プロジェクターとランプの寿命について 買い替えと修理どちらが安い?

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下取りガイド 川辺 あさひ
自宅でプロジェクターを堪能する

「プロジェクターの映像が荒くなった気がするけど寿命なのかな」
「プロジェクターはランプが切れたら寿命って聞いたけど本当?」

プロジェクターを使っていて不具合があると、「突然作動しなくなったらどうしよう」などと不安になりますよね。

プロジェクターの寿命を知っていれば、気持ちを切り替えて修理や買い替えを検討することもできます。

結論からいうと、プロジェクターの寿命は5年〜8年です。

プロジェクターの寿命と主な症状

寿  命

毎日3時間程度使用した場合

寿命が近い主な症状

ロジェクター本体

5年〜8年

5年〜8年

・画像が荒くなった

・電源を入れてもランプがつかない

・内部から異音がする

しかし、プロジェクターの場合、本体だけではなくランプの寿命も考えなくてはいけません。

というのは、プロジェクターの不具合には本体とランプの2種類があり、どちらの不具合でも寿命となり、修理や買い替えが必要となってしまうからです。

プロジェクターランプに使用されているランプは、水銀ランプとLEDランプ、レーザーランプの3種類あり、寿命が異なります

 

プロジェクター使用ランプ別の寿命と主な症状

ランプの種類

寿  命

毎日3時間程度使用した場合

寿命が近い主な症状

水銀ランプ

・輝度高:約4,900時間

・輝度低:約9,900時間

約 4.5年

約 9年

・「ランプ交換」の表示

【交換可能】

LEDランプ

約20,000時間

約 18年

・明るさが半減してきた

・チカチカ点灯する

【交換不可】

レーザーランプ

約20,000時間

約 18年

・明るさが半減してきた

・チカチカ点灯する

【交換不可】

このように、本体やランプの種類によって寿命が違うと、何を基準にして、修理や買い替えの判断をすればいいのか判断に困りますよね。

 

そこでこの記事では、

  • プロジェクターの本体の寿命と具体的な症状
  • ランプごとの寿命と具体的な症状

を解説して、プロジェクターの寿命を判断できるようにします。さらに、

  • プロジェクターの寿命が近いサイン
  • 買い替えの判断基準
  • 水銀ランプの交換の仕方

などを解説し、プロジェクターをお得に買い替えする方法も紹介しています。

プロジェクター本体やランプの寿命、不具合の原因や対処法を知ることで、速やかな買い替えの判断をすることもできます。

ぜひ最後までお読みください。

プロジェクター本体とランプの寿命はどのくらい?

稼働するプロジェクター

冒頭でもお伝えしましたが、プロジェクター本体の寿命は5年〜8年です。

投影した画像が荒くなったり、内部の部品に不具合が生じたりして異音がするようになると、プロジェクターの寿命が近いサインです。

さらに、プロジェクターに使用されているランプの寿命がプロジェクターの寿命になることもあります。

ランプは3種類あり、LED・レーザーランプの場合は交換ができないため、ランプが点灯しないなどの不具合があった場合、プロジェクター自体の修理が必要となります。

ただし、LED・レーザーランプの寿命は長いので、ライトが故障する前に本体自体が劣化し、寿命となる可能性が高いといえます。

この章では、プロジェクター本体の寿命、そしてランプごとの寿命を解説していきましょう。

 

プロジェクター本体の寿命の目安は5年〜8年

プロジェクター本体の寿命の目安

補修用性能部品の保有期間

製品を修理するために必要な部品やパーツをメーカーが保管する期間

5年〜8年

プロジェクター本体の寿命は5年〜8年です。

しかし、プレゼンなどのビジネスでも活躍するプロジェクターの実際の寿命は、使用している状況やメーカー・機種によっても異なり、はっきりとした数字を出すのは難しいといえます。

