部屋干しをエアコンで早く乾かすには?使い方や注意点と効率的におこなうコツ

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部屋干しの洗濯物は、エアコンを使うことで早く乾かすことができます。

部屋干しすれば、天候にかかわらずいつでも洗濯物を干せるので便利です。

しかしコツを抑えて部屋干ししないと、嫌な臭いが洗濯物に残ったり、室内にカビが繁殖する可能性があります。

そこでこの記事では、エアコンを上手に活用して、部屋干しの洗濯物を早く乾かす方法をご紹介します。

この記事を読めば、毎日の洗濯物にまつわるストレスが軽くなることでしょう。

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エアコンで部屋干しを早く乾かせる?

エアコンを使えば、部屋干しの洗濯物を早く乾かすことができます。

ただしエアコンを使って部屋干しの洗濯物を早く乾かすためには、次の3つの条件を満たすことが重要です。

  1. 室温が高い
  2. 湿度が低い
  3. 風通しがよい

    洗濯物は基本的に室温が高く湿度が低い状態で、もっともよく乾きます。

    これに加えて風通しがいいと、洗濯物からの水分の蒸発を促進できることに加えて、蒸発した水分が空気中に溜まりにくくなる効果が期待できるため、より早く洗濯物を乾かすことが可能です。

    部屋干しの洗濯物が早く乾くための室温と湿度の具体的数値の目安は、以下のとおりです。

    室温

    最低でも20度以上

    湿度

    50%未満

    「高温・低湿度・風通し」の3つが揃う条件を作り出せば、部屋干しの洗濯物でも早く乾かすことが可能です。そしてこの3つの条件を満たす最高のツールが、エアコンであるといえます。

    エアコンを使って部屋干しを早く乾かすには?

