自転車の防犯登録を解除する方法!買い替え・手放すときに注意すること

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下取りガイド 川辺 あさひ
自転車の防犯登録解除
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「フリマアプリで自転車を売るから、防犯登録を解除したい」
「でも、自転車の防犯登録ってどこでできるの?」

など、自転車の防犯登録を経験することがそんなにないため、どうやって解除すればいいのか分からないことが多いですよね。

結論からお伝えすると、防犯登録は近くの自転車販売店か警察署に「自転車本体」「防犯登録カード」「本人確認書類」の3点を持っていけば、解除できるケースがほとんどです。

ただし、都道府県によっては自転車販売店でしか対応していない。

もしくは、警察署でしか対応していない場所もあるため、これらのケースを含めて解説していきます。

防犯登録の解除について知りたい情報がある方は、ぜひ参考にしてみてください。

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1.自転車を手放すときは防犯登録を解除(抹消)する必要がある

まずは前提として、自転車を手放すときは防犯登録を解除(抹消)する必要があることは覚えておきましょう。

なぜなら譲る側、そして受け取る側の双方にリスクが生じてしまうからですね。

それぞれのリスクは、次にまとめてみました。ぜひご覧ください。

●譲渡する側のリスク

防犯登録をしたままの自転車で盗難や犯罪に使われた場合に、犯人の1人として疑われてしまう。そして警察に事情を聞かれるまで、発展する可能性がある。

上記のリスクについて弁護士:坂根賢先生(坂根法律事務所)にコメントをいただきました。

当該自転車の譲受人が犯罪を行い、当該自転車を逃亡の為に利用して、当該自転車をどこかに乗り捨てたようなケースを想定してください。

警察が当該自転車を発見したらまず当該自転車の防犯登録を調べて盗難届が出されているかどうかチェックします。盗難届が出されていないということは、当該自転車は防犯登録の名義人が使用しているはずと警察は考えますので、当該自転車の防犯登録名義人(当該自転車の譲渡人)に連絡をとり、犯行当日のアリバイ等含め、詳細な事情聴取を受ける可能性があります。最終的に潔白を示すことができたとしても、警察からは犯人であるかのように疑われながら事情聴取を受けることになり、精神的にも相当なストレスを被ってしまいます。

弁護士 坂根賢(坂根法律事務所

●受け取る側のリスク

防犯登録は所有者以外が解除することはできないため、二重登録となってしまう。
そのため警察や自転車店の人に、自分の自転車である証明をしなければいけなくなる。

上記のリスクについて弁護士:坂根賢先生(坂根法律事務所)にコメントをいただきました。

1 譲受人自身が防犯登録をしていないケース

 警察は自転車の使用者を呼び止めて任意に防犯登録をチェックする場合があります。もし譲受人自身が防犯登録をしておらず、かつ、譲渡人の防犯登録が残っていれば、当該譲受人は他人の防犯登録がされている自転車に乗っていることになり、警察から窃盗罪、占有離脱物横領罪等で疑われるリスクがあります。

2 譲受人自身が防犯登録をしているケース

 当該自転車は二重登録となり、仮に、警察にチェックされたような場合には、自分はきちんと譲渡を受けていることを説明する必要があります。きちんと自分で防犯登録をしている分、上記1のケースよりは、警察への説明は容易になります。

弁護士 坂根賢(坂根法律事務所

防犯登録に使われているデータは、個人情報になります。

所有者しか解除(抹消)することができないようになっているため、自転車を手放すのであれば必ず解除をする。

もしくはフリマアプリなどで直接受け取るようであれば、相手に解除の有無についての確認は欠かさないようにしましょう。

2.自転車の防犯登録の解除(抹消)はどこで行える?

