引っ越し時に洗濯機を買い替えるべき5つのケース!判断基準を解説

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ドラム洗濯機のある部屋
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「引っ越しを機に最新の洗濯機に買い替えたい!でもまだ使えそうだしどうしよう……」

「まだ使えそうだけど処分しちゃうのはもったいないな」

初めから欲しい洗濯機がある方や、洗濯機が壊れてしまった方は引っ越しを機に洗濯機を買い替えるべきです。

しかし、洗濯機がまだ使える場合は、本当に引っ越し時に買い替えなければならないのか、悩みますよね。

結論から言うと、洗濯機の故障の有無・寿命、引っ越し先のスペースの兼ね合いやライフスタイルの変化等に応じて新しく洗濯機を買い替えるのがおすすめです。

具体的には、以下の5つのケースの時に洗濯機を買い替えるべきです。

  • 引っ越し先の洗濯パン(防水パン)が合わない場合に買い替える
  • 洗濯機の寿命である6~10年を迎えた場合に買い替える
  • 洗濯機の経年劣化や故障のサインがある場合に買い替える
  • 洗濯物の量が増える場合に買い替える
  • 引っ越しを機にライフスタイルが変わる場合に買い替える

とはいえ、洗濯機がまだ使える状態ならば、無駄に買い替える必要もありません。

なぜなら、引っ越し費用は思っている以上に費用がかかるうえ、洗濯機の買い替えにも費用がかかるからです。

そこでこの記事では、上記の洗濯機を買い替えるべき5つのケースを具体的に解説します。

さらに、引っ越しを機に洗濯機を買い替える場合について必要な知識も合わせて解説します。

  • 新しい洗濯機を購入するタイミング
  • 洗濯機を買い替える前に事前に行うべきこと
  • 引っ越し時に古い洗濯機を処分する方法
  • 引っ越し時に古い洗濯機を処分するときの注意点

読み終わるころには、引っ越しを機に洗濯機を買い替えるべきかどうかがわかり、スムーズに買い替えを行えるようになっているはずです。

最後までじっくりと読み進めてみてくださいね。

目次

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引っ越し時に洗濯機を買い替えるべき5つのケース

ドラム洗濯機を選ぶ女性

好きな洗濯機のモデルやメーカーがあったりすでに古くなって使えない場合は、自由に買い替えましょう。しかし、まだ使える洗濯機の場合、買い替える方がいいのか迷いますよね。

冒頭でも触れた通り、引っ越し時に洗濯機を買い替えるべきケースは、以下の5つです。

  • 引っ越し先の洗濯パン(防水パン)が合わない場合に買い替える
  • 洗濯機の寿命である6~10年を迎えた場合に買い替える
  • 洗濯機の経年劣化や故障のサインがある場合に買い替える
  • 洗濯物の量が増える場合に買い替える
  • 引っ越しを機にライフスタイルが変わる場合に買い替える

上記のケースに当てはまる場合は、引っ越しを機に洗濯機の買い替えすべきです。買い替えを検討している方は、この5つのケースを参考に買い替えすべきかどうか判断してみてください。

1つずつ順番に解説していきますね。

引っ越し先の洗濯パン(防水パン)のサイズが合わない場合に買い替える

今使っている洗濯機と引っ越し先の洗濯パン(洗濯機の下に設置されている防水パン)の形が合わない場合、引っ越しを機に洗濯機の買い替えましょう。

洗濯パンのサイズが小さいと、洗濯機そのものが入らずに、設置できなくなってしまいます。

逆に、洗濯パンのサイズが大きいと、脚が収まらずに不安定になるだけでなく、洗濯機がガタつき正しく稼働せずに事故や故障の原因にもなります。

特に賃貸に引っ越しをする場合、すでに付いている洗濯パンの交換を勝手に行うことができません。

管理会社や大家に相談しても応じてもらえないこともあります。

引っ越し先の洗濯パンと今使っている洗濯機が合わない場合、引っ越しを機に洗濯機の買い替えをおすすめします。

引っ越し先の内見に行く際に各部屋の間取りを測ると思います。その際に、洗濯パンのサイズを測っておきましょう。この後でも説明しますが、引っ越し先の洗濯パンのサイズがわからない場合は、引っ越し後に洗濯機の買い替えを行うことをおすすめします。

洗濯機が寿命である6~10年を迎えた場合に買い替える

洗濯機が寿命を迎えるタイミングや故障がある場合に買い替えるべきです。

洗濯機の寿命は約6年~10年だと言われています。寿命を迎えた洗濯機は、故障や事故の原因にもなることがあるため、引っ越しを機に買い替えましょう。

洗濯機の寿命が6~10年だと言われているポイントは以下の3つです。

  • 設計上の標準使用期間が7年
  • メーカーの部品保有期間が約6年
  • 実際に買い替える人の平均は10年

設計上の標準使用期間が7年

洗濯機の本体に「設計上の標準使用期間」というシールが貼られています。

洗濯機の場合、設計上の標準使用期間は7年になっていることが多いです。

設計上の標準使用期間とは、洗濯機などの電化製品を安全に使える期間のことです。

洗濯機のように長く使える電化製品は、経年劣化によって事故につながる可能性があります。

そういったリスクの注意喚起を目的に、長期使用製品安全表示制度が設定されます。その制度で表示が義務づけられているのが「設計上の標準使用期間」です。

設計上の標準使用期間は、経年劣化によるトラブルが少ないことを確認した時期までの期間です。

この年数よりも古くなってしまうと故障のリスクが高まるため、買い替えするようにしましょう。

メーカーの部品保有期間が約6年

メーカーの部品保有期間が6年ということも寿命の目安になります。

洗濯機が故障をすると、当然修理が必要です。

しかし、保有期間が過ぎたものを修理に出しても、部品がない可能性が高く、修理することが難しくなります。

主に日本で発売されている洗濯機メーカーの保有期間は6年のものが多いです。

使い続けることができないという理由から、メーカーの部品保有期間の6年が寿命の指針となります。

実際に買い替える人の平均は約10年

設計上の標準使用期間やメーカーの部品保有期間で、洗濯機の寿命が6~7年だということがわかりました。

しかし、内閣府が行った令和3年3月実施分の消費動向調査の「主要耐久消費財の買替え状況の推移」によると、洗濯機を買い替えた人の平均使用年数が10.2年だということが明らかになっています。

その中でも、故障が原因で買い替えたという人が75.4%です。このことから、洗濯機を使用し始めてから約10年を迎えると故障するリスクが高まるということがわかります。

