「うちにある家電は調子が悪くなってきたので寿命かもしれない」
「家電の寿命はどこで判断したらよいのだろう」
どんな家電製品も、そのうち寿命を迎えます。ただその寿命は、「どんな種類の家電製品か」「どんな使い方をしているか」「どんな企業が開発したものか」によって異なります。
また、寿命を迎えそうになっている家電製品をそのまま使い続けるか修理するかそれとも処分するかで迷う人もいることでしょう。
結論からお伝えしますと、大半の家電製品は10年ほどで寿命を迎えることがほとんどです。しかし家電のジャンルによっても長持ちするもの、そうでないものに分かれます。
この記事では「家電製品の寿命」に注目し、以下の内容について解説していきます。
- 代表的な家電製品の寿命と、今と昔の家電製品の違い
- 寿命がきた家電製品をそのまま使い続けることの危険性
- 修理するべきか、それとも処分するべきか? その判断基準
- 買い替えを決めた場合に気を付けるべきポイント
目次
家電製品それぞれには寿命がある
まずここでは、代表的な家電製品の寿命について解説していきます。
内閣がまとめている「消費動向調査」によると、代表的な家電の寿命は次のようにまとめられます。
テレビ | 冷蔵庫 | 洗濯機 | ブルーレイレコーダー | 掃除機 | 電子レンジ | 炊飯器 | |
平均使用年数(寿命) | 10年程度 | 13年程度 | 10年程度 | 5~7年 | 7年程度 | 10年程度。シンプルな方が長持ちする | 3~5年程度 |
出典:内閣府経済社会総合研究所景気統計部「消費動向調査 令和3年3月実施調査結果」
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun202103.pdf
ここではそれぞれの家電ジャンルごとの寿命について詳細をご紹介していきます。
テレビ
テレビの寿命は、おおよそ8年~10年だと考えられています。
しばしば「プラズマテレビの寿命は6年程度」と言われることもありますが、もっとも信頼のおけるデータである内閣府のまとめた「消費動向調査 令和3年3月実施調査結果」によれば、令和3年のカラーテレビの平均使用年数は10年ちょうどであるとされています。
参考:内閣府経済社会総合研究所景気統計部「消費動向調査 令和3年3月実施調査結果」
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun202103.pdf
平成10年の段階では8.8年と9年を切っていましたが、それ以降は9年~10年で推移しているので、やはりテレビの耐用年数は10年くらいだとみるのが正しいでしょう。
冷蔵庫
冷蔵庫の寿命はここ30年程度で(多少の増減はありつつも)基本的には右肩上がりに伸びていっています。
平成10年には10.9年が平均使用年数でしたが、令和3年には12.9年と2年近くも伸びています。
現在の冷蔵庫は、生まれたばかりの子どもが中学生になるくらいまではもつと考えられます。
参考:内閣府経済社会総合研究所景気統計部「消費動向調査 令和3年3月実施調査結果」
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun202103.pdf
洗濯機
洗濯機の寿命は、おおよそ10年前後です。
平成29年から初めて2桁の大台にのりましたが、洗濯機の寿命は昔からそれほど変わっていません。
たとえば平成10年の段階でも、すでに洗濯機の平均使用年数は9.4年となっていました。
参考:内閣府経済社会総合研究所景気統計部「消費動向調査 令和3年3月実施調査結果」
https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/honbun202103.pdf
ブルーレイレコーダー
ブルーレイレコーダーは、ほかの家電製品に比べて非常に寿命が短く、5~7年程度で買い替え時期がやってきます。
この寿命の短さは、中のハードディスクの寿命の短さによるものだと考えられています。
現在は多くのメーカーがこのブルーレイレコーダーを手掛けていますが、その耐用年数はどれもそれほど違いはありません。
ブルーレイレコーダーの寿命は何年くらい?寿命を伸ばす5つの方法
掃除機
掃除機は非常にメジャーな家電製品ではありますが、その寿命は意外と短く、7.2年ほどです。
また掃除機の寿命は、「昔だから短い、今だから長い」というものではなく、ここ30年ほどの間、6.5年~8.5年程度と年によってばらつきがあります。
電子レンジ
現在の電子レンジはさらに進化して、オーブンと一体化しているものなどもみられます。また温める技術自体も非常に進化しており、中まできっちりと温め切れるものが多くなっています。
電子レンジの寿命は、10年程度です。どちらかというとシンプルな電子レンジの方が寿命が長い傾向にあり、多機能のレンジは寿命が短い傾向にあります。
※また電子レンジの寿命について詳しくは下記の記事でもご覧いただけます。
電子レンジの寿命はどれぐらい?長く使い続けるコツも解説します
炊飯器
現在の販売されている炊飯器は、まるでかまどで炊いたかのような仕上がりになるものや、炎のゆらぎを際限したものなどさまざまな種類が出ています。