次は、防犯登録を解除できる場所を2つ紹介していきます。

どこに防犯登録の解除を依頼すればよいかについてですが…。

結論としては「まず、近くの自転車店に解除するための手順を聞くこと」をおすすめしています。

なぜなら、都道府県によって解除できる場所が異なるからですね。

  • 自転車販売店でのみ、解除を依頼できる地域
  • 警察署でのみ、解除を依頼できる地域
  • 自転車販売店に電話でのみ、解除を依頼できる地域など…。

これから解除できる場所を紹介しますが、地域によって異なるため、まずは専門業者である自転車販売店に手順を聞いておくのが確実というわけです。

こちらの結論を頭に入れたうえで、解除に使える場所を参考にしてみてください。

自転車販売店

1ヶ所目は、自転車販売店になります。

基本的には、自転車販売店に持っていくことをおすすめしています。

理由としては、お店の人も防犯登録の対応には慣れていますし、生活圏内にあることが多いため利用しやすいからですね。

ちなみに自転車販売店というのは、ホームセンターやショッピングセンター内にある自転車店も含めています。

たまに例外はあるのですが、自転車を販売しているお店は防犯登録に関する業務をおこなえるようになっているので、解除を依頼することが可能です。

防犯登録の解除を依頼するのであれば必要なものをそろえて、自転車販売店に持ち込みましょう。

近くの警察署・交番

2ヶ所目は、近くの警察署・交番になります。

警察署には防犯登録に対応してくれる部署があるので、防犯登録を解除したい旨を伝えて、案内してもらいましょう。

もしくは警察官が駐在しているときに限りますが、交番を活用することも可能です。

気軽に持ち込めるのは自転車販売店のほうだと感じる人は多いと思いますが…。警察署でしか解除できない地域もあるため、その場合は警察署に依頼しましょう。

自転車の防犯登録を解除する際に用意するもの

次は、防犯登録の解除に必要なものを紹介していきます。

これから紹介する書類などを用意して、自転車店などに持ち込むようにしましょう。

防犯登録した自転車本体

まずは、防犯登録した自転車本体ですね。

自転車本体がなければ、防犯登録の解除をおこなうことができません。必ず、他の書類などと一緒に持っていくようにしましょう。

防犯登録証(防犯登録カード)

次に、防犯登録証(防犯登録カード)です。

防犯登録証とは、下記のような用紙を指しています。

自転車防犯登録カード

出典:一般社団法人 埼玉県自転車防犯協会

防犯登録をした際に、防犯登録の控えとしてもらえる用紙のことですね。

自転車の保証書と同じ場所に保管している人が多いので、思い当たる箇所を探してみてください。

本人確認ができる証明書類

最後は、本人確認ができる証明書類です。

一般的な本人確認書類を、以下にまとめてみました。

  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • マイナンバーカード
  • パスポート
  • 学生証

上記のどれかを他の書類と一緒に持っていくことで、解除を依頼することができます。

防犯登録の解除は自転車の買い替え場所によって流れが変わる

ここから注意点になるのですが、自転車の買い替え場所によって解除までの流れが変わることを覚えておきましょう。

具体的には、次の2パターンになります。

  • 同県で自転車を買い替えるとき
  • 他県で自転車を買い替えるとき

それでは、順番に解説していきます。

同県で自転車を買い替えるときの流れ

同県で買い替えるときというのは、たとえば「神奈川県で防犯登録をしていて、また神奈川県で自転車を買い替える(解除する)とき」を指します。

防犯登録は都道府県ごとに管理されているため、同県で買い替える場合はここまでに紹介した解除方法を実行しましょう。

下記に再度まとめたので、これらの手順で解除を依頼してみてください。

  1. 最寄りの自転車販売店に、防犯登録の解除について電話で相談する
  2. 持ち込むべき場所がわかったら、3つの書類を用意
  3. 解除手続きを依頼する

他県で自転車を買い替えるときの流れ

他県で自転車を買い替えるときには、手順が少し変わります。

それは、「登録していた都道府県での解除が必要になる」という手順です。

たとえば、神奈川県で登録している人が東京都で自転車を買い替える場合は、“東京都”で防犯登録を解除するのではなく、“神奈川県”で解除する必要があるのですよね。

先ほどもお伝えしたように、自転車の防犯登録は県ごとに管理されているので、他県の自転車販売店などでは対応することができません。

引っ越す予定などがあり、使っていた自転車をそのまま持っていくのであれば、必ず引っ越し前に防犯登録の解除はおこないましょう。

もし、引っ越したあとであれば、その際は郵送での解除になります。

下記に例として、神奈川県に郵送で解除手続きをおこなう場合の手順を記載しておきました。こちらも参考にしてみてください。

  1. 「防犯登録カードの原本、またはコピー」「返信用封筒に84円切手を貼付し、返信先住所と氏名を記入したもの」を用意
  2. 往信封筒の余白に「抹消希望」と記入し、郵送。