引っ越しするときに、洗濯機の使用年数を確認してみましょう。10年以上たっている場合は、故障のリスクが高まるので、買い替えをおすすめします。

洗濯機の経年劣化や故障のサインがある場合に買い替える

洗濯機に故障のサインがある場合に買い替えるべきです。

洗濯機の故障を示すサインは、このようなものがあります。

洗濯機の故障を示すサイン

異常はないのに運転の途中で止まる

洗濯物の偏りや量を減らしても改善しない場合は故障の疑いがある

操作パネルが反応しない

洗濯機内部の制御基板が古くなっており、経年劣化を迎えている

脱水機能や乾燥機能が以前よりも弱い

排水溝や乾燥フィルターの掃除を行って改善しない場合は、パーツが劣化している

カビ臭い匂いがする

洗濯槽クリーナーで掃除しても匂いが取れない場合はカビが内部まで侵食している

焦げ臭いにおいがする

洗濯機内部の部品が劣化している可能性がある

電源コードに発熱や変色が見られる

電源プラグの経年劣化が考えられる

上記の項目に当てはまる場合は、洗濯機の経年劣化や故障がある可能性が高いです。

ただ「焦げ臭いにおいがするし、故障かな?」と思うような症状があったとしても、洗濯機の内部にコインなどの異物が入ってしまい摩擦が生じただけで、故障ではないケースもあります。

また水漏れが気になる場合であっても、排水ホースや給水ホースの掃除をすれば、改善されるケースがあります。

前章で説明した、洗濯機の寿命の目安である6~10年以下の場合、修理や掃除をすることで改善することがあります。

寿命の年数よりも新しい洗濯機の場合は、修理や掃除を行ってから買い替えを検討してみてください。

洗濯機の寿命の目安である6~10年以上経過している場合には、故障を疑い買い替えましょう

洗濯機の寿命を見分けるポイントや買い替えるべきケース、買い替えなくても大丈夫なトラブルなど、具体的な買い替え目安を詳しく知りたい方は、こちらの「洗濯機の買い替えサインや寿命は?買い替えるべきかフローチャートで分かる」を参考にしてみてくださいね。

洗濯物の量が増える場合に買い替える

引っ越しを機に、洗濯物の量が増える場合に買い替えをおすすめします。

引っ越しをする理由に、結婚や出産などが挙げられます。そうなると今までに比べて、洗濯物の量が増えることが予想できますよね。

洗濯機の容量の目安は以下の通りです。

1人1日あたり約1.5kg×家族の人数

参考:Panasonic「我が家の適正容量は?

例えば、家族4人だとすると6㎏が訂正容量です。シーツや毛布などを洗うことを考えると、少し大きめの7kg以上の容量があれば、余裕を持って洗うことができます。

洗濯物が増えたとしても、小さい容量の洗濯機を使っている人もいます。しかし洗濯物の量が増えると必然的に、洗濯回数が増えることから手間がかかります。

また、洗濯機の容量以上に洗濯物を詰め込むと、汚れ落ちが悪くなってしまいます。

さらに、洗濯機に負荷が掛かりすぎるため「洗濯機が回らなくなった」、「水漏れがする」といった故障につながる可能性があり、結局買い替えをする羽目になってしまいます。

以上のような理由で、引っ越しを機に洗濯物の量が増えるのであれば、洗濯機を買い替えるべきです。

引っ越しを機にライフスタイルが変わる場合に買い替える

引っ越しを機にライフスタイルが変わる場合、最新の機能が搭載された洗濯機に買い替えましょう。

例えば、引っ越し先のベランダが狭く日当たりが悪い場合は、「生乾きのにおいが付きにくい乾燥機付き洗濯機」に買い替えるといった選択肢もありますよね。

他にも、子供がサッカー部など部活を始める時期と引っ越しがちょうど重なれば、「泥汚れを落としやすい洗濯機」に買い替える選択肢も視野に入れることができます。

上記のように最新の洗濯機に買い替えることで、新居での新しい生活をより効率よく快適に過ごすことができます。

引っ越しを機に生活環境が変わる場合、新しい洗濯機に買い替えるのもおすすめです。

買い替える場合はまずは新しい洗濯機を購入するタイミングを決めよう

時計とカレンダー

引っ越しを機に洗濯機を買い替えるべきかどうか判断できるようになったと思います。

買い替えすると決まったならば、重要なのは購入するタイミングです。なぜなら、買い替えのタイミングが合わないと洗濯機の搬入に困ったり、引っ越しと買い替えの費用が高くついたりすることがあるからです。

引っ越しを機に買い替える場合は、以下の3つのタイミングで買い替えると思います。

  • 事前に購入し、引っ越し当日に配送してもらう
  • 引っ越し前に買い替えをして新しい洗濯機を持っていく
  • 引っ越し後に購入する

どのケースの方が自分に合っているのか、明確に判断してみてみましょう。

順番に解説していきますね。

引っ越し前に洗濯機を購入し、引っ越し当日に配送してもらう

引っ越し前に洗濯機を購入し、引っ越し当日に配送してもらう方法があります。

家電量販店で、新しい洗濯機を新居に送ってもらい、古い洗濯機を今お住まいの住所に引き取りに来てもらう方法です。

この方法を利用すれば、古い洗濯機の処分や新しい洗濯機の搬入を全て家電量販店に任せることができます。

判断のポイントは以下の3つです。

  • 洗濯機を差し引いた引っ越し料金が、家電量販店が配送する費用よりも安くなる場合
  • 家電量販店が引渡先が別でも対応している場合
  • 事前に内見へ行ってサイズをチェックできる場合

詳しく解説します。

洗濯機を差し引いた引っ越し料金が、家電量販店が配送する費用よりも安くなる場合

洗濯機を差し引いた引っ越し料金が、家電量販店が配送する費用よりも安くなる場合は、引っ越し前に洗濯機を購入し、引っ越し当日に配送してもらいましょう。

引っ越し費用-洗濯機を差し引いた引っ越し費用>家電量販店が配送する費用

例えば、荷物が少ない単身パックなどを利用する方は、料金がお得になる可能性があります。

一般的に引っ越し料金は、荷物の量と走行距離で決まります。単身パックと通常の引っ越しは、料金の算出方法が以下のように違いがあります。

  • 単身パック:荷台や段ボールのサイズで値段が変わる
    • 洗濯機1台減るだけで引っ越し料金が4,000~10,000円安くなる
  • 通常の引っ越し:トラックの積載量で料金が変わる
    • 洗濯機の増減で引っ越し料金が変わらないことが多い

単身パックのような荷物の少ない引っ越しの場合だと、洗濯機1台減ることによって荷台や段ボールのサイズ、個数が変わり、引っ越し料金が安くお得になります。

走行距離や荷物の量によって差がありますが、上記のように洗濯機1台分減るだけで引っ越し料金が約4,000円〜10,000円ほど安くなります。

一方、新しい洗濯機を新居に送ってもらい、古い洗濯機を今お住まいの住所に引き取りに来てもらう場合にかかる収集運搬料金の目安は、約3,000円〜5,000円です。

引っ越し料金と家電量販店の収集運搬料金を照らし合わせてみて、家電量販店からの配送料金よりも引っ越し料金が安くなる場合は、引っ越し前に洗濯機を購入し、引っ越し当日に配送してもらいましょう。

