パソコン作業に欠かせないキーボード。一見きれいに見えても、実はかなり汚れてしまっています。
しかし、汚れているのを感じていても掃除方法がわからず、そのままにしている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、キーボードの掃除方法や頻度を種類別に徹底解説します。便利グッズや掃除頻度を減らすコツについても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
キーボードの掃除は必要なの?
キーボードは一見きれいに見えても、かなり汚れていることがあります。掃除をしないと、体に害を及ぼしてしまうこともありますよ。
イギリスの微生物学者の調査では、対象となった33枚のキーボードのうち、4枚は健康被害を及ぼすほどの菌が検出されました。
さらにその中の1枚からは、拭き掃除をした後の便座の約5倍も不潔なレベルのバクテリアが検出されています。
つまり、キーボードはトイレの便座並みに汚れている可能性があるのです。その汚れたキーボードを触った後に、顔を触ったり食事をしたりすると考えると恐ろしいですよね。
キーボードが汚れる原因には、大きく以下の4つが挙げられます。
-
- 人間の手あかや皮脂、汗
- デスク周りで飲食することによる食べかす
- 人間の髪の毛やふけ、動物の毛
- ほこりや糸くずなどのごみ
キーボードには、毎日少しずつ汚れが貯まっていきます。さらに、熱を持ちやすいキーボードは、雑菌が増えやすい環境が整っている状態です。
掃除をしないまま何年も使い続けていると、最終的には雑菌やバクテリアの住処となってしまいます。
キーボード掃除に便利な道具
出典:Amazon
それでは、キーボードを掃除するために便利な道具を紹介します。100均やドラッグストアにあるもので揃えられるので、後述する掃除方法と一緒に見てみてください。
分解できるキーボードの場合
キートップの取り外しが可能な分解できるキーボードは、細かい部分まで掃除ができます。掃除するには、以下のものを用意しておくと良いでしょう。
- キートップ引き抜き工具(マイナスドライバーでも代用可)
- メラミンスポンジ
- エアダスター
- ウェットティッシュ(アルコール入り)
- 綿棒
- 無水エタノール
- キーボードブラシ
キートップ引き抜き工具は、Amazonなどで500円前後で販売されています。頻繁に掃除を行いたい人は1本持っていると便利ですよ。
とりあえず掃除をしたい人は、家にあるマイナスドライバーでも代用できます。あとは細かいところを掃除する、エアダスターや綿棒を用意しておきましょう。
無水エタノールは、消毒用エタノールよりも洗浄力・揮発性が高い傾向があります。汚れが落ちやすくすぐに乾くので、キーボードなどの電子機器の掃除にも最適です。
分解できないキーボードの場合
ノートパソコンなどのキーボードは分解ができません。その分時間がかからず、手軽に掃除ができますよ。
分解できないキーボードの掃除に必要な道具は以下の通りです。
- エアダスター
- ウェットティッシュ(アルコール入り)
- 綿棒
- 無水エタノール
- キーボードブラシ
分解できないものでも頑張れば分解できるものもありますが、キートップが壊れてしまう可能性もあります。
一つのキーが壊れてしまうと、使い物にならなくなってしまうので、無理に分解するのは止めましょう。
キーボードの深さがあり、細かく内部まで掃除したいときはキーボードブラシがおすすめです。FILCOのキーボードは馬毛100%で出来ていますので、とても丈夫なので奥にあるほこりもしっかりと掃除できます。
キーボードの種類別掃除方法と頻度
キーボードの掃除方法と頻度を、以下の種類別に解説していきます。
一つずつ見ていきましょう。
ノートパソコンのキーボード
ノートパソコンのキーボードは、取り外しができないものが多いです。しかし、熱を持ちやすいノートパソコンのキーボードは雑菌が溜まりやすいので、定期的に掃除をしていきましょう。
掃除の頻度は週に1度が目安です。週末の仕事終わりの習慣にしておけば、週明けはきれいな状態で仕事を始められますよ。
ノートパソコンのキーボードを掃除する手順は以下の通りです。
- エアダスターですき間の汚れを吹き飛ばす
- 全体をウェットティッシュで拭く
- 綿棒に無水エタノールを付け、細かい隙間の汚れを取る
キートップを分解できないので、エアダスターの風圧で汚れを吹き飛ばします。ほこりや髪の毛などの小さなごみもすっきりときれいになりますよ。
さらに、手あかや皮脂がつきやすいキーボード全体を、アルコール入りのウェットティッシュで拭いておきましょう。
キートップのすき間は、揮発性の高い無水エタノールを染み込ませた綿棒で軽くこすると、汚れが落ちますよ。
アルコールを含むウェットティッシュや無水エタノールを使用することで、目に見えない汚れの除去も可能です。
消臭・除菌効果もあるので、菌の少ないきれいなキーボードになります。
メカニカルキーボード
メカニカルキーボードはキートップの分解掃除が可能です。手間はかかりますが、その分隅々まで掃除ができます。
分解して行う掃除は2~4週間に一度が目安です。
メカニカルキーボードを分解掃除する手順は以下の通りです。
- キーボード全体の写真を撮っておく
- キートップを丁寧に外していく
- キートップを一つずつメラミンスポンジで拭く
- 外したキーボードをウェットティッシュで拭く
- 細かい部分は綿棒に無水エタノールを染み込ませて拭く
- キートップを元に戻す
