますが、あなたのMacBookの使用年数は何年でしょうか?
この章では、MacBookの寿命について考察していきます。
・MacBookの寿命は4年から8年
・ディスプレイの寿命は4年から6年
画面がつかないのは寿命が原因なのかどうか?…探っていきましょう。
4-1.MacBookの寿命は4年から8年
パソコンの寿命は6年ほどと先述しましたが、MacBookに絞っていえば、その寿命は4年から8年程度です。
これは、下記の3つの視点から算出した数字です。
MacBookの寿命を判断する4つの視点 |
|
①Appleの公式発表では寿命は4年 |
Appleは公式見解として、macOSまたはtvOSを搭載したデバイスの使用年数を「4年」としている。 |
②バッテリーの寿命は5年半 |
Macbookのバッテリーは約1000回の充電で寿命を迎えるので、2日に1回充電すると考えて年数換算すると5年半になる。 |
④macOSのサポート期間は8年 |
Macのオペレーションを司るシステムソフトウェア(OS)のサポート期間は8年。 |
それぞれ解説します。
4-1-1.Appleの公式発表では寿命は4年
Appleは、2016年より公式見解として、macOSまたはtvOSを搭載したデバイスの使用年数を「4年」としています。
ただし、サイトでは「ほとんどのApple製品は耐用年数がこれよりも長く、多くの場合1人目の所有者から別のユーザーに譲渡または転売されるか、Appleによって回収されます。」とも述べています。(Apple-公式)
4年は使用できることを保証しつつ、「4年で壊れるわけではない」とも記してあるのは、使用状況や製品の状態によって、短くも長くもなるということでしょう。
4-1-2.バッテリーの寿命は5年半
Macbookのバッテリーは、1000回程の充電で寿命を迎える…この1000回というのは、バッテリーの電力をすべて使い切った時点で1回とカウントした場合です。
たとえば、1 日でMacBookのバッテリー容量の半分を消費した後、完全に再充電したとします。
翌日も同じことを繰り返した場合、充電回数は 2 回ではなく 1 回とカウントされます。
この要領で、2日に1回充電したと考えると、下記のような計算になります。
1年(365日)÷2日=182回(小数点以下切り捨て)←1年に充電している回数 1000回(Macの充電できる回数目安)÷182回=5.49年(以下切り捨て)←バッテリーの寿命目安 |
もちろん毎日100パーセント充電する人もいれば、1週間に1回しか充電しない人もいるので断定はできませんが、この方式で考えると、バッテリーの寿命はおよそ5年半ということになります。
Appleサポート|Macノートブックのバッテリーの充放電回数を調べる
4-1-3.macOSのサポート期間は8年
Macのオペレーションを司るシステムソフトウェア(OS)のサポート期間は8年です。
OSアップデートのサポート期間がすぎると、更新追加されていく新しいMacの機能が徐々に使えなくなります。
また、パソコンは随時セキュリティ面のアップデートを行っています。
最新のOSにすることで、旧バージョンの弱点を改善し、セキュリティの対策が施されます。
OSアップデートのサポート期間がすぎると、セキュリティ面のアップデートができません(※)。
このような観点から、macOSのサポート期間から診断した場合の寿命は8年といえます。
(※)セキュリティだけであれば10年程度までアップデートできるが、古いMacでは新しい0Sが性能的に使えないこともあるため、寿命は8年と想定される。Apple公式|Appleセキュリティアップデート
いかがでしょう。
3つの視点から総合的に見て、MacBookの寿命は(使用状況や製品によって多少違いはあるものの)『短くて4年、長くて8年程度』と想定できます。
4-2.ディスプレイの寿命は4年〜6年
前項では述べませんでしたが、お悩みの「画面」=「ディスプレイ」にも当然寿命があります。
ノートパソコンの液晶ディスプレイの寿命は、一般に、15,000時間から30,000時間が目安といわれていて、日数でいうと625日から1250日くらい、年数で換算すると2年〜3年ほどになります。
ただし、一般的にはMacを使わないときは電源を切っている人がほとんどかと思いますので、1日12時間の使用で計算すると4年〜6年ほどということになります。
具体的には、「寿命を知らせるサイン」として次のような症状の有無が判断基準になります。
ディスプレイの寿命を知らせるサイン |
購入時よりも画面が暗くなってきた |
購入時よりも鮮明さがなくなったように感じる |
画面がときどきぼやける |
画面に横線が入る |
画面が映らないときがある |
このようなサインがあった上に、お使いのMacの画面がつかなくなったという場合は、ディスプレイの寿命が近づいていると考えられます。
仮に画面が何とか立ち上がったとしても、またつかなくなってしまう可能性が高いです。
完全に壊れる前になるべく早く、修理や買い替えの検討をはじめましょう。
修理や買い替えに関しては、6章「画面のつかないMacBookの修理費用目安」を参考にしてください。
5.画面のつかないMacBookからデータを取り出す2つの方法
MacBookの画面がつかないときのNG行為を挙げましたが、大切な写真やデータのバックアップを取っていない場合、「このままデータは諦めるしかないの?」とパニックになる気持ちもわかります。
そこでこの章では、画面のつかないMacBookからデータを取り出す2つの方法を伝授します!