    部屋干しの際にエアコンを使うと「室温・湿度・風通し」の3つの条件が整いやすくなるため、スムーズに洗濯物を乾かすことができます。

    ただ高温多湿な気候の日本では、部屋干しは案外難しく、エアコンの力だけでは不十分なケースも少なくありません。

    そこで、エアコンの長所を最大限活かしながら、弱点を補う工夫をとりいれましょう。

    最速で部屋干しの洗濯物を乾かすために、取り入れたい次の4つの方法です。

    1. 除湿(ドライ)を使う
    2. サーキュレーターや扇風機を併用する
    3. 冬は暖房とサーキュレーターを使う
    4. 洗濯物の配置を考える

      基本的には除湿(ドライ)を使う

      エアコンで部屋干しの洗濯物を乾かす際は、冬を除いて、除湿(ドライ)運転にするのが基本です。

      エアコンの除湿機能をつかえば、部屋の中の湿度を下げることができます。

      除湿(ドライ)運転とは、室内の空気に含まれる熱と水分を取り除き、屋外へ排出する機能です。

      エアコンを除湿(ドライ)運転にすれば、量の多いところから少ないところへ流れる水の性質を利用することができます。

      除湿(ドライ)で室内の空気の水分量が少なくなる

      部屋干しの洗濯物に含まれた水分が空気中に移動する

      洗濯物の乾きが早くなる

      除湿(ドライ)運転すると、室内の空気中の水分が奪われます。

      これによって洗濯物にたっぷり含まれた水分が空気中に移動しやすくなり、部屋干しした洗濯物が早く乾く効果が期待できます。

      また除湿(ドライ)運転であれば、空気中の水分と同時に熱も奪います。

      暑い夏の時期でも室温が極端に上昇するのを防止できるので、カラッとした室内で快適に過ごせるのも魅力です。

      なおエアコンの機種によりますが、除湿(ドライ)運転には、主に次の2つのタイプがあります。

      1. 弱冷房除湿
      2. 再熱除湿

        それぞれの違いをまとめたものが、下の表です。

        除湿(ドライ)運転のタイプ

        特徴

        電力消費量

        使用に適した季節

        弱冷房除湿

        湿度を目標の値まで下げるために微弱な冷房運転を続ける

        少ない

        真夏

        高温多湿な時期

        再熱除湿

        室内機の中で部屋の空気を一旦冷やして除湿し、下がり過ぎた空気を温めて室内に戻す

        弱冷房除湿より多い

        梅雨

        低温多湿な時期

        弱冷房除湿は、室内の温度を低い状態に維持したまま、空気中の水分も取り除くことができます。そのため室温が上昇しやすい真夏の時期の部屋干しに最適です。

        もう一方の再熱除湿では、空気中の水分を取り除いたあと、空気の温度を調整してから室内に戻します。

        室温を下げすぎずに湿度だけ下げられるため、梅雨の時期などの部屋干しに最適です。

        除湿(ドライ)機能が複数あるエアコンであれば、季節に合わせて使い分けることで、より効率的に部屋干しの洗濯物を乾かせます。

        ただし除湿機能を活用しても、すべての洗濯物を速やかに乾燥させることができるわけではありません。

        例えば毛布のように厚みやサイズのある洗濯物の場合、エアコンの除湿(ドライ)機能を使用しても、すぐに乾かないケースは多々あります。

        この場合、洗濯物の水分量が多い状態が長くなることで雑菌が繁殖し、生乾き臭やカビ付きの原因になりかねません。

        多くの方が悩む部屋干しの洗濯物の嫌な臭いを防ぐために、厚みやサイズのある洗濯物の部屋干しは避け、薄手でコンパクトなサイズの洗濯物のみ部屋干しするのがおすすめです。

        厚みやサイズのある洗濯物は、天気の良い日にまとめて天日干しするほか、コインランドリーなどの業務用の洗濯乾燥機を使用することもご検討ください。

        サーキュレーターを使ってさらに効率的に

        部屋干しの洗濯物を早く乾かすなら、エアコンの除湿機能とともにサーキュレーターや扇風機を使うのがおすすめです。

        サーキュレーターや扇風機を使うと、次のようなメリットが期待できます。

        1. エアコンのみよりも、強い風を洗濯物に当てられる
        2. 室内全体の空気を循環させて部屋干しの効率アップをはかれる

          なおサーキュレーターと扇風機には、次のような違いがあります。

          主な用途

          風を送る範囲

          風量

          電力消費量

          サーキュレーター

          室内の空気を循環させる

          狭い

          強い

          若干多い

          扇風機

          直接人へ風を当てて冷却する

          広い

          弱い

          若干少ない

          サーキュレーターは室内の空気を循環させることを目的としており、狭い範囲に強い風を送ることができるのが特徴です。

          一方の扇風機は、人に直接風を送ることを想定しており、緩やかな風を広範囲に届けることに長けています。

          サーキュレーターと扇風機のいずれも、エアコンの機能をサポートする便利な電化製品です。ただ部屋干しの洗濯物を早く乾かす目的であれば、サーキュレーターが優れています。