最初に写真を撮っておくのは、キートップを元に戻す位置を確認しながら行うためです。毎日見ているキーボードでも、どこに何があったかわからなくなってしまいます。写真を撮るときは、真上から全て映るように撮っておきましょう。
キートップを外す際はゆっくりと丁寧に行い、全て取り終わったらメラミンスポンジで手あかや汚れを落としていきます。洗剤を使わないので水洗いする必要がなく、乾かす手間もかかりません。
キートップを外した後のキーボードにも、ほこりや汚れがたくさん溜まっています。丁寧に拭き上げて乾いたら、キートップを元に戻していきましょう。
ゲーミングキーボード
ゲーミングキーボードは、ゲームプレイ専用に作られたキーボードです。ゲーミングキーボードには、分解できるものとできないものがあるので、取扱説明書を見て確認しておくと良いでしょう。
掃除の方法は上記のやり方と同じで問題ありません。
キーボード掃除にスライムを使う際の注意点
出典:Amazon
キーボードを掃除する際に便利なのが、スライムタイプのクリーナーです。程よい弾力と吸着力があり、キーボードの表面やすき間の汚れをきれいにしてくれます。
何度も繰り返し使用できるのもメリット。スライム全体が黒ずんできたら、交換の目安です。
深い溝のキーボードは表面に張り付けて5秒ほど待ち、ゆっくり剥がすとすき間の汚れもきれいに取れます。溝の少ない薄型のキーボードは、表面をコロコロ転がすように掃除するときれいになりますよ。
スライムクリーナーの注意点は、キーボードに強く押し付けすぎないこと。キーボードの内部へ入り込んでしまい、取れなくなってしまうことがあります。
キーボードの掃除頻度を少なくするには?
キーボードの掃除はできれば毎日~週1程度、分解できるものでも月に1度掃除するのが理想です。
しかし、仕事中や仕事終わりには、なかなか時間が取れないもの。そんなときは、掃除頻度を減らすグッズやテクニックを活用しましょう。
具体的には以下の方法で、掃除頻度を減らせます。
一つずつ解説していきます。
使わないときはキーボードカバーをかける
出典:Amazon
キーボードを使わないときには、カバーをつけておくとほこりの侵入を防げます。キーボードのすき間に入る微細なほこりを防げれば、お手入れの回数も減らせますよ。
キーボードカバーには、付けたままでもタイピングできるシリコンタイプや、被せるだけの布タイプがあります。
タイピングの感覚が変わってしまうのが嫌なら、布タイプがおすすめです。コットンなどの繊維が多い布はほこりやチリの原因になるので、ポリエステルやナイロンの布を選ぶと良いでしょう。
キーボードの前で食事や作業をしない
キーボードのすき間に入った食べかすなどは、熱がこもって雑菌を繁殖させてしまいます。そうならないためにも、キーボードの前での食事は控えた方が良いでしょう。
デスクで食事を摂らなければならないときは、ノートパソコンなら閉じておき、デスクトップのキーボードはカバーをしておくのがおすすめです。
在宅ワークでやりがちなのが、パソコンの前で通話をすることです。人の唾液が飛んだキーボードも、雑菌が繁殖してしまいます。リモート会議で通話をする場合は、キーボードにカバーをかけておくと良いでしょう。
手垢はアルカリ電解水で除去する
アルカリ電解水は手垢や皮脂、食べこぼしなどの汚れに効果的です。洗剤が使えないようなパソコンや家電でも、しっかりと汚れを落とせます。
100均などでも購入ができ、家中のいたるところを掃除できます。
アルカリ電解水でキーボードの手垢を落とす際に注意したいことは、直接吹きかけないこと。
キーボードやパソコンは湿気に弱く、思わぬ故障に繋がることもあります。
掃除をする際は、アルカリ電解水を含んだウェットティッシュや、マイクロファイバークロスにアルカリ電解水を吹きかけてから使用しましょう。
使わないときは電源を落とす
掃除の頻度を減らすために、使用していないパソコンは電源を落としておくことも大切です。
使用していないパソコンでも、スリープ状態なら待機電力がかかっています。使っていなくてもすぐに起動できる状態なので、熱を出しやすくなってしまいます。
パソコンを90分以上使わない場合は、シャットダウンしておくのがおすすめです。あまりにも短いタイミングでシャットダウンを繰り返すと、余計に電力がかかり熱を発生させてしまいます。
熱を持ったキーボードは、雑菌が繁殖する原因です。使わないときは電源を落とす、暑い部屋で使わない、パソコンスタンドを利用するなど、できるだけパソコンに熱を持たせないようにしておきましょう。
まとめ
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- キーボードは雑菌の温床。こまめな掃除が必要
- キーボードは分解できる・できないで必要な掃除道具が異なる
- キーボード掃除にはスライムを使うと簡単にきれいになる
- キーボードの掃除頻度は毎日~1週間、分解掃除は1か月が目安
- 掃除頻度を減らすために、グッズやテクニックを活用する
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今回は、キーボードの掃除について解説しました。キーボードは手垢や食べかすなど、雑菌の温床になりやすい場所です。できるだけこまめに掃除を行い、清潔な状態を保ちましょう。
掃除に時間が取れない人は、グッズやテクニックを活用するのがおすすめです。自分のやりやすい方法で、きれいを保ってみてください。
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