電動自転車は雨の日に乗っても大丈夫?雨対策から故障の原因まで徹底解説

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下取りガイド 川辺 あさひ
雨の日の自転車
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「バッテリーを搭載している電動自転車は、雨の日に乗っても大丈夫なのか」
「普通の自転車よりも注意しなければいけない点はなにか」などの疑問を持ったことはありませんか?

電動自転車は10万円以上する高価なモノなので、雨の日の正しい対処法も知り、大切に長く乗りたいですよね。

結論からお伝えすると、電動自転車は雨の日に乗ることは可能です。

ただし、大雨の日に乗るときなどは注意が必要になります。

そこで本記事では、雨の日に電動自転車を正しく乗るための情報などをお伝えするために、下記について解説していきます。

  • 電動自転車は雨の日でも走れるのか
  • 雨に濡れてもいいケースとダメなケース
  • 雨に濡れつづけるとどうなるのか
  • 電動自転車(本体)を雨から守る3つの方法
  • 雨から荷物や、子どもを守る方法
  • 電動自転車の雨に強いモデル3選
  • 電動自転車こそ、雨の日の事故に気をつける理由

電動自転車を雨の日に正しく乗れるようになりたい人、具体的に雨の日にどのような対策をすれば良いのかを知りたい人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

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電動自転車は雨の日でも走れる?

雨の路地と傘をさす人

最初にもお伝えしましたが、電動自転車は雨の日でも乗ることが可能です。
基本的に電動自転車は、雨の日に乗ることも想定して作られていますし、バッテリーやモーター部分も「生活防水」と呼ばれる基準を満たして、作られているからです。

生活防水の基準とは「雨や汗、洗顔などでかかる水滴などに耐えられる程度」の防水レベルだと覚えておきましょう。

ただ、本記事で雨の日に濡れても大丈夫と書かれていても、実際に高価な電動自転車で雨の日を走るのは不安がありますよね。

そこで少しでも不安を解消するために、大手メーカー3社から雨の日の走行についての回答文があるので、それぞれ紹介します。

ブリヂストンの回答

電動アシスト自転車は雨に濡れても感電するようなことはなく、自転車と同じように乗ることができます。
また、バッテリーを取り外した電動アシスト自転車は、バッテリー接続端子がむき出しになりますが、この端子が雨水に濡れていてもご使用いただけます。

引用元:ブリヂストン株式会社 FAQ(よくある質問)

パナソニックの回答

結論から言うと「電動アシスト自転車は雨の日でも乗ることが可能です」。

パナソニックの電動アシスト自転車の心臓部であるモーターとバッテリーは「生活防水※」の基準を満たしています。「生活防水」は通常の雨に濡れるぐらいなら全く問題はなく、雨の日に電動アシスト自転車を利用してもバッテリーやモーターが故障したり、感電したりといった心配はないでしょう。

