「電動自転車に乗ってみたいけど、重さが気になる」
「電動自転車が倒れた時に、ちゃんと自分で起こせるのか不安…」など、電動自転車の重量がネックになっている人は多いですよね。
電動自転車の購入を検討している人でも、「重量が不安で今も購入を見送っている」という声をよく聞きます。
まず結論からお伝えすると、軽い電動自転車は存在しますが、販売されているモデルの数は少ないことを覚えておきましょう。
そもそも、電動自転車の平均的な重さは何kgなのか?
軽い電動自転車には、どのようなメリット・デメリットがあるのか。
これらを説明するために、本記事では下記について説明していきます。
- 電動自転車の平均的な重さとは?
- 電動自転車の重さは何で決まるのか?
- 軽い電動自転車を使用する3つのメリット
- 軽い電動自転車を使用する3つのデメリット
- 軽さだけで電動自転車を選んではいけない?最適なモデル選びが大事な理由
- 【全て20kg以下】おすすめの軽い電動自転車 TOP10
- 軽い電動自転車をおすすめできる人
軽い電動自転車は「本体重量が重くなる」という、従来の電動自転車のデメリットを解決した製品です。
これから軽い電動自転車を探すための情報をまとめていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
電動自転車の平均的な重さとは?
まずは、電動自転車の平均的な重さから紹介します。
軽い電動自転車とは、一体何kgの製品を指すのかが分からなければ、探しようもありませんよね。
下記に4種類のモデル別に平均重量をまとめましたので、ご覧ください。
モデル名 | 平均重量 |
電動ミニベロ | 18〜25kg |
電動クロスバイク | 20〜23kg |
電動ママチャリ | 20〜28kg |
子供乗せ電動自転車 | 30〜35kg |
※電動ミニベロとは、20インチ以下のタイヤサイズを持つ電動自転車のこと。
表を見てもらったら分かるように、電動ミニベロは18kg以下の製品であれば軽量。
電動クロスバイクと電動ママチャリであれば、20kg以下。
子供乗せ電動自転車は、30kg以下であれば軽量モデルと言えるでしょう。
補足として、電動自転車はバッテリーやモーターが搭載されることで、普通の自転車よりも5〜10kg重くなっています。
電動アシスト機能が搭載されているので、走行中の重さは気になりませんが…
持ち運ぶ時などには、上記の重量が加算されていると知っておくことで、購入前でもイメージしやすくなります。
ぜひ、1つの感覚として覚えておきましょう。
電動自転車の重さは何で決まるのか?
各モデルの平均的な重さを紹介したところで、電動自転車の重さは何で決まるのかを解説していきます。
電動自転車を軽くするために、どのような視点で見ればいいかが分かるので、こちらも合わせて参考にしてみてください。
3種類のフレーム素材
電動自転車に限らずですが、自転車はフレーム素材によって重さが異なります。
自転車に使われる主な素材は、「カーボン」「アルミ」「スチール」の3種類になっています。
それぞれ「軽さ」や「コスパ」、そして「強度」が異なるため、モデル別に使い分けられているのが特徴です。
こちらも素材別に3つの特徴をまとめましたので、ご覧ください。
軽さ | コスパ | 強度 | |
カーボン | ◎ | △ | △ |
アルミ | ◯ | ◯ | ◯ |
スチール | △ | ◎ | ◎ |
カーボンは最も軽量の素材ですが、強度がそこまで高くありません。
そのため、子供や荷物を載せる前提のママチャリに使われることはほとんどなく、主にクロスバイクなどのスポーツタイプに使用される素材になります。
アルミやスチールは強度の高い素材になるので、電動ママチャリや子供乗せ電動自転車を含め、多くのモデルに使用されています。
なので、基本的にスポーツタイプ以外の軽い電動自転車は「アルミ素材のフレーム」を選ぶことになると覚えておきましょう。
タイヤのサイズ
次は、タイヤのサイズについてです。
当然の話にはなりますが、軽さを求めるのであれば、小さいタイヤの電動自転車(電動ミニベロ)を選ぶことをおすすめします。