本体寿命の数字が明確でないプロジェクターも5年〜8年と言われる理由は、光源に用いられるランプの寿命が2000〜3000時間前後だからです。

そこで、ここでは補修用性能部品の保有期間からみる寿命と減価償却による法廷耐用年数からみた寿命を目安とします。

補修用性能部品の保有期間からみる寿命は5年〜8年

プロジェクターの補修用性能部品の保有期間はメーカーによって異なります。

エプソン:5年(一部の製品は6年)
ソニー:8年

※補修用性能部品とは、製品を修理するために必要な部品やパーツをメーカーが保管する期間のことで、公益社団法人全国家庭電気製品構公正引協議会によって家電ごとに最低年数が定められています。
年数は、製品の製造終了から数えます。

参考:エプソン修理サービスソニー補修用性能部品

補修用性能部品の保有期間が終了すると、故障しても部品がないので修理をすることができません寿命の一つの目安となります。

プロジェクター本体の寿命の目安は5年〜8年となります。

しかし、使用しているランプによっては、ランプが寿命を迎えた時点で修理が必要となり、必然的に寿命となるケースがあります。

それでは、ランプの寿命を解説しましょう。

水銀ランプは寿命が短く交換可能

プロジェクターに使用されるランプは3種類あり、それぞれ特性や寿命が違います。

 

ランプの種類による寿命の違い

寿  命

毎日3時間程度使用した場合

水銀ランプ

・輝度高:約4,900時間

・輝度低:約9,900時間

・約 4.5年

・約 9年

LEDランプ

約20,000時間

約 18年

レーザーランプ

約20,000時間

約 18年

一番寿命が短いのは水銀ランプですが、ランプを交換すれば、本体が故障するまで使い続けることができます

水銀ランプは、ガラス管内の水銀蒸気中で起こるアーク放電により発光するランプです。

水銀ランプは、発光効率が高く、広範囲を照らすことができます。

その利点を生かして、プロジェクター以外にも学校の体育館や工場、店舗などのさまざまな場所の照明に用いられています。 

交換可能な水銀ランプの費用は、メーカーによりますが平均して約2〜3万円が相場となっています。

一方で、LEDやレーザーを使用したランプは寿命が長いのですが、個人でランプの交換ができないことから、ランプが点灯しなくなった時には修理が必要となります。

さらにメーカーや機種、使用環境によっても大きく異なります。

それぞれの寿命を説明しましょう。

水銀ランプの寿命は4,900時間〜9,900時間

水銀ランプの寿命は4,900時間〜9,900時間です。これは、ランプの交換メッセージが表示される時間で、水銀ランプを使用しているプロジェクターのほとんどが、ランプの交換を知らせる機能がついています。

「交換」と表示されたタイミングが、水銀ランプの寿命となります。

 

交換メッセージの表示時間

交換メッセージは、購入時の明るさや画質を維持するため、次の時間に表示されます。

[明るさ切替:高]で使い続けた場合:約4,900時間
[明るさ切替:低]で使い続けた場合:約9,900時間

参考:エプソン型式EB-536WT 取扱説明書より

水銀ランプはフィラメントと呼ばれる素材に電流を流して発光していますが、光を出す時に高温になるため、使用しているうちに劣化します。

ランプが明るいほどフィラメントの消耗が激しくなるため、使用する際のランプの明さ(輝度)によってランプの寿命が大きく変わります

交換メッセージが表示されたランプは使い続けることもできますが、徐々に明るさが落ちてくることと、最悪な場合ランプが破裂する可能性が高くなるので、速やかに交換します。

水銀ランプは、他のランプよりも寿命自体は短いのですが、交換することによって本体は長く使うことができます。

交換方法については3-3.水銀ランプの交換方法を参照してください。

【参考】水銀ランプの寿命が2,000時間と言われているわけ

水銀ランプの寿命を調べると、多くの場合2,000時間と書いていることが多いのですが、2,000時間というのは多くのメーカーがランプを保証している時間です。

たとえば、キャノンの場合、水銀ランプの無償期間は、「ランプ購入後1年間、もしくは2,000時間の早い方」とされており、これ以上の使用で点灯しなくなったら保証外となっています。