家電量販店が引渡先が別でも対応している場合

家電量販店や配送地域によって、古い洗濯機の引き取りと新しい洗濯機の引き渡しが別になると対応してくれないことがあります。

事前に対応しているかどうか調べていないと、洗濯機の荷物分の引っ越し費用が余分にかかるケースもあります。

購入する前に引き渡し先が別になっても対応してくれるかどうか確認しておきましょう。

事前に内見へ行ってサイズをチェックできる場合

引っ越し前に洗濯機を購入したものの、設置できなければ意味がありません。

確実に新しい洗濯機の設置するために、新居へ内見に行き、洗濯機の設置環境のチェックや搬入できるかどうかの確認をできる場合におすすめの方法です。

設置できるかどうかの確認方法は「3. 洗濯機を買い替える前に引っ越し先へ設置できるかどうか確認をする」で解説しています。こちらでご確認ください。

引っ越し前に買い替えをして新しい洗濯機を持っていく

引っ越し前に洗濯機を買い替えて新しい洗濯機を持っていく方法もあります。

判断のポイントは以下の3つです。

  • 新居へ内見に行ける
  • 引っ越し料金が洗濯機の増減で変わらない
  • セール時期に先に買い替えたい・欲しい洗濯機がある

順番に見ていきましょう。

新居へ内見に行ける

先ほどのケースと同じく、引っ越し前に内見に行ける場合に買い替えて持っていきましょう。

確実に新しい洗濯機を搬入・設置できる環境かどうか確認しておくことで、「洗濯機が設置できない!」という最悪の結果を防ぐことができます。

設置できるかどうかの確認方法は「3. 洗濯機を買い替える前に引っ越し先へ設置できるかどうか確認をする」で確認しておきましょう。

引っ越し料金が洗濯機の増減で変わらない場合

先ほどの「2-1. 引っ越し前に洗濯機を購入し、引っ越し当日に配送してもらう」と異なり、引っ越し料金が洗濯機の増減で変わらない場合におすすめの方法です。

繰り返しになりますが、通常の引っ越しの場合、トラックの積載量で料金が増減します。

そのため、洗濯機が増えたり減ったりしても、値段が変わることが少ないからです。

荷物が少ない引っ越しの場合は、洗濯機の増えることにより引っ越し料金が約4,000円~10,000円程高くなることがあります。

引っ越し料金の見積もりを取ってみて、洗濯機の増減で料金が変わらない場合、引っ越し前に洗濯機を買い替えても損はしません。

セール時期にお得に買い替えたい場合や欲しい洗濯機がある場合

洗濯機を買い替える際、「何かと引っ越し費用がかかるから、洗濯機はお得に手に入れられたらな」と思いますよね。

セール時期に買い替えたい場合や、欲しい洗濯機がある場合は、悔いが残らないためにも、先に買い替えておきましょう。

ただし、先に買い替えるデメリットとして、引っ越し業者が新しい洗濯機を運ぶことになります。

引っ越し業者が運ぶ場合でも、荷物に傷がつくケースがあるかもしれないということを念頭に置いておきましょう。

お得に買い替えられる時期は以下の通りです。

〇セール時期

最新機種の発売時期

セール時期

ドラム式洗濯機

9~11月ごろ

夏のボーナス商戦:6月・7月

年末セール:12月・1月

縦型洗濯機

高機能モデル

(乾燥機付き)

6~8月ごろ

夏のボーナス商戦:6月・7月

年末セール:12月・1月

決算セール:3月・9月

標準モデル

(乾燥機なし)

メーカーによる(年2回)

新生活応援セール:3月

夏のボーナス商戦:6月7月

〇最新モデルが安くなる時期

最新機種の発売時期

セール時期

ドラム式洗濯機

9~11月ごろ

発売から3ヵ月以降

12月~2月に買い替えがおすすめ

縦型洗濯機

高機能モデル

(乾燥機付き)

6~8月

発売から3ヵ月以降

9月~11月に買い替えがおすすめ

標準モデル

(乾燥機なし)

メーカーによる(年2回)

発売から3ヵ月以降に買い替えがおすすめ

上記のように、引っ越し時期よりも先に、お得に洗濯機を買い替えたい場合は、先に洗濯機を購入する選択肢を検討してみましょう。

洗濯機がお得に買える時期が知りたい方は、「洗濯機が安くなる買い替え時期はモデルチェンジ時!ドラム式・縦型に分けて徹底解説」の記事も参考にしてみてくださいね。

引っ越し後に洗濯機を購入する

引っ越し後に洗濯機を購入すべきか判断するポイントは以下の通りです。

  • 内見に行けないとき

引っ越し先が遠くて、内見へ行けないときは、引っ越し後に洗濯機を買い替えることをおすすめします。

せっかく新しい洗濯機を買ったのに「搬入して貰ったら入らなかった、設置できなかった」ということが起こってしまいます。

引っ越し先の間取りが分かったとしても、実際に内見で搬入経路や設置環境を確認してみないと、玄関ドアの幅や手すりなど思わぬ障害物があり、設置できないことがあります。

安易に洗濯機を買い替えてしまうと、上記のような最悪の結果になってしまうことも。内見に行けない場合で、特にドラム式洗濯機など大型なものを購入したい場合は、引っ越し後に洗濯機を購入することをおすすめします。

※引っ越し前後の手間が増える可能性に注意

確実に洗濯機を搬入・設置できる方法ですが、引っ越し前後の手間が増える可能性に注意しましょう。

洗濯機の処分と購入のタイミングが別になるので、その分の手間が掛かります。また、引っ越し後すぐに洗濯機の購入をしないと、洗濯物が溜まってしまったり、コインランドリーを使わなければならないといった手間も発生します。

手間をかけたくない場合は、引っ越し先へ古い洗濯機を持っていき、引っ越し後に買い替える方法をおすすめします。

洗濯機を買い替える前に引っ越し先へ設置できるかどうか確認をする

ドラム洗濯を運ぶ男性

引っ越し先へ洗濯機が設置・搬入できるかどうかの確認も重要です。

引っ越し前に間取りを確認できるのであれば、洗濯機を設置場所の環境や搬入できるかどうかなどを確認しておきましょう。

具体的に、洗濯機を買い替える前に事前に行うべきことは以下の3つです。

  • 設置場所の環境を確認
  • 搬入できるかどうか確認する
  • ドアの向きにも注意

設置場所の環境を確認

引っ越し先に問題なく置けるかどうか設置場所を確認しておきましょう。「せっかく買い替えたのに、設置できなかった」といった残念なケースだけは避けたいものです。

洗濯機を置く場所の寸法のほか、以下の項目も事前に確認しておきましょう。

洗濯機本体と設置場所のスペース

振動や熱を逃すために、洗濯機を両サイドと後ろの壁から2~3㎝離す必要がある

ふたを開けたときの寸法

縦型洗濯機:ふたがスムーズに空けられるかどうか

ドラム式洗濯機:使いやすい扉の向きかどうか、ドアが壁や扉にぶつからないか

給水蛇口の位置

洗濯機本体が蛇口とあたらないか確認

洗濯機の下に設置されている、洗濯パン(防水パン)の内寸

洗濯機の足回りの大きさが洗濯パンの内寸より小さいことを確認する

排水口の位置

排水口の位置によって、洗濯機に取り付ける別売りパーツが必要なことがある

ドラム式洗濯機などの容量が大きい洗濯機の場合、洗濯機の下に設置されている、洗濯パン(防水パン)のサイズが合わないということがあります。

特に賃貸の場合は、勝手に洗濯パンを変えることができず、管理会社や大家から許可が取れない可能性があり、サイズを変更することは容易ではありません。必ず、上記の項目について確認しておきましょう。