引用元:パナソニック 「電動アシスト自転車は雨の日でも濡れない?より安心して使うための注意点」

ヤマハの回答

雨の日でもお乗りいただけます。

PASは日常防水性能を備えていますので、雨等がバッテリーボックスの端子部分にかかっても問題ありません。

引用元:YAMAHA PAS知恵袋「雨の日でも乗れるの?」

大手メーカー3社の公式サイトでも発表しているように、電動自転車は雨の日でも走ることが可能です。

他のメーカーだからといって、雨の日は走れないということはないため、雨の日でも安心して乗ってください。

電動自転車が濡れてもいい場合、ダメな場合

はてなと吹き出し

電動自転車は雨の日でも走行できることを説明しましたが、実際にどれだけ濡れてもいいのか、もしくは、どこまで濡れたらダメなのかが気になるところですよね。

これから具体例を交えて説明していくので、ぜひ参考にしてみてください。

濡れてもいいケース

小雨や傘を差して出かけられる程度の雨であれば、電動自転車は問題なく走行することができます。

つまり、日常で降る程度の雨であれば、走行には問題ないと覚えておきましょう。

濡れたらダメなケース

濡れてもいいケースとは違い、濡れたらダメなケースは複数あります。

以下のケースは注意が必要になるので、覚えておきましょう。

  • 視界が悪くなるほどの大雨
  • 台風などの強風+雨が降っている状況
  • 屋外で長時間雨ざらしになる状況

電動自転車は全体に防水を施されてはいますが、あくまで日常生活レベルの防水に耐えられるだけの性能しか搭載されていません

視界が悪くなるほどの大雨であれば、防水性能を超えるだけの水がかかる可能性があります。

さらに台風などの強風も伴っている雨であれば、風に煽られて転倒した結果、地面にたまっている水に浸かり、水没してしまうケースも考えられます。

屋外で長時間雨ざらしになるという状況も同じですね。

あくまで、防水とは「水が入り込まないようにするための加工」をしているだけです。

メーカーが想定している以上の雨量を受けると、故障の可能性があることは意識しておきましょう。

電動自転車が雨に濡れ続けるとどうなるか

雨の日の水たまり

ここまでに説明してきたように、基本的に電動自転車は雨に濡れても大丈夫なように作られています。

ただ、メーカーが想定している以上の雨量を受ける場合、電動自転車の寿命を縮める原因になることも覚えておいてください。

電動自転車の故障につながるのは、これまでに説明してきたとおりですが、雨は自転車パーツのサビの原因になるのですよね。

車体についた雨を放置することでサビの原因になるので、できるだけ雨で濡れ続けるという状況は避けましょう。

実際に「メッキ部分やチェーンがサビてしまい、部品交換が必要になった」というユーザーもいます。

雨でパーツが劣化していくことで、電動自転車の寿命を縮めてしまう結果につながるので、注意してください。

電動自転車を雨から守る3つの方法

雨の日の窓辺と人形

それでは実際に電動自転車を雨から守りたい場合、どのようにすればいいのでしょうか?

これから3つの方法を紹介するので、こちらも参考にしてみてください。

1.サイクルカバーを付ける

1つめは、サイクルカバーを付けることです。

駐輪しているバイクや自転車に、スッポリと覆うように被せられているカバーを見たことがあると思うのですが、それがサイクルカバーです。

防水性能だけではなく、高撥水性能も搭載されているので、よほどの大雨でなければ浸水する心配はありません。

家の中などの屋内にしまえるのが一番ですが、止むをえず、屋外に長時間駐輪しないといけない状況であれば、サイクルカバーの装着をおすすめします。

2.スイッチカバーを付ける

2つめは、スイッチカバーを付けることです。

電動自転車は、手元にスイッチが付いているモデルがほとんどだと思います。

このスイッチは、水没による故障が約80%を占めているのをご存じでしたか?

スイッチは手元にあるため、雨の日の走行中は一番雨があたる場所です。

さらに、ほぼ剥き出しの状態になっているため、いくら防水性能を搭載していても雨で故障してしまうというわけですね。

スイッチが故障した場合は、10,000〜15,000円の交換費用がかかってしまいます。

スイッチの交換を防ぐためにも、1000円前後で購入できるスイッチカバーは普段から付けておくようにしましょう。

3.バッテリーを外しておく

3つめは、バッテリーを外しておくことです。

電動自転車の本体を屋内に避難することは難しいと思うので、雨が強い日にはバッテリーだけでも避難させておきましょう。

雨によるサビも本体の寿命を縮める原因にはなりますが、バッテリーの故障ほど大きなダメージにはなりません。

自転車のパーツのサビであれば、サビ止め剤を塗るなどの対応はできますが、バッテリーはそうもいきません。

バッテリーが雨により故障してしまった場合、交換費用として3〜4万円がかかってしまいます。

バッテリーは2〜3kgと屋内に持ち運ぶには重たいですが、少しでも不安がある場合は避難させることをおすすめします。

 

ちなみにバッテリーの寿命について詳しくは下記の記事でもご紹介していますのでチェックしてみてくださいね。

電動自転車のバッテリー寿命はいつ?寿命の原因や症状、交換費用など

 

電動自転車の荷物や、子どもを雨から守る方法

まとめて置かれたバッグ

次に、雨から荷物や子どもを守る方法を紹介します。

自転車を漕いでる人は、レインコートを着れば雨を防げますが、荷物や子どもはそうはいきませんよね。

この場合は、用途別のレインカバーを使うようにしましょう。

電動自転車に限らず、自転車用のレインカバーは数多く販売されています。

  • チャイルドシートのレインカバー(前・後ろの2パターン販売)
  • 前カゴ用のレインカバー
  • リュック専用のレインカバー

チャイルドシートは前・後ろ用の2パターン販売されていますし、自転車の荷物となる前カゴの荷物と、リュック専用のレインカバーも販売されています。

どれも2,000円前後で購入できるので、荷物を雨に濡らしたくない人は購入を検討してみてください。

電動自転車の雨に強いモデル3選

雨の日に自転車に乗る人

本記事では、雨の日の対策方法を紹介していますが「雨の日のメンテナンスは面倒なので、極力避けたい…」という人のために、電動自転車で雨に強いモデルも紹介しておきます。