この期間はあくまで「保証期間」であり、実際の使用とは異なります

参考:キャノン サポートホームページ

LEDランプ・レーザーランプは交換不可で長寿命

LEDランプ・レーザーランプの特徴は、下記になります。

LEDランプは、色の3原色もしくは白色LEDを光源に利用します。

消費電力が低く、バッテリーを搭載したプロジェクターも開発、販売されています。

また、起動後にすぐに明るくなるのもLEDランプの利点です。

レーザーランプは、光源にレーザーを使用している方式で、発熱を低く抑える事ができるので消費電力は低めです。

交換はできませんが、LEDランプ同様に寿命が長いという利点を持ちます。

LEDランプの寿命は20,000時間以上

LED光源のランプは、20,000時間以上使用可能です。

参照:カシオプロジェクター ホームページより

LED光源のランプは発光源が丈夫なシリコンなどで出来ているため、ランプが切れるということがありません。また、発熱温度が低くいため、使用している素材の劣化も遅くなることから、水銀ランプよりも20倍以上長持ちします。

そのため、毎日3時間使用したと想定しても18年かかることから、本体の劣化の方が早い場合が多く、プロジェクターの寿命としては5年〜8年です。

また、ランプの交換は想定されておらず、チカチカ点灯するようになったり経年劣化による輝度の低下時が寿命となります。

レーザーランプの寿命は20,000時間

レーザーランプの寿命もLED同様20,000時間です。

参照:エプソンプロジェクター​​EF-11 ホームページより

レーザーランプは大きく分ければLEDランプの一種であり、電源回路などはほとんど同じであることから共通点の多い光源です。

発熱温度が低く、使用している素材の劣化が遅いこともあり、20,000時間使用可能ですが、本体の寿命の方が早い可能性が高いでしょう。

そのため、プロジェクターの寿命としては5年〜8年といえます。

また、ランプの交換が出来ないためランプがチカチカ点灯したり、明るさが低減した場合は寿命になります。

このように、使用しているランプによって寿命は異なるものの、本体の劣化が寿命といえることから、プロジェクターの寿命は5年〜8年です。

しかし、プロジェクターは使用環境によっても寿命は異なります。

どのような場合に寿命が短くなるのでしょうか。

使用環境によって寿命は異なる

プロジェクターは家庭用とビジネス用に分かれており、使用される用途が違うことから、同じランプを利用していても寿命が異なります。

それぞれで利用した場合の寿命の違いを解説します。

家庭で使用している場合

家庭で使用されるプロジェクターはビジネスで使用されるものよりも寿命が長くなります

【家庭用プロジェクターの寿命が長い理由】

  • 明さ(輝度)がさほど求められない
  • 夜や週末など、使用が限られる
  • 使用する人が限られている

家庭用で使用されるプロジェクターは、映画や動画などを高画質で再現できることが求められます。その場合、室内を暗くして鑑賞する場合が多いことから、明るさ(輝度)についてはビジネス用よりも低いのです。

明るさが低いとランプの消耗や本体の劣化が遅くなることや、使用する人数が限られ、大切に使われる傾向があることから家庭で使用すると寿命は長くなります

ビジネスで使用している場合

ビジネスで利用されているプロジェクターは、家庭で使用されるものよりも寿命が短い傾向にあります。

【ビジネス用プロジェクターの寿命が短い理由】

  • 日中に会議やプレゼンなどで長時間利用されることが多い
  • 明るい室内で投写されるため、明るさ(輝度)を高く設定する場合が多い
  • 不特定多数の人が利用し、管理が行き届きにくい

ビジネス用のプロジェクターは会議室などで使用されることを想定されており、映像の美しさは劣りますが、明るい室内でもくっきりと表示されるような高輝度の機種が使われます。

また、不特定多数の人が利用するため管理も行き届きにくくなります。

そのためビジネス用プロジェクターはランプの寿命や本体の劣化が早いといえます

この章では、プロジェクター本体やランプの寿命のおおよその目安について解説しました。

では、実際の寿命が近い症状はどのようなものでしょうか。

プロジェクターの寿命が近い時の症状と対処法

プロジェクターの寿命の目安は上記で解説しましたが、実際に寿命が近い場合は次のような症状が現れます。これらの症状は寿命が近いサインとなり、ほとんどの場合が修理か買い替えが必要となります。