搬入できるかどうか確認する

洗濯機の設置場所だけでなく、自宅の玄関から設置場所まで搬入できるかどうかも忘れずに確認しておきましょう。

洗濯機を搬入するためには、洗濯機の幅+10㎝が必要です。

洗濯機を運ぶ際、マンションの外階段やエレベーター、廊下などの共用スペースは、広めに作られていることが多いため、搬入の妨げになるものは少ないです。玄関から設置場所までの搬入経路は狭く、通れないことがあります。

忘れがちな以下の幅を測っておきましょう。

  • 廊下の幅
  • 玄関ドアなどドア部分の厚み幅
  • 脱衣所の幅(扉や洗面台とぶつからないかチェックする)
  • 階段の幅(手すりを含む※2階に設置する場合)

特に、2階にリビングがある新居の場合、2階に洗濯機を設置するケースも見受けられます。階段を使うことになりますが、屋外の階段に比べて通れる幅が狭いです。

手すりが設置されている場合や階段がL字型・コの字型になっている場合は、特に搬入が困難になります。

階段内に曲がり角がある場合は、洗濯機の幅+10㎝以上の幅がないと通れない可能性があります。

万が一通れない場合は、つり上げての搬入になります。業者にもよりますが、クレーン搬入になる場合は追加料金が「2万〜5万円」ほど掛かることを覚えておきましょう。

ドアの向きにも注意【ドラム式洗濯機の場合】

洗濯機の設置場所で見落としがちなのが、ドラム式洗濯機のドアの開く向きです。

脱衣所のドアや壁に当たらないかどうかも重要ですが、「リネン庫にしまいやすいのか」、「洗濯かごはどこに置く習慣があるのか」など作業しやすさを考慮して向きを選ぶのがおすすめです。

せっかく新居へ引っ越し洗濯機を新調したのに、作業がしづらいと感じてしまうと、毎日の作業にストレスを感じてしまいます。

さらに「どうしてあの時どっち開きにするのか、考えて選ばなかったの?」と洗濯をするたびにネガティブな気持ちになってしまいます。

ドラム洗濯機 左開きと右開き

上記の画像のような洗濯機のドアの向きにすると、ドアが邪魔することなく洗濯カゴから洗濯物を出し入れすることができます。

このケースだと、リネン庫も同じ位置にあるので、洗濯機からダイレクトにしまうことも可能です。

ドラム式洗濯機に買い替える場合は、脱衣所のドアや壁に当たらないことだけでなく、作業のしやすさをシミュレーションして買い替えるようにしましょう。

洗濯機の買い替え前の準備から搬入、撤去の方法などは、こちらの「洗濯機の買い替え準備を全解説!水抜きから取付まで全ての流れを解説」の記事に詳しく記載されています。

買い替え時の準備について詳しく知りたい方は、参考にしてみてくださいね。

引っ越し時に洗濯機を買い替え処分する方法4つ

ドラム洗濯機

ここまでは、引っ越しを機に新しい洗濯機に買い替えるタイミングや設置・搬入できるかどうかの確認方法などを解説しました。では、古い洗濯機はどう処分すればいいのでしょうか?

引っ越しを機に洗濯機を買い替え、処分する方法は以下の4つです。

  • 家電量販店に処分してもらう
  • 自治体に処分してもらう
  • 引っ越し業者に引き取ってもらう
  • 家電量販店の下取りサービスを利用し買い替える

一般的に洗濯機を処分する場合は、粗大ごみには出せず家電リサイクル法によって適切な処分が義務付けられています。

家電リサイクル法とは、洗濯機を含むエアコン、テレビ、冷蔵庫の4品目の特定家庭用機器に使われている資源を再利用し、廃棄物を削減することを目的に制定された法律です。

洗濯機を処分するには「リサイクル料金」や洗濯機を運搬するための「収集運搬料金」が必要です。

洗濯機の場合、リサイクル料金の目安は家電製品協会『再商品化等料金一覧』によって明記されており「2,530円〜3,300円」が目安です。

収集運搬料金は、処分する業者によって異なります。

上記のリサイクル料金や各業者の収集運搬料金を元に、処分に必要な具体的な費用を各項目で説明します。

また、どんな人におすすめなのか、手間やかかる時間など各項目について詳しく解説していきます。

それぞれの処分方法を確認して、自分に合っているものはどれなのか考えていきましょう。

なお、この記事では引っ越し時に洗濯機の買い替えを行ったうえでの処分方法を解説しています。

買い替えするパターン以外の処分方法を知りたい方や、処分する手順を詳しく知りたい方は「引越し時に洗濯機を処分する方法一覧!手順と費用を併せて解説」を参考にしてみてください。

家電量販店に処分してもらう方法

引っ越しを機に洗濯機を買い替えする場合、購入と処分を同時に行えることから、家電量販店で処分してもらう方法がおすすめです。

引っ越し後、新天地にて洗濯機を買い替える場合にも、家電量販店で処分することが可能です。ただし、処分だけ行いたい場合は、以前に購入した店舗がわかるケースのみになります。

家電量販店などの小売業者は、家電リサイクル法の第9条にも引取義務があることが記載されています。

小売業者は、次の場合には、正当な理由がある場合を除き、排出者が廃家電4品目を排出する場所において当該排出者(消費者等)から廃家電4品目を引き取らなければならない。

① 自らが過去に販売した廃家電4品目の引取りを求められたとき 

② 買換えの際に同種の廃家電4品目の引取りを求められたとき

引用:家電リサイクル法上の小売業者の義務等について

以上のように小売店は洗濯機の処分を求められた場合、処分する義務があります。

買い替えのみならず、処分だけを依頼する場合においても「洗濯機を処分したい」と申し出たときに断られたり嫌な顔をされたりする心配はないので、安心して処分したい旨を伝えましょう。

こんな人におすすめ!