          これから部屋干しのために新たにサーキュレーターもしくは扇風機の購入を検討されているのであれば、ぜひサーキュレーターを選んでください。

          なお「サーキュレーターを初めて買うので、どれを買ったらいいのかわからない」という方のために、こちらの記事でおすすめのサーキュレーターを厳選して紹介しています。

          エアコンの省エネ性能を高めるためにも、こちらの記事を参考にしながら、サーキュレーターの導入を検討してください。

          おすすめのサーキュレーターはこちら

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          冬は暖房とサーキュレーターを使う

          冬の部屋干しの場合に限っては、エアコンの暖房機能とともに、サーキュレーターを併用することが欠かせません。

          冬の場合、室温が低いため、部屋干しの洗濯物は他の季節よりも乾きにくい傾向があります。

          除湿の再熱除湿で運転していても十分に温度が上がらないケースは少なくないため、除湿(ドライ)ではなく、暖房で運転することが重要です。

          ただし暖房運転にすると、室温は上がるものの、室内の空気中の水分量は減りません。

          これを補うのが、サーキュレーターです。サーキュレーターを使って室内の空気を循環させると、部屋干しの洗濯物が乾きやすくなります。

          エアコンだけでは、部屋の空気を十分に循環させるのは困難です。部屋干しされる方であれば、サーキュレーターは一年中活躍する力強いサポーターといえます。

          洗濯物の配置を考える

          洗濯物を部屋干しする際は、洗濯物の配置に気を配ることが大切です。早く部屋干しの洗濯物を乾かすためのポイントは、3つあります。

          1. 洗濯物の間隔を空ける
          2. 明日での衣類はエアコンに近づける
          3. 風が当たる面積を広くする

            まず洗濯物を室内に干す際は、洗濯物の間を空気がよく通るように、間隔を開けて干してください。

            部屋の広さや洗濯物の量にもよりますが、こぶし大程度の間隔を開けて干すのが理想です。

            また厚手の衣類は、エアコンに近い箇所に干しましょう。エアコンの風が吹き出す箇所に近いほど、強い風に洗濯物を当てることができます。

            厚手の衣類などは、できるだけ部屋干ししないのが理想ですが、どうしても部屋干ししなければならないときは、干す場所を工夫して一刻も早く乾くよう工夫してください。

            洗濯物の面がくまなく風に当たるように、洗濯物を広げて干すことも重要です。

            部屋干しする際は、できるだけ重なり合わないように、可能な限り広げてほしてください。

            例えばフード部分で布が何重にも重なっているフード付きの衣類の場合は、ハンガーを複数使って広げて干すといった工夫を凝らすのもよいでしょう。

            部屋干しにエアコンを使う際の注意点

            洗濯物の部屋干しにエアコンを使う際は、次の3点にご注意ください。

            1. 部屋干し後のカビ対策
            2. こまめなフィルターの清掃
            3. 乾きにくい衣類は天日干しする

              部屋干し後のカビ対策は「送風」と「換気」をおこなう

              エアコンで洗濯物の部屋干しをおこなったあとは必ず、エアコン内部に溜まった水分のお手入れをおこなってください。具体的な作業は、次の2つです。

              1. エアコンを送風モードもしくは内部クリーンモードで運転させる
              2. 室内の換気をおこなう

                エアコンを長時間に渡って除湿運転したあとは、送風もしくは内部クリーンといったモードで運転します。

                エアコンで除湿(ドライ)運転をおこなうと、内部に水分が溜まり、結露が発生しやすくなります。

                放置すると、細菌や雑菌が繁殖して、カビや悪臭の原因になるためご注意ください。

                また同時に、室内の換気もおこなってください。

                室内の空気には、洗濯物から移った水分が充満しています。

                この状態では室内の湿度が上昇して快適さを損なうのみならず、室内で雑菌やカビなどの菌が繁殖しやすくなるため不衛生です。

                部屋干しを終えたら換気して、水分を豊富に含んだ室内の空気を屋外に逃がすことが大切です。

                なおエアコンや空気清浄機を稼働させても、室内の空気が循環しているだけで換気はできないので、ご注意ください。

                フィルター掃除をこまめにおこなおう!

                部屋干しする場合は特に、エアコンのフィルターをこまめに掃除してください。フィルター掃除の目安は、2週間に1回です。

                エアコンのフィルターが汚れた状態で除湿などの運転をしても、運転効率が落ちるため、洗濯物が乾きにくくなる可能性があります。

                またフィルターが汚れた状態では、内部に汚れがたまり、雑菌やカビが繁殖する可能性もあるでしょう。不衛生な空気が部屋に放たれることになるため、健康への影響も懸念されます。

                なおエアコンのフィルター清掃を2週間に1回を目安におこなうことは、省エネの観点から、経済産業省も推奨しています。

                分厚い布製品は天日干しがおすすめ

                エアコンを使えば、部屋干しの洗濯物が乾きやすくなります。

                しかし厚手の洗濯物の場合、サーキュレーターなどを導入しても、部屋干しでは乾きにくいケースが多々あることは否めません。

                乾くまでに時間がかかるほど生乾き臭やカビ付きの原因になるため、厚手の洗濯物の部屋干しは避けるのが無難です。

                例えば毛布や生地の厚い衣類など、部屋干しでは乾きにくい製品は、天気のいい日に積極的に天日干しするなどの方法を使って乾かすのがおすすめです。

                部屋干しを効率的におこなう際に覚えておきたいこと

                部屋干しの洗濯物を効率よく乾かすために、エアコンとの使用と並行しておこないたいのが、次の4つです。

                1. 衣類洗濯機にかける
                2. 浴室乾燥を使用する
                3. サーキュレーターを洗濯物の真下に設置する
                4. 部屋干し用の洗剤を使用する

                  衣類乾燥機にかける

                  洗濯物を部屋干しする機会が多い場合は、エアコンと同時に、衣類乾燥機の導入もご検討ください。

                  衣類乾燥機には、除湿機能に加えて衣類を乾燥させるためのさまざまな機能が搭載されています。

                  洗濯物の水分を素早く蒸発させる機能に優れているため、部屋干しした衣類もカラッと仕上げることが可能です。

                  ただし衣類乾燥機は、エアコンの除湿機能と同様に、内部に水が溜まる構造になっています。

                  そのため、雑菌が繁殖しやすいのが弱点です。定期的なメンテナンスは、欠かせません。

                  しかしこういったメンテナンスの手間を考慮しても、カラッと乾いた気持ちの良い洗濯物に仕上げることができる衣類乾燥機は、部屋干しをする機会が多いご家庭にとって大変便利な電化製品です。

