「天井埋め込みエアコンって、入れ替えることができるのかな」
「埋め込み型のエアコンを新しくしたいけど、そもそもどこで買えるんだろう」
省エネや冷暖房の効率を考え、天井埋め込み型のエアコンを新しくしたいとお考えですね。
天井埋め込み型のエアコンは、一般的な家電量販店では販売も取り付け工事も行っていません。
天井埋め込み型エアコンの取り付けを行うことのできる特定の業者が、販売と設置を同時に行っているのです。
そのため、一般的な壁掛けエアコンのように広告やカタログから好きな機種を選ぶのではなく、最初に業者を選ぶことが重要となります。
そこで、この記事では天井埋め込み型のエアコンの買い替えにあたって、流れや注意するべき点のほか、買い替えをせずに使い続けた場合のデメリットや壁掛けエアコンへの買い替えの可能性など、天井埋め込み型のエアコンの買い替えをお考えのあなたが気になることについて、まとめて解説していきます。
本記事でわかること
●天井埋め込み型のエアコンの買い替えの流れがわかる
● 天井埋め込み型のエアコンの買い替えにおける注意点がわかる
●天井埋め込み型のエアコンを買い替えをしないとどうなるのかがわかる
●壁掛けエアコンに変えるとどうなるのかがわかる
この記事を読むことで、天井埋め込み型のエアコンの買い替えに関して気になることがすべてわかり、失敗のない買い替えをすることができます。
目次
1.天井埋め込みエアコンの買い替えの流れ
冒頭でも述べましたが、天井埋め込み型のエアコンは、家電量販店では販売も取り付け工事も行っていません。
天井埋め込み型エアコンの取り付けを行うことのできる業者が、販売も同時に行っています。
そのため、天井埋め込み型エアコンの買い替えの流れは、以下のような順番になります。
STEP1:業者を選ぶ
STEP2:機種を選ぶ
STEP3:工事する
それぞれの段階で具体的にどのようなことをするのか、内容を見ていきましょう。
1-1.業者を選ぶ
まずは天井埋込み型のエアコンに対応している業者を探し、選定をしましょう。
業者を探すには、以下の方法があります。
- 既存の天井埋め込み型エアコンのメーカー特約店から探す
- ハウジングメーカーから紹介を受ける
- インターネットで検索して探す
おすすめは、既存の天井埋め込み型エアコンのメーカー特約店を探す方法です。
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
1-1-1.天井埋め込み型エアコンの業者を探す:既存エアコンのメーカー特約店
現在使用しているエアコンに書かれているメーカーに正規登録されている、天井埋め込みエアコンの設置ができる特約店を探す方法です。
天井埋め込みエアコンの主要メーカーの正規登録特約店は、それぞれ以下のサイトで探すことができます。
メーカー |
特約店を探すことのできるサイト |
ダイキン |
|
三菱電機 |
|
パナソニック |
|
日立 |
天井埋め込みエアコンの交換・設置をメーカー特約店で行うことは、以下のメリットがあります。
■メリット
- メーカー登録の正規業者に任せられる
- エアコンの互換性が高く工事がスムーズ
- 設置後のメンテナンスも任せられる
メーカーに正規業者として登録されている業者を紹介してもらうため、安心して工事を任せることができます。またそのメーカーの機種を選べば、割引価格を提示してもらえることも多いでしょう。
また、同じメーカーの天井埋め込みエアコンを選ぶことになるため、互換性が高く、既存の配管をそのまま使えるなど工事の手間が少なく済みます。
工事の手間が少なく済むということは、工事にかかる費用や期間が少なく抑えられるという利点があるのです。
天井埋め込みエアコンの買い替えにおいて、自宅に人を上げることからも、何より安心で確実な方法と言えます。
1-1-2.天井埋め込み型エアコンの業者を探す:ハウジングメーカーからの紹介