  • 購入と処分を行う手間をかけたくない
  • 以前の購入先がわかる場合

費用やかかる日数などの詳細は以下の通りです。

費用:「リサイクル料金(2,530円~3,300円)+収集運搬料金=3,080円~8,300円」

この章の冒頭でも説明しましたが、洗濯機のリサイクル料金は2,530円~3,300円です。洗濯機のメーカーによって異なります。事前にリサイクル料金を知りたい方は「再商品化等料金一覧」から検索し確認してみてください。

また、引っ越しを機に洗濯機を買い替える場合、引き渡し先が同じケースと引き渡し先が別、処分だけ行うケースがあると思います。

それぞれのケースでどのくらいの金額になるのか計算してみました。

①洗濯機の引き渡し場所が同じ場合の費用は「3,080円~4,950円」

収集運搬料金は、以下のように各家電量販店によって異なりますが、以下のような料金です。

家電量販店

リサイクル料金(税込)

収集運搬料金(税込)

合計(税込)

ヤマダ電機

2,530円~3,300円

1,650円

4,180円~4,950円

ケーズデンキ

2,530円~3,300円

1,650円

4,180円~4,950円

ヨドバシカメラ

2,530円~3,300円

550円

3,080円~3,850円

ビックカメラ

2,530円~3,300円

1,650円

4,180円~4,950円

エディオン

2,530円~3,300円

1,650円

4,180円~4,950円

ノジマ

(リサイクル料金+収集・運搬料金)4,180円

※2022年1月時点の調査による料金

リサイクル料金と収集・運搬料金を合わせると「3,080円~4,950円」ほど費用が必要です。

家電量販店で洗濯機を処分する場合、引っ越し後に引き渡し先が同じになる方が、収集運搬料金が安く設定されています。

洗濯機を買い替えるタイミングにこだわりがない方は、引き渡し場所が同じ方がお得に処分することができます。

ただし、各家電量販店やエリア・地域によって収集運搬料金が異なる場合があります。詳しい費用や不明点は、各家電量販店の注意事項や各店舗の案内やスタッフに問い合わせてみてくださいね。

②洗濯機の引き取りと新しい洗濯機の配送が別の場合は費用「5,280円~8,300円」

引っ越し前に新しい洗濯機を購入して、万が一引っ越し時に傷が入ったら嫌というケースもありますよね。古い洗濯機の引き取り先と新しい洗濯機の配送先を別で依頼したい場合もあると思います。

主要な家電量販店では、以下のような料金設定になっております。

家電量販店

リサイクル料金(税込)

追加費用

合計(税込)

ヤマダ電機

2,530円~3,300円

2,750円

5,280円~6,050円

ケーズデンキ

要相談

ヨドバシカメラ

2,530円~3,300円

2,750円

5,280円~6,050円

ビックカメラ

2,530円~3,300円

5,000円

7,530円~8,300円

エディオン

2,530円~3,300円

2,750円

5,280円~6,050円

ノジマ

要相談

※2022年1月時点の調査による料金

リサイクル料金と収集・運搬料金を合わせると「5,280円~8,300円」ほど費用が必要です。引き取りと配送が別になると、その分料金が高くなります。

ただし、店舗や配送地域によって、別の場所へ買い替えた洗濯機を届けられないことがあります。詳しい費用や不明点は、各家電量販店の注意事項や各店舗の案内やスタッフに問い合わせてみましょう。

③処分だけ行い、引っ越し先で洗濯機を買う場合の費用は「5,280円~8,300円」

収集運搬料金の例は、以下の通りです。

家電量販店

リサイクル料金(税込)

収集・運搬料金(税込)

合計(税込)

ヤマダ電機

2,530円~3,300円

2,750円

5,280円~6,050円

ケーズデンキ

2,530円~3,300円

3,300円

5,830円~6,600円

ヨドバシカメラ

2,530円~3,300円

2,750円

5,280円~6,050円

ビックカメラ

2,530円~3,300円

5,000円

7,530円~8,300円

エディオン

2,530円~3,300円

2,750円

5,280円~6,050円

ノジマ

2,530円~3,300円

3,300円

5,830円~6,600円

※2022年1月現在の調査による料金

リサイクル料金と収集・運搬料金を合わせると「5,280円〜8,300円」ほど費用が必要です。

引き取りのみの場合、上記の料金に加えて訪問改修費を支払わなければならないことがあります。

こちらのケースも、各家電量販店やエリア・地域によって収集運搬料金が異なることがあります。

詳しい費用や不明点は、各家電量販店の注意事項や各店舗の案内やスタッフに問い合わせてみてくださいね。

かかる日数:回収業者を予約するタイミングや買い替えたい商品の在庫状況で処分までに時間が掛かることがある

回収業者を予約できるタイミングや買い替えたい商品の在庫状況などを考慮し、2週間以上余裕を持って買い替えと処分を行いましょう。

家電量販店に処分を依頼すると、家電量販店に依頼された回収業者が処分を行ってくれます。

業者によって異なりますが、3~4月の引っ越しシーズンの繁忙期や土日祝は希望する日程に予約が取れない可能性があります。

また、洗濯機の引き渡し先が同じになる場合、新しい商品の入荷のタイミングも重要です。

なぜなら洗濯機を買い替える場合、新しい洗濯機の搬入と処分する洗濯機の引き取りが同日に行われることが多いからです。

店頭や配送センターに在庫がある場合、翌日に配送・回収ができることがあります。

しかし、全ての商品の在庫があるわけではありません。在庫状況や店舗によって、3~7日ほど時間が掛かることがあります。

家電量販店で買い替え処分を行う場合は、日数に余裕を持って依頼を行うようにしましょう。

洗濯機の購入店にいけない場合は、自治体に処分してもらう

引っ越し前に洗濯機を処分し、引っ越し先で新しい洗濯機を購入したい場合、自治体に処分してもらう方法もあります。

  • 洗濯機の購入店舗がわからない場合
  • 転居・引っ越し等で購入店舗が遠方にある場合
  • 購入店舗が閉店している場合

上記のように洗濯機の処分に困った場合は、お住まいの市区町村のホームページや自治体に問い合わせてみてください。自治体が指定する回収業者に処分してもらうことが可能です。

自治体が指定する回収業者は、自治体の「一般廃棄物収集運搬業許可」を受けています。

「一般廃棄物収集運搬業許可」を受けていない悪徳な回収業者に依頼してしまうと、不法投棄や不適切処理が行われ、環境汚染・破壊や大規模災害につながってしまいます。

それだけでなく、高額な処分費用の請求などの被害につながってしまう恐れがあります。

自治体の指定する業者は、お住いの市区町村のホームページだけでなく、一般財団法人家電製品協会「全国自治体家電リサイクル関連ページ検索」から検索することが可能です。

こちらのサイトに名前がある業者に問い合わせをして処分の依頼をしましょう。

こんな人におすすめ!