軽さはもちろんですが、車体のコンパクトさからも持ち運び性に優れています。
自宅への保管などで持ち運ぶことを想定している人は、小さいタイヤのモデルを選ぶと便利だと言えるでしょう。
ただし、小さいタイヤには以下のような特徴があります。
- 漕ぎ出しは軽く、小回りはしやすいが、スピードを維持する力は少し弱い
- 重心が低く安定しやすいが、地面からの衝撃を受けやすい
街乗りなどの場面で使うことが多いのであれば、問題ありません。
普段通る道に凸凹の道が多い場合や、長距離の通勤にはあまり向きませんので、しっかり使う用途を明確にしてから、小さいタイヤのモデルを検討するのがいいでしょう。
バッテリー容量
最後に、バッテリー容量で重さが異なるということです。
基本的にはバッテリー容量に比例して、バッテリーサイズも大きくなります。
バッテリーサイズが大きくなれば、重さも比例するので、バッテリー容量が少ないほうが軽くなるというわけですね。
具体的には、バッテリー容量が6.0Ahの重さは約2kg。
バッテリー容量が18.0Ahの重さは約3kgになるので、バッテリー容量によっては約1kgの差が生じます。
バッテリーは走行可能距離にも影響するので、軽さだけで小さいバッテリーを選ぶことはおすすめできませんが…
軽量モデルを求める際の1つの判断基準として、知っておきましょう。
軽い電動自転車を使用する3つのメリット
次に、軽い電動自転車を使用する3つのメリットを解説していきます。
1.駐輪時の持ち運びがしやすい
1つめのメリットは、駐輪時の持ち運びがしやすいことです。
本記事でも紹介しましたが、電動自転車は普通の自転車より5〜10kgほど重く作られています。
普通の自転車であれば、持ち運べる人も多いですが、5〜10kgが追加される場合は持ち運べない人も多くなってしまいますよね。
そこで軽い電動自転車を選ぶことで、普通の自転車の重量に近づけることができるため、持ち運びがしやすくなるというわけです。
持ち運びに不安がある場合は、一度最寄りの自転車屋さんに行き、実際に電動自転車の重さを確かめてみることをおすすめします。
たとえば、電動ママチャリの25kgのモデルで問題なければ、軽い電動自転車を無理に探す必要はありません。
逆に、25kgのモデルが重く感じるようであれば、20kgのモデルを探すなどの判断基準を作ることもできます。
「軽い電動自転車をなかなか見つけられない」という人は、実際に店舗に足を運んでみることを視野に入れてみましょう。
2.車体を楽に起こせる
2つめは、車体を楽に起こせることです。
電動自転車ユーザーの悩みとして、
- 車体が重く、倒れたときに起こせない
- よろけた時に車体を持ち直せない
という声がよく挙がります。
電動ママチャリになると、本体重量が25kgを超えてくる製品も存在します。
男性の方であれば問題ないと思いますが、女性が25kgの自転車を起こすのは大変な作業です。
さらに走行中に風で煽られてよろけてしまった場合に、そのまま転倒してしまうという事故にも繋がりかねません。
軽い電動自転車を選ぶことで、このような事故や大変な作業が減るため、1つのメリットであると言えるでしょう。
3.電動アシスト機能を使わなくても走りやすい
3つめは、電動アシスト機能を使わなくても走りやすいことです。
このメリットは、電動クロスバイクなどのスポーツタイプに当てはまるメリットになります。
(たとえば、子供乗せ電動自転車の軽量モデルは30kgあり、走りやすいとは言わないため)
スポーツタイプのモデルは、長距離も走ることを想定して作られています。
長距離を走る際に平坦な道でバッテリーをOFFにすれば、バッテリーの節約に。
そして、電動アシストの力を借りずにサイクリングに出掛けたい時などは、そのまま使えるというメリットにつながります。
また、バッテリーの充電が急に切れてしまった場合も、普通の自転車よりは重くなりますが、無理なく帰れるのは安心できるポイントですよね。
様々な用途で使うことを考えている人は、軽い電動自転車は適していると言えるでしょう。
軽い電動自転車を使用する3つのデメリット