電源すらつかない場合は修理業者に相談するしかありませんが、『電源は入っているのに画面がつかない』MacBookは、他の機器と繋いで自力でデータを取り出す方法があります。
画面のつかないMacBookからデータを取り出す方法 |
①別のMacと繋いでデータを取り出す |
②外付けハードディスクを使ってデータを取り出す |
それぞれ解説します。機器さえあれば難しい手順ではありませんので、試してみてください。
5-1.別のMacと繋いでデータを取り出す
1つめの方法は、もう1台のMacと繋いでデータを取り出す方法です。
この方法を実施するには、「正常に動く別のMac」及び「Thunderboltケーブル」が必要になりますのでご注意ください。
Thunderboltケーブル|Apple公式サイトより
ステップで手順を解説します。
【ステップ1】
起動しないMacBookの「T」を押しながら電源ボタン |
【ステップ2】
正常なMacにThunderboltケーブルを使って接続する |
【ステップ3】
正常なMacのデスクトップに、元のMacのハードディスクがマウントされる |
【ステップ4】
データを取り出す |
これで写真やデータを取り出すことが可能になります。
外付けハードディスクでも、起動しているディスク上でも構わないので、データを取り出しましょう。
5-2.外付けハードディスクを使ってデータを取り出す
もうひとつは、外付けハードディスクを使う方法です。
この方法では、MacOSをインストールした外付けハードディスクが必要になります。
ステップで手順を解説します。
【ステップ1】
MacOSの入った外付けハードディスクで起動する |
外付けハードディスクを起動しないMacに接続します。 電源ボタンを押したら、すぐにoptionを長押しします。 オレンジ色のMacOSの入った外付けハードディスクが登場したらそれを選択してください。 |
【ステップ2】
起動しないMacがハードディスクとしてマウントされる |
【ステップ3】
写真やデータのフォルダーのアクセス権を変更する |
下記の手順で、写真やデータのフォルダーのアクセス権を変更してください。 ①「pictures」フォルダーで右クリックして「情報を見る」をクリック ②鍵マークをクリック ③ログインパスワードを入力 ④「+」をクリックしてユーザーを追加 ⑤今起動しているMacのユーザーを選択 ⑥アクセス権を「読み出しのみ」と設定 |
【ステップ4】
データを取り出す |
写真やデータを取り出したら、追加したフォルダーのアクセス権は削除しておきましょう。
6.画面のつかないMacBookの修理費用目安
MacBookがどの対処法を試しても起動しない場合は、メーカー(Apple)か専門の修理業者に相談するしかありません。
この章では、気になるMacBookの修理費用についてみていきます。
まず、Macbookの画面修理の費用目安をまとめた下表をご覧ください。
画面がつかないMacbookの修理費用(目安) |
|
Apple正規修理 |
30,000円〜87,000円 |
非正規修理ショップA社 |
8,000円〜10,000円前後 |
非正規修理ショップB社 |
15,000円〜 |
非正規修理ショップC社 |
20,000円〜 |
※価格はAppleサポート公式サイトや主な修理業者のサイトを参考に示したものです。2022年3月時点の料金であり、あくまでも目安で、故障状態や状況によって変動する可能性があります。
※正規修理では、「Apple製品1年限定保証」、「AppleCare+ for Mac」といった保証制度の対象となっている場合、無償や割引料金での修理が適用されます。
※非正規修理では相談料や検査料、部品代が別途かかる場合があります。
Appleの正規修理と非正規の修理ショップで大きく違いがあり、また、正規より安くて早いことが利点の非正規修理ショップだけを見てもバラつきのある料金相場であることがわかります。
これは、液晶のみの故障なのか、MacBookの内部に不具合が起きているのかによって、修理内容が全く違ってくることに起因しています。
また、非正規修理ショップには料金設定にルールや基準がないことも、料金が一定でない理由のひとつです。
少しでも多くの仕事を請け負いたいと考える修理ショップの中には、料金表に工賃だけを公開し、実際には相談料や部品代と称して高額の請求をする業者もあります。
MacBookを修理に出す場合は、必ず見積もりを出して貰うようにしましょう。
特に非正規修理ショップを選ぶ場合は、料金の安さにとらわれず、ホームページ等でできるだけ多くの情報を集めた上で、信頼できる業者を選ぶようにしてください。
ここもチェック! 【製造後4年以上が経過したMacなら「買い替え」も選択肢の1つ】 お使いのMacが製造後4年以上経過している場合は、「修理」ではなく「買い替える」ことも選択肢の1つになります。 先述のようにMacBookの寿命はおよそ4年〜8年です。 修理していつまで使えるかを考えれば、高額な修理費を支払うより、その分を新しいパソコン代にあてる方が合理的です。 パソコンの技術進歩は早く、昔買ったMacと同価格の新しいパソコンを比べると性能がかなり向上しています。 たとえば、MacBookAirで2021年発売モデルから搭載されたRetinaディスプレイは、前モデルとは比較にならないほど高精細かつ狭額縁のディスプレイです。 高解像度が描写する美しい画面で、コントラストやカラーなどの表現力にも優れ、パソコンでゲームや動画を楽しむ多くの人から高評価を得ています。 お使いのMacBookが製造後4年以上経過していて、修理費用が思ったより高い場合は、この機会に「買い替え」を視野に入れてみましょう。 |
7.まとめ
Macbookの画面がつかないときは、まず、5つのことを確認してください。
①電源ケーブルの接続を確認
②充電と充電機器の状態を確認する
③帯電していないかを触って確かめる
④モニターに問題がないかを確認する
⑤再起動する
これらを確認しても、画面がつかない場合は、本文に記載した対処法を試行してください。
それでも問題が改善されないときは、残念ながら自力では解決できない故障状態にあると考えられます。
無理やり以下のような操作を続けるのは、症状悪化のリスクがあるのでやめておきましょう。
・通電し続ける
・電源の「ON」「OFF」や再起動を何度も行う
・焦って初期化する
・OSを再インストールする
・分解する
どうしてもMacBookの画面がつかない時は、「修理」か「買い替え」のどちらかを選ぶしかありません。
修理の見積もり価格や、Macの製造年を念頭において、最良の方法を選びましょう。
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