  • 洗濯機の購入店舗がわからないかつ、処分のみ行う
  • 転居・引っ越し等で購入店舗が遠方にある場合
  • 引っ越しまでの日程に余裕がある
  • 自分で玄関まで運ぶ必要があるため、洗濯機を運べる人手がある人(自治体や業者による)

費用やかかる日数、注意点などの詳細は以下の通りです。

費用:「リサイクル料金(約2,530円~3,300円)+振込手数料+収集運搬料金=5,000円前後」

自治体が指定する回収業者に洗濯機の処分を依頼する場合も、リサイクル料金(2,530円~3,300円)と収集運搬料金が必要です。

自治体によって、自分で家電リサイクル券を発行する必要があります。自分で購入しに行く場合、郵便局で振込手続きを行うため振込手数料がプラスされることを覚えておきましょう。

洗濯機の収集運搬料金は、回収業者によって異なりますが約2,000円~3,000円代が相場です。合計で「5,000円前後」の料金が必要になることを目安にしておきましょう。

かかる日数:収集日が決められないことがある

自治体や回収業者によって異なりますが、自由に収集日を決められない場合があります。指定の日付の中から都合のいい日程を選ぶようになるため、処分までに10日~20日ほど時間がかかります。

また、自治体によってリサイクル券を自分で買いに行かなくてはならない手間があります。自治体が指定する回収業者に依頼する場合は、引っ越しまでの期間に余裕がある場合に利用するようにしましょう。

注意点:洗濯機を玄関まで運ばなければならないことがある

自治体や業者によって洗濯機の回収が玄関先からとなっている場合があります。

洗濯機のような大型家電は1人で運ぶことはできません。とくに2階以上に洗濯機を設置している場合は男性でも非常に困難です。

家の中から引き取ってもらえるのかどうか、事前に問い合わせてみましょう。

ケガをする恐れがあるため、こういった場合は洗濯機を玄関先まで運ぶ人手を確保するようにしましょう。

引っ越しと処分の手間をかけたくない場合は、引っ越し業者に引き取ってもらう

引っ越しと処分の手間をかけたくない方は、引っ越し業者に引き取ってもらう手もあります。

例えば、引っ越し後に洗濯機を購入する予定だけど、引っ越しまでの時間があまりなく、家電量販店などに処分の手続きをしに行く時間がないという場合におすすめの方法です。

全ての引っ越し業者が回収サービスをしているわけではないので注意が必要ですが、引っ越し作業のついでに依頼できれば、荷物の運び出しと処分をまとめて行ってくれるため手間が省けて便利です。

こんな人におすすめ!

  • 引っ越しと処分の両方の手間をかけたくない人
  • 引っ越しまでに時間がない人

費用やかかる日数、注意点などの詳細は以下の通りです。

費用:具体的な費用の明記はない

引っ越し業者では、洗濯機などの処分料金を具体的に料金を明記しているところはなく、少なくともリサイクル料金と収集運搬料金を合わせた料金が必要になります。

引越し業者によって、回収業者に委託する場合もあります。そのため、家電量販店で買い替えする方法や自治体で処分する方法よりも割高になるデメリットを覚えておきましょう。

料金の詳細が知りたい場合は、見積もりの際に引っ越し業者に問い合わせてみてくださいね。

かかる日数:処分日は引っ越し当日

洗濯機の処分に対応している引っ越し業者であれば、引っ越し当日に処分してもらえます。

ただし、この後説明しますが、洗濯機の処分をしてくれない引っ越し業者もあります。

引っ越し業者に引き取ってもらいたい場合は、必ず洗濯機を処分できるかどうか問い合わせてから申し込むようにしましょう。

注意点:洗濯機の回収をしてくれる引っ越し業者が限られている点に注意

どの引っ越し業者でも洗濯機を回収処分してくれるとは限りません。

洗濯機は、家電リサイクル法に基づいた処分が義務付けられています。

「一般廃棄物収集運搬業許可」の資格を持っている回収業者に委託できる業者に限られています。

主要な引っ越し業者で処分を行ってくれる業者は以下の通りです。

サカイ引越センター

回収業者に委託してくれる

※エリアによって対応していないところもある

アーク引越センター

家電リサイクル券の取り扱いがあるため回収可能

※フランチャイズ店は回収ができない

日通

回収なし

アップル引越センター

処分してもらえる

洗濯機の状態がよければ買取してもらえるケースもある

※2023年11月の調査による情報

このように、引っ越し業者によって処分に応じてもらえないケースもあります。

引っ越し時に洗濯機を処分できないことが一番困ります。

確実に処分してもらうためには、見積もりの際に引っ越し業者に問い合わせを行ってみましょう。

お得に買い替えたい場合は家電量販店などの下取りサービスを利用し買い替える

引っ越しを機にお得に洗濯機を買い替えたい方は、下取りサービスを利用するのがおすすめです。

ただし、全ての洗濯機を下取りに出せるというわけではありません。

下取りする場合には、洗濯機の状態や店舗ごとの条件がありますし、小売店によってサービスを実施していないケースもあります。

ここでは、以下の項目について順番に解説していきます。

  • 下取りサービスの特徴
  • 下取りできる判断基準
  • 下取りまでにかかる日数

下取りサービスの特徴

まずは下取りサービスとは、どのようなことなのか知らない方もいると思うので、説明していきます。

下取りサービスとは、洗濯機などの家電製品を買い替える際、新品の代金の一部として割り引く目的で引き取ることを指します。

例えば「使用しない古い洗濯機を30,000円で下取りしてもらったから、10万円の洗濯機が70,000円で購入できた」といったように、処分費用が掛からないうえにお得に新しい洗濯機を購入することが可能になります。

冒頭でも述べた通り、全ての洗濯機を下取りに出せるというわけではありません。下取りの条件は、家電量販店などの小売店ごとによって違うので、必ず確認しましょう。

下取りできる判断基準

全ての家電量販店で下取りサービスを行っているわけではなく、家電量販店によって下取りできる条件も違います。

例えば、家電製品を販売している主要販売店では以下のようになっています。

家電量販店

下取りサービスの有無

ノジマ

「下取りチェッカー」の査定によって下取りが可能

ヤマダ電機

2023年製~2017年製の洗濯機が対象

(本体に破損や変色、色褪せ、サビがある製品は買取対象外)

ジャパネットたかた

下取り値引き対象商品を購入の場合下取り可能

(リサイクル料金・収集運搬料金は負担する必要がある)

ケーズデンキ

店頭のみ不定期で下取りキャンペーンを行っている

ヨドバシカメラ

下取りサービスなし

ビックカメラ

下取りサービスなし

エディオン

下取りサービスなし

※2023年11月現在の調査による情報

2023年11月現在の調査によると、常時下取りキャンペーンを行っている家電量販店は「ノジマ」と「ヤマダ電機」と「ジャパネットたかた」のみです。

どの家電量販店でも全ての洗濯機を下取りしてもらえるわけではありません。

ノジマやヤマダ電機の場合は、洗濯機の状態や製造年数、洗濯機の種類などによって下取りサービスが適用されない場合があります。

またジャパネットたかたの場合は、下取りする洗濯機の種類や故障の有無は問いませんが、下取り値引き対象の洗濯機を購入することで、下取りが可能になります。

ただし、リサイクル料金と収集運搬料金は別途負担する必要があります。

下取りキャンペーンを行っている店舗が少ないことと、必ずしも下取りサービスが適用されるとは限らないことを覚えておきましょう。

かかる日数:2週間以上余裕を持って下取りに出す

下取りで処分する場合、2週間以上余裕を持って、処分の依頼をするようにしましょう。

下取りの場合、新しい洗濯機を買うことを条件に古い洗濯機を引き取ってくれます。小売店によって異なりますが、新しい洗濯機の配送と同時に古い洗濯機を回収してくれます。

したがって、3~4月などの引っ越しシーズンや土日祝日は、家電量販店の買い替え需要が高まる時期は、欲しい洗濯機の在庫が店頭や配送センターにないこともあります。在庫状況や店舗によって、翌日配送できないことがあり、3~7日ほど時間が掛かります。