家を建てた際のハウジングメーカーに相談し、天井埋め込みエアコンの設置ができる業者を紹介してもらう方法です。
■メリット
- 空間の意匠性を損なわない
- 好きなメーカーの機種を選ぶことができる
- 設置後のメンテナンスも任せられる
家をデザインした際の最初の意匠性を損なうことのない、最適な天井埋め込みエアコンを選ぶことができます。
また、メーカーを特定されることなく、気に入った機能や性能で天井埋め込みエアコンを選ぶことができるため、より自分のイメージや使い勝手に合った機種を選ぶことができます。
さらに、業者によっては割引率の大きな機種を持っていたりする場合もあるため、工事費と合わせて総額が抑えられる場合もあります。
万が一工事後に何かトラブルが発生したとしても、ハウジングメーカーと設置業者の双方で問題を把握してくれる可能性が高いため、早期の解決を期待することができます。
1-1-3.天井埋め込み型エアコンの業者を探す:インターネットで検索する
自分の住んでいる地域で天井埋め込みエアコンの設置ができる業者をインターネットで検索して探します。
■メリット
・総額を安く抑えられる
業者によって、割引率の大きな機種を持っていたりする場合もあるため、全体の工事費と合わせて総額が抑えられる場合もあります。
また、複数の業者に見積もりを出してもらうことで、より安上がりな業者を選ぶこともできます。
ただし、以下の不安要素があることを念頭に置いておいてください。
- 比較検討の労力がかかる
- 天井埋め込みエアコンの設置ができる業者数が限られているため、自分の居住地域で見つからない場合もある
- 工事品質の保証がない
万が一工事後に何かトラブルがあった場合に、インターネットで探した業者では保証してもらえないケースもあることを十分に覚えておいてください。
1-2.機種を選ぶ
天井埋め込みエアコンの業者を決めたら、機種を選びます。
機種を選ぶ際に、機能や性能の以前に外せない基準が以下の3点あります。
- 風の吹き出し口数(一方向、二方向)
- マルチエアコンの対応(2台限定のパックマルチ、1~6台程度まで自在に組めるタイプ)
- メーカー(ダイキン、三菱電機、パナソニック、日立)
それぞれ詳しく内容を見ていきましょう。
1-2-1.天井埋め込みエアコンの機種選び:吹き出し口数
吹き出し口の数は、現在使用しているエアコンと同じ吹き出し口数のものを選びます。
吹き出し口数には一方向タイプと二方向タイプがあり、それぞれ以下のように向き・不向きがあります。
現状の吹き出し口数で問題がなければ、この点は変えずに新しいエアコンに買い替えを行います。
1-2-2.天井埋め込みエアコンの機種選び:マルチエアコンの対応状況
天井埋め込みエアコンを買い換える際は室内機と室外機のセットでの交換が前提になるため、以前にマルチエアコンに設定している場合はまず変更機種が対応しているかどうか確認しましょう。
マルチエアコンとは、1台の室外機で複数の室内機に接続できるものです。1台の室外機で最大6台まで室内機を運転させることが可能で、 2台だけに接続のできるものを特にパックマルチと呼びます。
天井埋め込みエアコンを使用している場合、マルチエアコンでほかのエアコンと同じ室外機を使用していることがよくあります。
天井埋め込みエアコンの買い替えにおいては、マルチエアコンで繋がれているすべての室内機と室外機を一度に入れ替えるのが原則になるため、例えば「室外機はそのままで、室内機だけを入れかえる」といったことはできません。
つまり、同じ室外機を使用しているすべての室内機を買い替える必要が出てくるため、マルチエアコンの接続方法によっては、想定よりも多くのエアコンを買い替えることになります。
どの室内機とどの室外機が繋がっているかは、家を建てた当初の図面などを確認することで分かりますが、業者に実地調査で確認してもらうことも可能です。