プロジェクターの寿命が近い時の主な症状

症状

原因

対処法

費用

投影した画面の

・色が荒い

・色味がおかしい

・ケーブル、

映像機器の故障

・ケーブルを変える

・映像機器を変える

【共通】

基本料金 :4,180円

技術料金 :11,000円

部品代  :実費

・本体の故障

・修理が必要

・5年〜8年以上使用している場合は寿命

・偏光フィルター、偏光板の劣化

・修理が必要

・5年〜8年以上使用している場合は寿命

・電源を入れても

ランプが点灯しない

・ランプの故障

・ファンの故障

・修理が必要

・内部から異音がする

・内部の

パーツの破損

・修理が必要

参考:エプソン修理サービス ※EH-LS500Wの場合

※プロジェクターの修理費用は機種やメーカーによって異なります。

この章では、上の表のような症状が出た場合の対処法などを解説していきます。

プロジェクターランプの明るさが落ちる

ランプには寿命があり、劣化していくと明るさが落ちます。

映像の設定モードでランプの劣化スピードは異なりますが、ディスプレイが暗く感じたときは「ランプの寿命=ランプの交換時期」になります。

注意して欲しいことは、ランプの寿命であってプロジェクター本体の寿命ではないという点です。

水銀ランプなら交換します。LEDやレーザーランプの場合修理を依頼しましょう。

ランプの交換のみで問題が解消できることも多いので、プロジェクター本体の買い替え前にランプの異常があるのか判断してください。

プロジェクターで投影した色が荒く感じる・色味がおかしい

プロジェクターで投影した色が荒く感じたり、色味がおかしい時の原因は大きく分けて2つ考えられます。

  • 周辺機器の故障か本体の寿命
  • 偏光フィルター(偏光板)の劣化

それぞれの原因を見て、適切に対処していきましょう。

ケーブルや映像機器の故障、または本体の故障

投写した画像の色がおかしい場合、まずはケーブルがきちんと刺さっているか確認します。

ケーブルに色信号などがうまく伝わっていない可能性があるからです。

【確認方法】ケーブルのチェック

1・電源を入れて、映像がない状態(ブルーバック)や、プロジェクターメニューを表示し、投射画像の色合いを確認

2・一度電源を抜き、電源コードやケーブル類をさし直し、投写画像の異常がおさまるかを確認

ケーブルを差し直しても変化がない場合は、「初期化」を実行し、改善するか確認します。

初期化は商品の工場出荷段階の状態に戻す作業です。

原因が内部の電子基盤に何らかの異常が発生している場合はリセットされ、もとの状態に戻る可能性があります。

【対処法】初期化の行い方

1・本体の電源を入れ、本体またはリモコンの「メニュー」ボタンを押し「初期化」を選択する

2・その中の「全初期化」を選んで実行

それでも改善しない場合は、ケーブルやモニターなどの映像機器に異常がないか調べます。

【確認方法】他の機器のチェック

・他のケーブルを使用して、投写してみる。
症状が改善した場合はケーブルが原因なので、取り替えてる

・他の映像機器(モニターやスクリーンなど)に投射してみる
改善した場合は映像機器が故障
映像機器を変えるか、メーカーで修理を依頼する

それでも改善しない場合は、プロジェクター本体の寿命といえます

修理か買い替えを検討しましょう。

修理は、使用しているメーカーのホームページにある「お客様サポートセンター」などで依頼してください。

偏光フィルターや偏光板の劣化

画像にムラができたり、全体的に赤みがかかってしまう場合は偏光フィルターの劣化による寿命です。

偏光フィルターに使用されている色素は紫外線や熱に弱く、長時間使用していると劣化してしまうのです。