※送付先の住所は、神奈川県自転車防犯協会。

都道府県ごとに、解除手順は少し異なるかもしれませんが…。

防犯登録は都道府県ごとに管理しているというのは共通していることなので、ほとんどが郵送で解除しなければいけないことを覚えておきましょう。

よくある質問!こういう場合はどうするべき?

次に、防犯登録に関して「よくある質問」にお答えしていきます。

気になる箇所があれば参考にしてみてください。

防犯登録証を紛失してしまった

防犯登録証(防犯登録カード)は、再発行できない地域がほとんどです。

そのため紛失してしまった場合は、下記の手順をおこなうことになります。

●防犯登録証を紛失した場合の対応

紛失してしまった場合は、購入した自転車販売店に「自転車本体」「本人確認書類」「領収書など」をそろえて問い合わせる。すると、防犯登録証の内容を確認させてもらえます。

防犯登録証の保管を義務付けられている地域も多いので、必要なものさえあれば、確認できるケースがほとんどです。

しっかり用意してから、購入した自転車販売店に聞いてみましょう。

防犯シールがはがれてしまった

防犯シールがはがれてしまった場合は、再交付することができません。

そのため、自転車販売店などに「防犯登録カード」や「自転車本体」「本人確認書類」を持って、再度、防犯登録をおこないましょう。

自転車の処分のときも同じように解除すればいいの?

自転車処分のときも、基本的には同様の手順になります。

詳しくは他の記事で解説していますので、そちらをご覧ください。

自転車の処分方法を3つ紹介!それぞれにかかる費用や手順をカンタンに解説

人に譲渡する場合も同じようにおこなうの?

人に譲渡する場合ですが、必ず「譲渡証明書」を用意したうえで譲渡する。もしくは、防犯登録を紹介した手順で解除してから譲渡しましょう。

譲渡証明書とは、以下のような書類です。

自転車譲渡証明書

出典:自転車を譲られる方へ|一般社団法人 東京都自転車商防犯協力会

書類の様式については特に決まりはないようなので、どちらにお住まいでも上記の様式に記入すれば、譲渡証明書が完成します。

この譲渡証明書がなければ、譲り受けた友人が防犯登録の抹消や再登録ができないので、必ず用意しましょう。

買い替えの際は防犯登録を解除して気持ちよく手放そう

ここまでに防犯登録の解除について、ひと通り説明させていただきました。

買い替えや譲渡によって、防犯登録をしている自転車を手放す際には、防犯登録の解除は忘れないようにしましょう。

また買い替えを検討している方であれば、「下取りチェッカー」を活用することもおすすめしています。

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まとめ

今回は、自転車の防犯登録を解除できる場所、そして解除に必要な書類。処分や譲渡するときなどのよくある質問について、解説させていただきました。

最後にもう一度、本記事の内容をまとめておきます。

  • 自転車を手放すときは、防犯登録の解除が必要である
  • なぜなら、譲渡する側・受け取る側の双方によけいな手間が増えるなどのリスクが生じるため
  • 防犯登録の解除は、自転車防犯登録所(警察署・自転車販売店)でおこなえる
  • ただし、都道府県によって対応していない場所があるので、「まずは自転車販売店に電話で相談すること」をおすすめしている
  • 解除に必要なものは、「自転車本体」「防犯登録カード」「本人確認書類」の3つ
  • 防犯登録先が他県になっている場合は、郵送などで対応する必要がある

繰り返しになりますが、まずは「お近くの自転車販売店に電話すること」で、悩むことなく楽に解除を終えることができます。

防犯登録の解除は面倒だとは思いますが…。解除しなかったあとの対応のほうが面倒になってしまうことが多いので、必ず防犯登録の解除は欠かさないようにしましょう。

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