冷蔵庫の氷ができないのは故障?原因と自分でできる対処

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下取りガイド 川辺 あさひ
冷蔵庫の氷ができない
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「冷蔵庫から氷を取り出そうと思ったら氷ができていない…」
「氷ができない原因は一体何?製氷機を正しく使うために普段からできることは?」

冷蔵庫に内蔵されている製氷機は、氷を作ることができるとても便利な機能です。

しかし、いざ氷を使いたいと思ったときに氷ができていないなんてこともあったら困ってしまいますよね。

そこで本記事では、冷蔵庫氷ができない原因や対処法、普段からできる製氷機の正しい使い方についてを解説します。

あわせて冷蔵庫を買い替えるタイミングも紹介していますので、ぜひ最後まで読んで対処・修理・買い替えを選ぶ際の参考にしてください。

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冷蔵庫の氷とはこのようにできている

まずは、冷蔵庫内部で氷がどのような仕組みで作られているのかも簡単に紹介します。

氷ができるまでの過程を把握しておくと、後ほど説明する「氷ができない原因や対処法」についての理解がしやすくなります。

冷蔵庫内の氷は、以下の流れで作られます。

  1. 給水タンクに水を貯める
  2. 製氷皿へ水を送る
  3. 製氷皿で冷却され氷ができる
  4. 貯氷ケースに氷が落ちて貯まっていく
  5. 検氷レバーで氷の量を調節する

    以上の過程を抑えた上で、続いて氷ができなくなった原因を一つずつ探っていきましょう。

    冷蔵庫の氷がなぜかできないと思ったら…考えられる原因

    冷蔵庫の氷がなぜかできないと思ったら…考えられる原因│冷蔵庫 氷ができない

    冷蔵庫の氷ができない場合は、さまざまな原因が考えられます。

    先述の製氷過程を踏まえ、以下にそれぞれ詳しく解説します。

    給水タンクを正しい位置にセットできていない

    冷蔵庫で氷を作る場合、冷蔵庫内にある給水タンクと呼ばれる箇所に水を貯め、タンクから製氷皿に水が流れることで氷が作られます。

    その際、給水タンクが本来の位置にセットできていないと、氷ができないことがあります。給水タンクが本来の位置からズレたところに設置されてしまうと、製氷皿へ水がうまく流れません。

    そのため、氷が思ったように作られない場合は、まず初めに給水タンクが本来の位置からズレていないかどうかを確認しましょう。

    また、給水タンクが空になっている場合も製氷できないため気を付けましょう。

    製氷皿が割れている

    先程述べたように、給水タンクから給水された水が製氷皿に流れて冷却されることで氷となります。

    その製氷皿が割れていた場合は水が割れ目から漏れてしまい、氷がうまくできないことがあります。

    給水タンクに異常がなく給水されているにもかかわらず氷ができない場合は、一度製氷皿を取り出して割れていないかを確認しましょう。

    製氷停止の設定になっている

    多くの冷蔵庫の場合、製氷機に氷を作る機能のオンオフを切り替えるスイッチがついています。

    その設定が「オフ」になっている場合、どんなに給水タンクに水を注いだとしても氷はできません。

    また、製氷ができないからといって「オフ」の状態で水を注ぎ続けると水漏れにつながってしまうこともあるので注意しましょう。

    冷蔵庫の温度が十分に冷えていない

    「給水タンクや製氷皿に異常がなく、問題なく給水されているにもかかわらず氷ができない場合があります。

    その場合は、冷蔵庫内の温度が十分に冷えていない可能性があります。

    水は0度以下に達しないと氷にはならないため、製氷機部分はとくに温度が低くなるように設計されています。

    ところが冷蔵庫のドアを開けっぱなしにしたり、停電などで電源が一度オフになったりすると、冷蔵庫内が十分に冷え切らないこともあり得ます。したがって、冷蔵庫内の温度が0度を下回らないので当然氷もできません。