偏光フィルターや偏光板は市販されておらず、メーカーでの修理になります。

ただし、最近の偏光フィルムは強度が増しており、ランプや本体の寿命の方が早く訪れる可能性は高いでしょう。

画面にムラが出たり、全体的に赤みがかかった場合は寿命と考え、修理か買い替えを検討してください。

修理はメーカーのホームページの「お客様サポートセンター」などにアクセスして修理を依頼してください。

電源を入れたのにランプが点灯しない

電源は入っているのに、ランプが点灯しない場合は、ランプかファンの故障です。

ランプの故障については3.【ランプが点灯しない場合】「交換」「修理」「買い替え」の判断基準を参照してください。

ファンが原因でランプが点灯しないのは、プロジェクター内部の温度上昇による自動停止によるものです。

プロジェクターの内部は高温になりやすく、冷却するためのファンが常に回転しています。

たとえば、ホコリが入るのを防止しているエアフィルターが目詰まりしていると、内部を冷却するためにファンが過剰に稼働して故障しやすくなります。

ファンが動かなくなると、内部温度が上昇して自動的に機能が停止となり、ランプが点灯しなくなります。

ファンの故障は自分で修理することができないので、寿命となります。

メーカーのホームページの「お客様サポートセンター」にアクセスして修理を依頼するか、買い替えを検討しましょう。

内部から異音がする

内部から異音がする場合、内部パーツが欠けている可能性があります。

まずは、本体を支える足の部分や、フィルター、カバーなどがキチンと固定されていたり、はまっていたりするか確認しましょう。

それでも異音がする場合、本体内部の放熱用のファンが欠けたり、部品が破損しているケースがあります。

買って5年以内であれば修理を、5年以上使用している場合は寿命と考えても良いでしょう。

修理はメーカーのホームページの「お客様サポートセンター」にアクセスして修理を依頼します。

この章では、プロジェクター本体の寿命が近い場合の症状を解説しました。

次に、ランプが点灯しない場合はどうすべきか説明しましょう。

ランプが点灯しない場合「交換」「修理」「買い替え」の判断基準

考える女性この章では、ランプが点灯しないなどの症状が出た場合、交換か修理・買い替えの判断基準を解説します。

ランプの種類によって次のように判断します。

ランプの種類による、交換か修理・買い替えの判断基準

ランプの種類と症状

交換・修理・買い替え

判断基準

費用

水銀ランプ

・【交換表示】が出ている

・点灯しない

【交換】

・自分でランプを交換

交換用ランプ

10,000円〜50,000円
※エプソン純正を利用した場合

LED・レーザーランプ

・点灯しない

・チカチカ点滅する

・明るさが半減した

【修理】

・保証期間内である

・利用頻度が低い場合

基本料金:4,180円

技術料金:11,000円

部品代 :実費

※参考エプソンEH-LS500Wの場合

【買い替え】

・20,000時間以上、

または5年〜8年使用している場合は寿命

買い替え費用

それぞれ詳しく説明していきましょう。

水銀ランプは交換可能

水銀ランプの場合は、寿命が4,900時間〜9,900時間と他のランプと比べて短いのですが、自分で交換することができます。

多くのメーカーでは、「ランプ交換」のお知らせ機能がついており、水銀ランプが切れる前に表示されるようになっています。

交換メッセージが表示されたランプは使い続けることもできますが、徐々に明るさが落ちてくることと、最悪な場合ランプが破裂する可能性が高くなるので、速やかに交換します。