2週間以上余裕を持って依頼できる場合に、利用してみましょう。

\洗濯機をお得に買い替えたい方は「下取りチェッカー」を!/

下取りチェッカー

下取りでの買い替えを検討しているときに「一律○万円で下取り!」という広告をよく見かけますが、実際に査定を出してみると、対象機種が決まっていたり、リサイクル料金を追加で支払う必要があったりと、予想よりも安い金額になるケースがあります。

実は、洗濯機の中古市場は、洗濯機の状態や製造年数によって下取り価格が変動します。

買取や下取り査定に出したときに「この洗濯機は新しいし、綺麗なのに、こんなに安い価格でしか買取ってもらえないの?」と感じることも多いでしょう。

特に買取査定は、スタッフや店舗によって査定額が異なります。場合によっては、市場相場で買取ってもらえないこともよくあります。

下取りに出して処分するのならば、相場に見合った適正価格でお得に処分したいですよね。

そんな時に使ってもらいたいのが、下取りチェッカーです。

「下取りチェッカー」で下取り価格をチェックすることによって、洗濯機のメーカーやモデルの適正な中古市場価格を把握することが可能です。

また、提携店であるノジマで下取りに出すことによって、適正な価格で下取りしてもらえます(ノジマの全店舗で下取りチェッカーをご利用いただけます!)。「適正価格よりも安く買い取られてしまう」という心配もありません。

正しい価格を確認して安く下取りする羽目にならないためにも、下取りチェッカーを利用してみましょう。

「下取りチェッカー」はLINEまたはWEBで簡単に調べることができます。もちろん入会金や手数料は掛かりません。

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引っ越し時に古い洗濯機を処分するときの注意点5つ

ビックリマーク

最後に、古い洗濯機を処分するときの注意点を5つ解説していきます。

  • 洗濯機の水抜きをする
  • 引っ越しまでに洗濯機を処分できるように早めに依頼する
  • 洗濯機の処分に必要な許可「一般廃棄物収集運搬業許可」を持っているのか確認する
  • 追加で他の家電も処分しないかと提案してくる業者に注意
  • 無料で処分できると謳っている業者を利用しない【高額請求トラブルに注意】

中には、見落としがちな項目や中には見落としがちな項目や悪徳な業者に騙されないようにする項目もあります。必ずこの4つの項目について確認しておきましょう。

順番に解説していきますね。

洗濯機の水抜きをする

洗濯機を処分する前に、事前に水抜きをしておきましょう。水抜きをしておくことで、洗濯機周辺や廊下などが水浸しになることを避けられます。

忘れないように、水抜きを行っておきましょう。

▼用意するもの

  • タオル
  • 洗面器やバケツ

給水ホースの水抜きの手順

まずは、給水ホース内に残っている水を抜いていきます。

  1. 水道の蛇口を閉める
  2. 洗濯機のふたを閉めて電源を入れてスタートボタンを押す
  3. いつも通り標準コースで洗濯機を回す
  4. 1分ほどで給水ホース内の水が抜けるので停止する
  5. 洗濯機の電源を切り、蛇口から給水ホースを取り外す

上記の手順で給水ホースの水抜きが完了します。

水抜きが完了した場合でも、ホースの中に水が残っていることがあります。

タオルを準備しておき、残っている水を取り出しておきましょう。

糸くずフィルターの水抜きの手順【ドラム式洗濯機の場合】

ドラム式洗濯機の場合、糸くずフィルターの水抜きをしてから排水ホースの水抜きをします。

  1. 電源を入れ直し、脱水ボタンに設定し1分ほど脱水する
  2. 給水ホースを取り外した後、糸くずフィルターを緩める
  3. 緩めると水が出てくるので、洗面器やバケツを受け皿にして水を出し切る
  4. 水が無くなったらタオルで拭いて糸くずフィルターを元に戻す

買取や下取りに出す場合、糸くずフィルターを元に戻す際に、糸くずフィルターのパッキンやねじ部分、本体の取付口の汚れを落としておきましょう。

汚れを落とさずに取り付けると、糸くずフィルターの取り付けがゆるくなったり、糸くずフィルターから水漏れする恐れがあります。

排水ホースの水抜きの手順

最後に、排水ホースの水抜きを行います。

  1. 再度電源を入れて1分ほど脱水のみ行う(縦型洗濯機の場合)
  2. 脱水が完了したら洗濯層内に残った水分をタオルでふき取る
  3. 排水口から排水ホースを抜く
  4. ホースやアース線などの部品が無くならないようにまとめておく

給水ホースと同様に排水ホースの場合も、ホース内に水が残っている可能性があるため、洗面器やタオルで水を受け止めましょう。

特に洗濯機を買い替える際に、下取りや買取に出す場合、ホースやアース線などの部品がなくさないように注意してください。

トラブルが起こらないためにも、袋に入れるなどしてひとまとめにしておきましょう。

ただし、こちらの「排水エルボー」は物件の部品です。

洗濯機の排水溝

エルボーを処分してしまうと、引っ越し時など退去時に請求されることがあるので、処分しないように注意しましょう。

洗濯機の種類によっては、水抜きの方法が異なる場合があります。詳細は、洗濯機の取扱説明書をご覧ください。

引っ越しまでに洗濯機を処分できるように早めに依頼する

引っ越しまでに洗濯機の処分が間に合うよう、引っ越しが決まったら処分の依頼をできるだけ早く依頼するようにしましょう。

洗濯機を先に処分し引っ越し先で洗濯機を買い替える場合は、特に注意が必要です。

土日祝日、年末年始などの店休日や引っ越しシーズンの3~4月などの繁忙期は、直前になって依頼を申し込んでも予約が取れない可能性が高いです。

また、洗濯機の処分の依頼が遅れると「希望するタイミングで処分できない」恐れがあります。

例えば、買い替え予定がなく処分する予定の洗濯機を処分当日まで使用する場合は、処分するタイミングが重要です。洗濯機の回収日と引っ越し日の日程が離れてしまうと、引っ越しの間、洗濯物がたまってしまったり、わざわざコインランドリーを利用しなければならない手間が増えたりすることがあります。