    給水タンクや製氷皿の異常を確認するとともに、冷蔵庫内の温度も気にするようにしましょう。

    温度設定が間違っている

    冷蔵庫のドアの開閉回数を減らしたりしても改善しない場合は、そもそも庫内の温度設定を間違えている可能性があります。

    庫内の冷却機能が弱めにはたらいている場合、製氷機が正しく機能しないこともあります。

    そのため、たとえば温度設定が「弱」で製氷できない場合は「中」または「強」に変更して様子をみてみましょう。

    とくに夏場は庫内の温度が上昇しやすいため、強めに設定しておくとよいでしょう。

    冷蔵庫を設置してからあまり時間が経過していない

    冷蔵庫の買い替えによる新規購入や引っ越しなどで冷蔵庫を設置した際、設置からあまり時間が経過していない場合も氷ができないことがあります。

    製氷皿内に給水されてから氷ができるまでには一定時間の冷却が必要です。

    しかし、冷蔵庫を設置したての場合は冷却までの時間が十分に取れていないため、すぐに製氷されません。

    製氷に適する温度に達するまでは1日ほどかかるとされています。そのため、設置後はドアの開閉をおこなわずに一晩以上待って様子をみましょう。

    貯氷ケースに氷以外の物を入れている

    製氷皿で冷却されて精製された氷は、貯氷ケース内へ落とされてそこに貯まっていきます。

    このとき、貯氷ケース内に冷凍食品やアイスなど氷以外のものが入っていると製氷できない場合があります。

    そのため、貯氷ケース内には氷以外のものを入れず、こまめに異物がケース内に入っていないかを確認するようにしましょう。

    また、庫内の温度が不安定の状態では霜が発生しやすく、この霜がケース内や冷気の吹き出し口に付着すると同様の現象が起こります。この場合は一度冷蔵庫の電源を切って霜を取り除く必要がありますが、水漏れによる故障のリスクもあるため手入れの際は注意しましょう。

    検氷レバーが正常に動いていない

    製氷機内には、検氷レバーという貯氷ケース内の氷の量を一定に調節する装置がついています。

    この検氷レバーが正常に作動している場合は、検知レバーに貯氷ケース内の氷が触れると製氷が止まり、貯氷ケース内の氷が一定量以下になった際に製氷皿から氷が落ちてきます。

    しかし、何らかの原因で検氷レバーが正常に作動しない場合は氷が落ちてこないことがあります。

    原因の一つとして、貯氷ケース内の氷の配置が偏ってしまって検氷レバーを圧迫していることが考えられます。

    そのため、氷が落ちないことを防ぐために検知レバーを圧迫しないよう、適宜貯氷ケース内の氷を平らにならすことをおこないましょう。

    それでも氷ができない場合は故障を疑う

    それでも氷ができない場合は故障を疑う│冷蔵庫 氷ができない

    冷蔵庫で氷ができない場合は、上記のようにさまざまな原因が考えられるでしょう。

    しかし、そのいずれにも該当しない場合は、冷蔵庫の内部が故障している可能性があります。

    その場合は自力で修理することが難しいため、別の対処法を検討しましょう。以下に詳しく解説します。

    メーカーに修理を依頼する・修理費用もチェックする

    冷蔵庫を購入してからさほど年数が経っておらず、多少修理費用がかかっても修理して使い続けたい場合は購入したメーカーに修理を依頼しましょう。

    冷蔵庫の内部の故障は自分で修理することが難しく、下手に触ってしまうと故障が悪化してしまいます。

    メーカーでも修理ができなくなる可能性があるため、まずはメーカーにお問い合わせをしてください。

    メーカーや購入した冷蔵庫の製品によって修理費用は異なりますが、一般的に氷ができない場合の修理費用は10,000〜30,000円程度とされています。

    メーカー別の修理費用の目安

    冷蔵庫の代表的なメーカーにおける「氷ができない場合の修理」に関する費用は、以下のようになっています。

    メーカー 修理費用(目安)
    東芝 19,000~21,000円
    三菱 13,200~23,100円
    シャープ 11,000~27,500円
    日立 23,000~26,000円

    ※2024年10月時点(基盤修理は除く)