メリットを紹介したところで、次は、軽い電動自転車を使用する3つのデメリットを解説していきます。
1.価格がやや高め
1つめは、価格がやや高めであることです。
フレーム素材の重さをまとめた表にも載せましたが、基本的にカーボンやアルミなど、軽量素材を使うほど価格は高くなります。
「軽さ」と「価格の安さ」は、両立しにくいことを覚えておきましょう。
2.耐久性が高くないため、子供などを乗せられない
2つめは、耐久性が低いため子供を乗せられないことです。
再度、フレーム素材の話になるのですが、素材の関係上「軽さ」と「強度」は比例しません。
カーボン素材であれば、軽量である代わりに、アルミやスチールのような強度は持ち合わせていません。
アルミやスチール素材であれば、そこまで軽量ではない代わりに、強度を備えているという特徴があります。
そして、子供などを乗せる際には、どうしても耐久性が必要になってきます。
そのため、後者のアルミやスチール素材を使う必要があるため、子供乗せ自転車などの軽量モデルはあまりないことを覚えておいてください。
電動ママチャリに軽量モデルが少ないことも、同様の理由になります。
荷物などを積む前提で作られているため、耐久性が必要になるからですね。
安全性の面から、軽量のモデルはどうしても少なくなってしまうのは、1つのデメリットだと言えるでしょう。
3.走行可能距離が少なめ
3つめは、走行可能距離が少なめであることです。
こちらも重さをまとめた項目で説明しましたが、バッテリー容量が少ないほうが、バッテリーの重量は軽くなります。
軽量モデルは、軽さを重視して作られていることが多いため、どうしてもバッテリー容量が少なくなりがちです。
つまり、走行可能距離も比例して少なくなっていることは覚えておきましょう。
軽さだけで電動自転車を選んではいけない?最適なモデル選びが大切
メリットやデメリットを紹介したところで、次は軽い電動自転車を選ぶ時の注意点をお伝えしていきます。
軽さだけに注目して選ぶのもいいのですが、軽さの前に「自分はどんな用途で電動自転車に乗るか」を把握しておきましょう。
たとえば、軽さだけに注目して、電動ミニベロ(小さいタイヤのモデル)を選んだとしましょう。
電動ミニベロは、先ほど紹介したように持ち運びやすさや小回り性能に優れています。
ただ、主に使う目的が「スーパーへの買い物」や「会社への長距離通勤」などの場合、電動ミニベロはあまり向いていません。
軽量であることに満足していても、本来の用途を満たせなければ、意味がありませんよね。
そのため、軽い電動自転車を選ぶ時は、下記の順番で選ぶことをおすすめしています。
- 自分が使う用途から、最適なモデルを選ぶ
- 最適なモデルの中から、軽いものを選ぶ
軽い電動自転車の購入時には、こちらの順番もあわせて覚えておいてください。
【全て20kg以下】おすすめの軽い電動自転車 TOP8
それでは、軽量モデルに絞ったランキングを紹介していきます。
今回のランキングは、20kg以下の軽量モデルを「軽い順」で並べたものになります。ぜひ、参考にしてみてください。
すでに購入したいモデルがある場合は、各モデルのランキングを参考にするのがいいでしょう。
本体重量も記載しているので、下記のランキング記事から、最適な軽量モデルを探してみてください。
電動自転車のクロスバイクとは?相場や性能、おすすめの人気モデルを紹介
第1位:トランスモバイリー NEXT140(AL-FDB140E-N)
出典:TRANS MOBILLY NEXT140(AL-FDB140E-N)|GIC BIKE COLLECTION / ジック株式会社
参考価格(税込) | 97,990円 |
メーカー | トランスモバイリー |
本体重量 | 11.3kg |
最大走行距離(オートモード) | 24km |
変速シフト数 | 1段変速 |
タイヤサイズ | 14インチ |
バッテリー容量 | 4Ah |
充電時間 | 3時間 |
第2位:あさひ LOG OUTRUNK e 13.2kg
参考価格(税込) | 99,980円 |
メーカー | あさひ |
本体重量 | 13.2kg |