ただし、筆者が調べたところ、メーカー毎のバッテリーの防水レベルに大きな違いはありませんでした。

そのため、これから紹介するのは、サビ耐性のあるベルトドライブ(ベルトチェーン)を使っている電動自転車になります。

ベルトドライブの特徴としては、以下の特徴があります。

  • 注油によるチェーンのメンテナンスが不要
  • チェーンの伸びによるたるみも発生しない
  • 雨ざらしに強くサビない
  • チェーンの動作音が静か(ギシギシという音がしない)

これらのメリットがある代わりに、同性能のチェーンドライブの自転車と比べると、価格はやや高いというデメリットもありますが…

チェーンに関するメンテナンスが、劇的に減るというメリットは大きいですよね。

雨のメンテナンスだけではなく、他のメンテナンスを減らしたいという人は、ぜひ参考にしてください。

ブリヂストン フロンティアDX B200モデル F6DB22

ブリヂストン フロンティアDX B200モデル F6DB22

出典:フロンティア | ブリヂストンサイクル株式会社

参考価格(税込) 144,100円
メーカー ブリヂストン(BRIDGESTONE)
最大走行距離 125km
変速シフト数 3段変速
タイヤサイズ 26インチ
バッテリー容量 6.2Ah
充電時間 2.5時間

 

ブリヂストン ラクット24 RK4B42

ブリヂストン ラクット24 RK4B42

出典:ラクット | ブリヂストンサイクル

参考価格(税込) 138,799円
メーカー ブリヂストン(BRIDGESTONE)
最大走行距離 110km
変速シフト数 3段変速
タイヤサイズ 24インチ
バッテリー容量 9.9Ah
充電時間 4.1時間

 

ブリヂストン アルベルトe L型 A7LB42

ブリヂストン アルベルトe L型 A7LB42

出典:アルベルト e | ブリヂストンサイクル株式会社

参考価格(税込) 176,799円
メーカー ブリヂストン(BRIDGESTONE)
最大走行距離 200km
変速シフト数 3段変速
タイヤサイズ 20インチ
バッテリー容量 9.9Ah
充電時間 4.1時間

 

雨の日の事故には特に気をつけよう

夜道の自転車トラブル

最後に雨の日の注意点として、事故には注意しましょう。

電動自転車は普通の自転車よりも重く、子どもを乗せて走っている場合、全体の重さは100kgを超えることがあります。

そのため雨の日でなくても、少しハンドルを持っていかれてしまうと、車体を立て直すだけの力が加えられず、転倒してしまう事故が多発しています。

雨の日は晴れの日と比べて、滑りやすくなっていますし、視界も悪くなっていますよね。

電動自転車は便利なので、雨の日でも使う人は多いと思いますが、普段よりも事故には十分注意して乗るようにしてください。

まとめ

今回は、電動自転車の雨の日に対する情報や、対応方法を紹介させていただきました。

最後にもう一度、本記事の内容をまとめておきます。

  • 電動自転車は雨の日でも走行可能
  • ただし、大雨や台風時には乗らないようにする(故障の原因になるため)
  • 雨ざらしの状況に置くことで、自転車の寿命を縮める原因にもなる
  • 自転車や荷物を雨から守る場合、用途別のカバーを使用する
  • 雨のメンテナンスが面倒な場合は、ベルトドライブ搭載モデルがおすすめ
  • 電動自転車こそ、雨の日に起こる事故には気をつける

雨の日は自転車を使わないことが一番の安全策かもしれませんが、実際はそうもいきませんよね。

今回紹介している方法を試すだけでも、故障や寿命を縮める原因を防ぐことができます。

大切な電動自転車だと思うので、ぜひ雨の日に試せる方法はすべて試して、長持ちするように使っていきましょう!

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