交換の方法は3-3.水銀ランプの交換方法をご覧ください。

LEDランプ・レーザーランプが点灯しない場合は修理か買い替え

LEDランプやレーザーランプが点灯しなくなった場合、交換ができないので修理をするかプロジェクターの買い替えになります。

ほかにも

  • チカチカと点灯を繰り返す
  • 明るさが半減した

などの場合は寿命といえるでしょう。

LEDランプやレーザーランプは通常20,000時間使用できるので、プロジェクター本体も劣化している可能性があり、ランプが寿命の場合は買い替えを選択します。

保証期間内や使用頻度が低いのに故障した場合は修理を依頼しましょう。

保証期間や修理の依頼方法はメーカーによって異なるので、各メーカーのホームページで確認してください。

水銀ランプの交換方法

水銀ランプは自分で交換することができます。

メーカーや機種によって多少やり方が違いますが、ここではシェアNo.1のエプソンのプロジェクターでご紹介します。

ランプの交換時期になると、交換を知らせるメッセージが表示されるようになります。

ランプの交換時期が表示される場所

  • 投写した画面の下に以下のようなメッセージが表示される

「ランプの交換時期です。交換用ランプの情報につきましては取扱販 売店にお問い合わせいただくか、www.epson.jpをご覧ください。」

  • 本体にある「ランプ」という文字が点滅している

交換メッセージが表示されるようになったら、新しいランプを購入して交換します。

水銀ランプの購入方法は次のようになります。

水銀ランプの購入方法

交換用の水銀ランプを購入するには、使用しているメーカーのホームページで「消耗品の販売」などで検索して購入することができます。

費用:交換用ランプ 10,000円〜50,000円

参考:エプソンダイレクトショップ

また、アマゾンや楽天でも購入することができます。

あらかじめプロジェクターの型式を調べてから検索してみてください

水銀ランプを購入したら、次のように交換しましょう。

水銀ランプの交換方法

1・最初に本機の電源を切り「ピッピッ」と終了音が鳴ってから電源コード を外す。

2・ランプが十分冷えてから、本機上面のランプカバーを外す。 
ランプカバーを固定しているネジを交換用ランプに同梱のドライバー、または+ドライバーでゆるめる。ランプカバーをまっすぐスライドさせて、持ち上げて外す。

3・ランプを固定しているネジ2本をゆるめる。

4・古いランプの突起部をつまんで取り出す。

5・新しいランプを取り付ける。 
ランプを古いランプが入っていた場所にしっかりと押し込み、ランプを固定するネジ2本を締める。

6・ランプカバーを取り付ける。

ランプ交換を実施した時は、ランプの使用時間の累計をリセットします。

リセットするには、電源を入れて、メニュー画面を表示させ「初期化」メニューから「ランプ転倒時間初期化」を選びます。

次にきちんとランプが点灯するか確認して終了です。

ここでご紹介した方法はエプソンのプロジェクターの場合です。

他のメーカーの場合は、プロジェクターに備わっている取扱説明書やメーカーのホームページで確認してください。

 

交換するランプは純正を使用するのがおすすめ

メーカー純正のランプ以外を使用した場合、本体に異常を引き起こす原因になる可能性があります。

エプソンでは「プロジェクター交換用ランプのご使用にかんして」というページで、純正ランプ以外を使用して起きたトラブルの事例が紹介されていますので参考にしてください。

メーカー純正品やメーカーが推奨するランプ以外を使って故障した場合、保証の対象外となったり修理が高くなる場合もあるので注意してください。

ランプ交換の費用は?

ランプは3種類ありますが、交換もしくは修理でトラブルを解消しなくてはいけません。

そこで、交換費用、修理費用が必要になってきます。

水銀ランプ 平均相場10,000円〜50,000円
LED・レーザーランプ 基本料金:4,180円/技術料金:11,000円/部品代 :実費

ランプのみの交換、修理でもそれなりにお金がかかります。

そこで、ランプの交換や修理と買い替えでどちらがお得になるのか考えてみましょう。

買い替えを検討する理由は、プロジェクターにも寿命があるからです。

ランプは交換や修理で状態を戻すことができても、プロジェクター本体の寿命で起動しなくなっては結局、買い替えないといけないですからね。

使用年数や交換、修理にかかる費用にもよりますが、ランプの交換が必要なタイミングで買い替えとどちらがお得になるのか考えると良いでしょう。

プロジェクターを処分して新たに購入する場合は「買取」がお得!

計算する人まだ使えるプロジェクターを買い替えする際は、古いプロジェクターを買取してもらうことで、お得に処分ができます

 

高値で買取をしてもらえる条件

  • まだ使用できるプロジェクターである
  • エプソンやソニーなどの有名メーカーである
  • 大きな傷や欠けなどがなく、状態が良い
  • 付属品や説明書などが完備している

出張買取のアシストは東京・神奈川なら出張買取も可能ですが、宅配買取を利用すればどの地域からでも買取を行っています。

買取実績として、エプソン LCD プロジェクター EH-TW8000Wを20,000円ポップインアラジン LEDシーリングライト ホームプロジェクター PA20U01DJを20,000円で買取など、お得に処分することができます。