最大走行距離(オートモード) | 24km |
変速シフト数 | 1段変速 |
タイヤサイズ | 14インチ |
バッテリー容量 | 4Ah |
充電時間 | 3時間 |
第3位:ハリークイン PORTABLE E-Bike AL-FDB160E
出典:Harry Quinn PORTABLE E-BIKE | GIC BIKE COLLECTION / ジック株式会社
参考価格(税込) | 130,500円 |
メーカー | ハリークイン |
本体重量 | 14.6kg |
最大走行距離(オートモード) | 40km |
変速シフト数 | 1段変速 |
タイヤサイズ | 16インチ |
バッテリー容量 | 7Ah |
充電時間 | 3.5時間 |
第4位:デイトナ DE01S
出典:DE01 Daytona Pottering Bike
参考価格(税込) | 203,500円 |
メーカー | デイトナ |
本体重量 | 16.1kg |
最大走行距離(オートモード) | 50km |
変速シフト数 | 10段変速 |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 6.6Ah |
充電時間 | 5時間 |
第5位:ルイガノ AVIATOR-E
出典:LOUIS GARNEAU / ルイガノ / AVIATOR-E
参考価格(税込) | 217,800円 |
メーカー | ルイガノ |
本体重量 | 17.6kg |
最大走行距離 | 105km |
変速シフト数 | 8段変速 |
タイヤサイズ | 27インチ |
バッテリー容量 | 10.9Ah |
充電時間 | 7時間 |
第6位:パナソニック Jコンセプト BE-JELJ014
参考価格(税込) | 103,320円 |
メーカー | パナソニック |
本体重量 | 18.2kg |
最大走行距離(オートモード) | 61km |
変速シフト数 | 1段変速 |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 12Ah |
充電時間 | 4時間 |
第7位:ベスビー PSA1
出典:PSA1 | BESV JAPAN(ベスビー ジャパン)
参考価格(税込) | 215,600円 |
メーカー | ベスビー |
本体重量 | 19.6kg |
最大走行距離(ノーマルモード) | 74km |
変速シフト数 | 1段変速 |
タイヤサイズ | 20インチ |
バッテリー容量 | 10.5Ah |
充電時間 | 4.5時間 |
第8位:パナソニック ビビSL BE-FSL431
参考価格(税込) | 105,840円 |
メーカー | パナソニック |
本体重量 | 19.9kg |
最大走行距離(オートモード) | 37km |
変速シフト数 | 3段変速 |
タイヤサイズ | 24インチ |
バッテリー容量 | 8Ah |
充電時間 | 3時間 |
まとめ
今回は電動自転車のモデル別の平均重量の違い、軽い電動自転車を使うメリット・デメリット、20kg以下の軽量モデルを中心に紹介させていただきました。
最後にもう一度、本記事の内容をまとめておきます。
- 基本的に、軽い電動自転車というは「20kg以下のモデル」が該当する
- 軽い電動自転車を選ぶ時は「フレーム素材」「タイヤサイズ」「バッテリー容量」に注目する
- 主なメリットは「持ち運びのしやすさ」「車体の起こしやすさ」
- 主なデメリットは「値段がやや高め」「耐久力が高くないこと」
- 軽さの前に、どんな用途で使うかを決めておくことが大事
軽い電動自転車は何度も紹介したように、選択肢は多くないかもしれませんが、電動自転車のデメリットを感じさせないモデルです。
電動自転車に乗るときの苦労が少しでも減れば、気分良く移動することが可能になりますよね。
電動自転車は便利な移動手段ですので、ぜひ、あなたが理想とする軽さの電動自転車に出会えることを願っております。
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