    出典1:冷蔵庫 出張料金概算料金表 | 東芝ライフスタイル株式会社
    出典2:修理料金の目安<冷蔵庫>│三菱電機
    出典3:冷蔵庫、冷凍庫・冷凍ストッカー 出張修理概算料金│シャープ(サポート・お問い合わせ)
    出典4:冷蔵庫:日立の家電品│日立

    修理費用がかかるなら処分を考える

    上記で紹介したように、冷蔵庫の氷ができない場合の修理費用は高い場合で2万円を超えることもあります。

    購入して年数があまり経っていない場合は修理に出して使い続けたほうがいいですが、ある程度年数が経っている場合は処分も考えましょう。

    ただし、冷蔵庫を処分する場合は粗大ごみなどで捨てるのではなく、家電リサイクル法に基いてショップや購入したメーカーへリサイクルに出す必要があります。

    2024年10月時点でのリサイクル料金は3,740~5,600円となっており、店舗によって加算される収集運搬料金も異なります。そのため、冷蔵庫を処分する際にはある程度費用がかかることを想定しておきましょう。

    故障する前に下取りを検討しておく

    冷蔵庫の寿命は他の家電と比較しても長い方で、内閣府の消費動向調査(2024年3月分)では14年とされています。

    統計上は10年を超えて使い続けることができますが、5年以上使用し続けていると水漏れや氷ができないなど故障するリスクが高まる可能性もあります。

    とくに「氷ができないことによる故障」の場合は自分で修理することが難しく、メーカーに修理を依頼する必要があるために多くの費用がかかってしまいます。

    冷蔵庫は高価な家電であるため、まだ問題なく使える状態であれば故障する前に買い替えることでお得に新しい冷蔵庫が購入できるケースもあります。

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    製氷機を正しく使うために、自分でできる対策とは?

    冷蔵庫の製氷機を正しく使い続けるためには、以下のように自分でできる対策もあります。

    それぞれ以下に詳しく解説します。

    冷蔵庫に食材を詰め込みすぎない

    冷蔵庫内に食材を詰め込みすぎてしまうと、氷を作るためではなく内部の食材を冷却するために多くのエネルギーが消費されてしまいます。

    すると、製氷機が故障していなかったとしても氷ができなくなったり、製氷までのスピードが遅くなったりしてしまいます。

    冷蔵庫内の食材は隙間を確保しながら収納するようにしましょう。

    ドアの開け閉め頻度を少なくする

    冷蔵庫のドアを高頻度で開け閉めしてしまうと、その都度庫内の温度が上昇して氷ができにくくなってしまいます。

    ドアを開ける頻度をなるべく減らして庫内の温度を一定に保つことを心掛け、スムーズに製氷ができる環境にしましょう。

    冷蔵庫内を掃除する

    冷蔵庫内にごみやほこりが貯まってしまうと、それらが内部に入り込んでしまい故障の原因となる場合があります。

    また、給水タンクや製氷皿内部にもごみが付着してしまって氷もできづらくなります。

    冷蔵庫内を清潔に保つためにも、こまめな掃除を意識しましょう。

    まとめ

    いかがでしたか?

    冷蔵庫の氷ができない原因や対処法、適切な買い替えタイミングについて理解できたのではないでしょうか。

    最後にこの記事の内容をまとめてみます。

    • 冷蔵庫の氷ができない主な原因は「給水タンクの位置、製氷皿の割れ、機器の設定、温度環境、ケース内の異物、検氷レバーの異常」
    • 自分でできる主な対策は「食材を詰め込みすぎない、ドアの開閉回数を減らす、定期的に掃除をする」など
    • 自分で対処できない場合はメーカーに修理を依頼する
    • 修理費用が高くなりそうな場合は処分を検討する
    • 故障する前であれば下取りの検討がおすすめ
    • 冷蔵庫の寿命は14年ほどであるが、5年を経過すると故障のリスクは上がる

    この記事を読んで、少しでも賢くお得に冷蔵庫を取り扱えるようお役に立てましたら幸いです。

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