「よりおいしく炊けるように」と進化してきた炊飯器のおおよその寿命は3~5年程度だと考えられていますが、それを超えてもなお使い続けられるものも存在しています。
※また炊飯器の寿命について詳しくは下記の記事でもご覧いただけます。
炊飯器の寿命は3〜5年!寿命の症状や、お得に買い替える方法を紹介
寿命が来た家電製品をそのまま使い続けることの危険性
家電製品を購入するとなると決して安い買い物ではありませんね。
また、修理をするときにも当然お金がかかります。このため、多少壊れてしまったとしても、大きな不便がなければそのまま使い続ける……という人もいるかもしれません。
しかし、寿命がきた電化製品をそのまま使い続けることは非常にリスキーです。
「だましだまし使っているうちに本格的に壊れてしまう」という可能性もあります。しかしそれ以上に恐ろしいのは、「壊れた電化製品を使い続けることで火災などが起きる可能性がある」ということです。
経年劣化によって
- 発火する
- 煙が出る
これらの現象が起こる可能性は決して少なくありません。そして発火したときに周りに燃えやすいものがあった場合はこれに引火、大きな火災に繋がることもあります。
国民生活センターでも、「長期間使用している家電の発火に注意」として、「不具合が生じた場合は使用を停止して、販売店などに相談を」と呼びかけています。
参考:長期間使用している家電の発火に注意(見守り情報)_国民生活センター
修理で済む?処分しなければならない?それを決めるもの
家電製品が故障した場合、多くの人は「修理するべきか、それとも買い替えるか」で悩むことでしょう。
このときの判断基準は、「平均使用年数を超えているかどうか」にあります。
ここでご紹介する使用年数ごとの買い替えor修理の判断についてまとめると下記のようになります。
9~10年 | 1~5年 | 6~8年 |
特段の事情がない限り買い替えがおすすめ | 特段の事情がない限り修理がおすすめ |
修理にかかる見積もりを見て判断。 |
では買い替えor修理に出すの判断について年数ごとに詳しく見ていきます。
9~10年程度の使用
たとえば、冷蔵庫を例にとりましょう。冷蔵庫の平均使用年数は、だいたい10年くらいです。
この10年を過ぎてから故障した場合は、修理ではなく買い替えを検討した方がよいでしょう。
なぜならお金をかけて直したとしても、以下のような可能性が高いからです。
- すぐに故障する
- 寿命を迎える
加えて10年前に買った冷蔵庫は消費電力も大きく、冷却能力も現行品ほどは高くないことが多いといえます。
それならば、故障したタイミングで買い替える方がよいでしょう。
1~5年程度の使用
逆に、まだ買ってから1年程度しか経っていない状態で故障してしまったのならば、買い替えよりも修理を検討するべきです。
これは単純に機械の一時的な不調によるところが大きく、修理すればまた使えるようになる可能性が高いからです。
特に保証期限内ならば無料あるいは格安で修理してもらえるはずなので、迷わず「修理」という選択肢をとりましょう。
6~8年程度の使用
かなり迷うのが、「6~年目くらいに壊れた」という場合です。
このようなときは、とりあえず家電製品の修理の見積もりをとる、という方法で対応してもよいでしょう。
その修理費用を見て、修理をするか買い替えるかを考えるのです。またその際には、「普段の使い方」にも目を向けましょう。
「もともと家電製品の扱いは丁寧で、多くの家電製品が平均寿命以上に長持ちしている」というご家庭ならばこの段階であっても修理費用の見積もり次第では修理に出すことを選んでもよいでしょう。
逆に、「かなりおおざっぱな使い方をしているので、いつも平均寿命の前に壊れてしまう」という場合は、思い切って買い替えた方がいいかもしれません。
買い替えるその前に~知っておきたいポイントと、利用したいサービス
「いろいろ検討したが、やはり買い替えをすることにした」という場合は、さまざまな商品を比較して検討していきましょう。
家電製品との付き合いは、物にもよりますが、10年程度と非常に長くなります。長く付き合うことになる相棒だからこそ、後悔のないようにしっかりと下調べをしてから選ぶべきです。
例えば家電製品のなかで、冷蔵庫・テレビ・洗濯機、そしてエアコンは家電リサイクル法の定めにより、処分するときにお金がかかるものです。
これを避けるためには、次のような手段も考慮する必要があります。
- 人に譲る
- 買取ってもらう先を探す
このときに特におすすめなのは、「買取ってもらう先を探す」という方法です。この方法ならば、そのときにもらったお金を新しい家電製品購入のときの費用に回せます。
ただ、家電製品は非常に重いものです。また、苦労してお店に運んでいったとしても、「古いので買取れない」と言われてしまうこともあります。
このような事態を避けるためには、「下取りチェッカー」がおすすめです。
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家電製品はいつか寿命を迎えるものです。
家電製品の平均寿命を知り、その処分方法を知るということは、家電製品という頼れる相棒と上手く付き合っていくための方法のひとつでもあります。
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