電話はもちろん、WEBやLINEでも気軽に相談ができますので、まだ使えるプロジェクターをお持ちの方はお得に買い替えができます。

出張買取のアシスト

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まとめ

これまで解説してきたことを簡単にまとめてみましょう。

◉ プロジェクターの寿命は5年〜8年が目安です。

プロジェクターの寿命と症状

寿  命

目  安

毎日3時間程度使用した場合

主な症状

プロジェクター本体

5年〜8年

5年〜8年

・画像が荒くなった

・スイッチを入れてもランプがつかない

・内部から異音がする

しかし、プロジェクターの場合、本体だけではなくランプの寿命も考えなくてはいけません。

というのは、プロジェクター不具合には本体とランプの2種類があり、どちらの不具合でも寿命となってしまうからです。

また、プロジェクターランプには、水銀ランプとLEDランプ、レーザーランプの3種類あり、寿命が異なります

プロジェクター使用ランプ別の寿命と症状

寿  命

目  安

毎日3時間程度使用した場合

主な症状

水銀ランプ

・輝度高:約4,900時間

・輝度低:約9,900時間

約 4.5年

約 9年

・「ランプ交換」の表示

【交換可能】

LEDランプ

約20,000時間

約 18年

・明るさが半減してきた

・チカチカ点灯する

【交換不可】

レーザーランプ

約20,000時間

約 18年

・明るさが半減してきた

・チカチカ点灯する

【交換不可】

水銀ランプの場合は、寿命は短いのですが、交換することができます。

LEDランプとレーザーランプの場合は、約20,000時間利用可能と寿命が長いので、プロジェクター本体の劣化の方が早いケースが多いでしょう。

そういう意味では、どのランプを使用したとしても、本体の5年〜8年がプロジェクターの寿命といえるでしょう。

また、LEDランプとレーザーランプが故障した場合は修理が必要なので、その場合も寿命といえます。

◉ プロジェクターの寿命が近い時の症状と対処法

プロジェクターの寿命が近い場合は、次のような症状が現れます。

プロジェクターの寿命が近い時の主な症状

症状

原因

対処法

費用

投影した画面が

・色が荒い

・色味がおかしい

・ケーブル、

映像機器の故障

・ケーブルを変える

・映像機器を変える

【共通】

基本料金 :4,180円

技術料金 :11,000円

部品代  :実費

・本体の故障

・修理が必要

・5年〜8年以上使用している場合は寿命

・偏光フィルター、偏光板の劣化

・修理が必要

・5年〜8年以上使用している場合は寿命

・電源を入れても

ランプが点灯しない

・ランプの故障

・ファンの故障

・修理が必要

・内部から異音がする

・内部の

パーツの破損

・修理が必要

参考:エプソン修理サービス EH-LS500Wの場合

投影した画面の色が荒かったり、色味がおかしい場合は、まずケーブル類やスクリーンなどの映像機器が故障していないか確かめます。異常がない場合は本体の寿命です。

また、偏光フィルターや偏光板の劣化でも画面の色がおかしい場合があります。

いずれの場合も修理が必要なので、修理を依頼するか、買い替えを検討します。

◉ 【ランプの種類と症状別】交換か修理か買い替えかの判断基準

ランプは種類によって判断基準が異なります。

ランプの種類による、交換か修理・買い替えの判断基準

ランプのタ種類と症状

交換か修理判断基準

費用

水銀ランプ

・【交換表示】が出ている

・ランプが点灯しない

【交換】

・自分でランプを交換

交換用ランプ

10,000円〜50,000円
※エプソン純正を利用した場合

LED・レーザーランプ

・点灯しない

・チカチカ点滅する

・明るさが半減した

【修理】

・保証期間内である

・利用頻度が低い場合

基本料金:4,180円

技術料金:11,000円

部品代 :実費

※参考エプソンEH-LS500Wの場合

【買い替え】

・20,000時間以上、

または5年〜8年使用している場合は寿命

買い替え費用

水銀ランプの【交換表示】が出ている場合は、速やかに交換します。

LEDランプやレーザーランプは交換ができないため、不具合があった時はメーカー修理となります。

費用も高くなる可能性があるので、保証期間内であったり使用頻度が低い場合は修理を、プロジェクターの寿命に近い場合は買い替えを選択するとよいでしょう。

買い替えをする際は、「買取り」をしてもらうことで、お得に買い替えができます。

この記事を読んで、参考にしていただけましたら幸いです。

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