さらに一番困ることは、引っ越し日までに洗濯機を処分できないことです。

洗濯機の処分の依頼が遅れてしまうと、引っ越し日に回収が間に合わず使用しない洗濯機を引っ越し先まで持っていかざるを得なくなります。

そうなってしまうと、洗濯機分の引っ越し料金と処分料のどちらも支払わなければなりません。

こうならないためにも、洗濯機の処分を依頼する場合、2週間~4週間ほど日程に余裕を持って処分の依頼を行うようにしましょう。

引っ越しまでの日程に余裕がない場合は、少し割高になりますが、洗濯機の処分を依頼できる引っ越し業者に依頼して処分できるようにしておきましょう。

洗濯機の処分に必要な許可「一般廃棄物収集運搬業許可」を持っているのか確認する

家電リサイクル法に基づいて、一般家庭から洗濯機を含む家電特定家庭用機器の4品目を処分できるのは、市区町村から「一般廃棄物収集運搬業許可」を持つ業者のみです。

信頼できる業者ならば、業者のホームページの会社概要などのページに「一般廃棄物収集運搬業許可」の資格の記載があります。

リユース品として「下取りする」という形であればこの許可はいりませんが、洗濯機などの廃棄物を処分することはできません。

悪徳な業者の中にはチラシやインターネット広告で「産業廃棄物処理業の許可」や「古物商の許可」などの宣伝文句で洗濯機などの廃棄物の処分ができると謳っている業者がいます。

産業廃棄物処理業の許可は工場や企業の廃棄物を処分する許可です。古物商は中古品等の売買を行うための許可なので、この2つの許可では処分できません。

こういった無許可の回収業者に依頼すると、不法投棄や不適切処理が行われます。環境への被害はもちろんのこと、不適切な管理により発火や延焼の危険があり、火災が発生する事故が起こる可能性があります。

さらに不法投棄は、洗濯機の所有者が責任を問われるため、依頼したあなたが罪を受けることになってしまいます。不法投棄の罰則は「5年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金、またはこれを併科する」と定められています。

必ず、市区町村から一般廃棄物収集運搬業の許可を得た業者や市区町村の委託を受けた回収業者に処分を依頼するようにしましょう。

自治体の許可を受けている業者は、お住まいの市区町村のホームページや一般財団法人家電製品協会「全国自治体家電リサイクル関連ページ検索」から検索することが可能です。

自治体の許可を受けている、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。

追加で他の家電も処分しないかと提案してくる業者に注意

悪徳業者の中には「他の家電も追加で処分しないか」と提案してくるケースがあります。

引っ越しするときに、できるだけ部屋をすっきりさせて、不用品をできるだけ処分して新居に行きたいという気持ちがある場合は注意が必要です。

追加で不良品回収を依頼すると、費用面で損をして後悔してしまいます。

特に、引っ越しまでの時間に余裕がなく「早く不用品を処分してしまいたい」と焦っているときほど注意が必要です。

費用面で損をしないために、必ず以下のことを確認しましょう。

  • 処分するための費用はいくらかかるのか事前に具体的な見積もりを取る
  • 洗濯機以外にも処分したいものがある場合は、事前に伝えて具体的な見積もりを取る
  • 見積もり以外のものは処分しないと決めておく

洗濯機を処分しに来た時に、部屋を見て「これも処分しないか?」、「他に処分したいものも回収しますよ」と提案してくることがあります。

引っ越し時には、処分したい不用品がたくさん出てきます。安易に依頼した洗濯機以外の不用品や廃棄物の回収を頼むと、予想以上に費用を請求されて損をしてしまう場合もあります。

対面だと、わざわざ自宅まで重たい洗濯機を回収しに来てくれることも相まって業者への気遣いをしてしまいます。冷静な判断ができずにその場の雰囲気やセールストークに流されて、処分を依頼してしまいます。

洗濯機の処分に来てもらう前に必ず見積もりや処分したいものをピックアップし、それ以外は処分しないと決めておきましょう。

冷静に判断できる時に「具体的な見積もりを取り、納得のいく料金かどうか」確認したうえで洗濯機の処分を依頼してくださいね。

無料で処分できると謳っている業者を利用しない【高額請求トラブルに注意】

引っ越しを行う際、まとめて他の家電や不用品を処分をしたい場合は、特に無料回収と謳っている業者に注意しましょう。

引っ越し費用以外にも何かと出費が多いので、無料という言葉につられやすくなります。

  • 無料で処分できると宣伝している
  • ホームページがなく会社概要や一般廃棄物収集運搬業許可が記載されていない
  • 町中を大音量のスピーカーで無料回収と宣伝している

上記に当てはまる業者は利用しないようにしましょう。

こういった業者は、無許可で営業している業者なため、不法投棄や不適切処理だけでなく高額請求のトラブルに巻き込まれるケースがあります。

最初に無料と言っていたのにも関わらず、引取終了後に「交通費がかかったから」、「トラックの停車料金がかかった」等言葉巧みに高額な料金を請求される被害にあってしまいます。

少なくとも、洗濯機の処分にはリサイクル料金が掛かります。無料で回収することはできません。

悪徳業者を利用し、高額請求のトラブルに見舞われないためにも、自治体の「一般廃棄物収集運搬業許可」を受けている回収業者に依頼するようにしましょう。

繰り返しになりますが、自治体の許可を受けている業者はお住まいの市区町村のホームページや一般財団法人家電製品協会「全国自治体家電リサイクル関連ページ検索」から検索することが可能です。

自治体の許可を受けている、信頼できる業者に依頼するようにしましょう。

まとめ

引っ越しを機に洗濯機を買い替えるべきかどうかがわかり、スムーズに買い替えができるようになっているかと思います。

最後にこの記事の内容についてまとめておきます。おさらいしておきましょう。

洗濯機を買い替えるべきケースは以下の5つです。

  • 引っ越し先の洗濯パン(防水パン)が合わない場合に買い替える
  • 洗濯機の寿命である6~10年を迎えた場合に買い替える
  • 洗濯機の経年劣化や故障のサインがある場合に買い替える
  • 洗濯物の量が増える場合に買い替える
  • 引っ越しを機にライフスタイルが変わる場合に買い替える

買い替えが決まったら、新しい洗濯機を購入するタイミングを決めましょう。

  • 事前に購入し、引っ越し当日に配送してもらう
  • 引っ越し前に買い替えをして新しい洗濯機を持っていく
  • 引っ越し後に購入する

引っ越し先へ洗濯機が設置・搬入できるかどうかの確認も重要です。

引っ越し前に間取りを確認できるのであれば、洗濯機を設置場所の環境や搬入できるかどうかなどを確認しておきましょう。

  • 設置場所の環境を確認
  • 搬入できるかどうか確認する
  • ドアの向きにも注意

買い替える準備が出来たら、処分する方法も決めましょう。

  • 家電量販店に処分してもらう
  • 自治体に処分してもらう
  • 引っ越し業者に引き取ってもらう
  • 家電量販店の下取りサービスを利用し買い替える

最後に古い洗濯機を処分するときの注意点もまとめておきます。

  • 洗濯機の水抜きをする
  • 引っ越しまでに洗濯機を処分できるように早めに依頼する
  • 洗濯機の処分に必要な許可「一般廃棄物収集運搬業許可」を持っているのか確認する
  • 追加で他の家電も処分しないかと提案してくる業者に注意
  • 無料で処分できると謳っている業者を利用しない【高額請求トラブルに注意】

中には、見落としがちな項目や中には見落としがちな項目や悪徳な業者に騙されないようにする項目もあります。必ずこの5つの項目について確認しておきましょう。

この記事を参考に、洗濯機をスムーズに買い替え、納得のいく引っ越しができることを願っています。

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