                  その日の湿度や洗濯物の量などに応じて送風の量を調節できるなど、一般的な除湿機よりも洗濯物を乾かす機能に優れています。

                  部屋干しする機会が多いご家庭であれば、衣類乾燥機を活用することも検討するとよいでしょう。

                  浴室乾燥を使用する

                  部屋干しをする機会が多いご家庭の場合、浴室乾燥機を活用するのもひとつの方法です。

                  浴室乾燥機とは、浴室についている乾燥機のことです。

                  乾燥のほかに換気、暖房、冷風など、さまざまな機能があります。 入浴時に快適に過ごせるよう、冬は浴室内を暖め、夏は涼しくするのが主な機能です。

                  これに加えて、浴室内を乾燥させられるため、洗濯物を干すこともできます。

                  浴室乾燥機を使えば、部屋干しよりも早く洗濯物が乾くため、雑菌の繁殖を抑える効果が期待できます。

                  部屋干し臭や室内の悪臭を防止する効果が期待できるため、安心して衛生的に利用できるのが大きなメリットです。

                  浴室乾燥機で部屋干しの洗濯物を早く乾かすためには、次の3つのポイントが重要です。

                  1. 浴室の水分を取り除く
                  2. 浴室の窓と扉を閉める
                  3. 温風が当たる箇所に厚手の衣類を干す

                    ただし浴室乾燥機を使用しても、スピーディーかつ完全に乾かさないと、生乾きの嫌な臭いが発生する可能性がありますので、十分ご注意ください。

                    サーキュレーターの位置は洗濯物の真下がおすすめ

                    エアコンと同時にサーキュレーターを使って部屋干しの洗濯物を乾かす際は、洗濯物の真下にサーキュレーターを設置するのがおすすめです。

                    直接洗濯物に風を当てることで、洗濯物の水分の蒸発を促し、早く乾燥させる効果が期待できます。

                    それに加えて、洗濯物の水分は重力によって上から下に流れます。

                    洗濯物の下から風を当てることによって、均一に洗濯物を乾かすことができるので、水分が溜まった箇所で雑菌などが繁殖するのを防ぐことも可能です。

                    部屋干しを想定された洗剤を使う

                    部屋干しする際に使う洗剤は、部屋干しを想定したものを選んでください。

                    部屋干し用の洗剤と通常(天日干し用)の洗剤では、次のような違いがあります。

                    洗剤の種類

                    除菌成分

                    抗菌成分

                    漂白成分

                    洗剤自体の香り

                    部屋干し用洗剤

                    あり

                    あり

                    あり

                    強い

                    通常の洗剤

                    なし

                    なし

                    ないケースが多い

                    弱い

                    通常の洗剤は、天日干しによる殺菌・消毒効果を見込んで作られています。

                    そのため除菌・抗菌成分が配合されていないことがほとんどです。また天日干しで比較的早く乾くことを想定しているため、洗剤自体の香りが弱く、洗濯物に香りが残りにくい傾向があります。

                    一方の部屋干し用洗剤は、天日消毒できないことや乾くまでに時間がかかることを見越して、除菌・抗菌成分を多く配合しています。生乾きの嫌な臭いを防ぐために、洗剤自体の香りが強いのも特徴です。

                    部屋干しする際は必ず、部屋干しによる菌の繁殖というデメリットをフォローできる、部屋干し専用の洗剤を選んでください

                    なお部屋干し用の洗剤は、部屋干しのみならず、天日干しする洗濯物にも使用できます。

                    しかし通常の洗剤では、部屋干しの弱点である雑菌が繁殖しやすいデメリットをフォローしきれないため、部屋干しの洗濯物には不向きです。

                    部屋干しも天日干しもするという場合は、部屋干し用の洗剤を選ぶのもよいでしょう。

                    ただ部屋干し用の洗剤は、繊維に除菌成分などが残留します。

                    肌の弱い方や乳幼児には向かないものも少なくありません。部屋干し用洗剤を使用する際は、各製品の成分表示を確認の上、用法用量を守って正しく使用してください。

                    まとめ

                    エアコンを使えば、部屋干しの洗濯物を早く乾かすことが可能です。

                    ただしエアコンの力だけでは、十分に乾かし切れないこともあります。部屋干し特有の嫌な臭いを発生させないために、次の工夫も併せておこなってください。

                    1. 除湿(ドライ)運転する
                    2. サーキュレーターや扇風機を併用する
                    3. 冬は暖房とサーキュレーターを使う
                    4. 洗濯物の配置を工夫する

                      特にサーキュレーターは、洗濯物の部屋干しの強い味方です。こちらの記事で紹介しているおすすめのモデルを参考に、ぜひ導入をご検討ください。

                      エアコンの強みを活かす工夫を凝らして、洗濯物の部屋干しを衛生的かつ気持ちのよいものに変えていきましょう。

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