1-2-3.天井埋め込みエアコンの機種選び:メーカー
天井埋め込みエアコンのメーカーは、主に以下の4社です。
- ダイキン
- 三菱電機
- パナソニック
- 日立
それぞれのメーカーごとの、天井埋め込みエアコンの特徴を押さえておきましょう。
メーカー |
特徴 |
ダイキン |
換気しながら除加湿・冷暖ができる業界唯一のシリーズがある。 細かいニーズに応えた多機能なモデルが特徴。省エネ基準達成率も他のメーカーより高い。 |
三菱電機 |
グッドデザイン賞を受賞したスタイリッシュな見た目に加え、外せるボディなどメンテナンスのしやすさが特徴。 6畳程度の部屋にも対応した小能力タイプなど、ラインナップの広さも魅力。 |
パナソニック |
10年交換不要の除菌・脱臭フィルターや内部クリーン機能など、清潔さにこだわったモデルが特徴。 シンプルなラインナップで、選定がしやすい。 |
日立 |
全モデルに除菌・防カビ効果のあるチタン熱交換器を採用。手間なく清潔さを保てるのが特徴。 シンプルなラウンドフォルムのパネルは、空調機の存在感を感じさせないデザイン。 |
工事の互換性を最優先で考えれば、同じメーカーのものへの買い替えがおすすめですが、機能や性能にこだわりたい方は、買い替えを機会に別メーカーのものに買い換えても良いでしょう。
1-3.工事する
天井に埋め込みエアコンの工事では、マルチエアコンの配管のつなぎ替えができるかどうかが重要です。
1-2-2.天井埋め込みエアコンの機種選び:マルチエアコンの対応状況の項でもお伝えしましたが、天井埋め込みエアコンに多いマルチエアコンを採用している場合、既存の室外機を共有しているすべての室内機をまとめて買い替える必要があるからです。
使用頻度の低い部屋のエアコンまで一緒に買い替えをしなければいけないとなると、想定よりも高額な出費になるでしょう。
不要な出費を避けるため、工事の前に必ず業者に確認して欲しいのが、マルチエアコンの配管のつなぎ替えによって、室内機の買い替え点数を減らすことができるかどうかという点。
マルチエアコンで繋がっている室内機と室外機の配管をつなぎ替えることができれば、使用頻度の高いエアコンに絞って買い替えを行うことができます。
余分な工事を発生させずにコストダウンが図れるため、必ず見積もりの段階で業者に実地調査を依頼し、確認しておきましょう。
2.天井埋め込みエアコンを買い替える際の業者の選び方
天井埋め込み型のエアコンを買い換える際の業者の選び方のポイントは、以下の4点です。
- 既存の天井埋め込み型エアコンのメーカー特約店から探す
- ハウジングメーカーから紹介を受ける
- インターネットで検索して探す
- 配管のつなぎ替えの可能性を提案しない業者は避ける
業者の違いについては1-1.業者を探すの項でご紹介したとおりですが、特に留意したいのが「配管のつなぎ替えの可能性を提案しない業者は避ける」という点です
これまでにも何度もお伝えしましたが、天井埋め込みエアコンに多いマルチエアコンを採用している場合、同じ室外機を共有しているすべての室内機をまとめて買い替える必要があります。
しかし、マルチエアコンの配管のつなぎ替えができる状態であれば、すべてのエアコンを買い替える必要はないのです。
実際に配管のつなぎ替えが可能かどうかの判断は、業者による実地調査をしてみないと分からないものですが、最初から配管のつなぎ替えの可能性を考慮せずに、同じ室外機を共有しているすべての室内機の買い替えだけを勧めてくる業者もいます。
特に、安価で設置工事を受けている業者の中には、室内機の売上で安価な工事費をカバーしようとする業者もいるため、配管のつなぎ替えについての実地調査すらしてくれない場合があります。
天井埋め込みエアコンの買い替え業者を選ぶ際には、必ず事前に配管のつなぎ替えの可能性について確認するようにしてください。
3.機種の選び方
天井埋め込みエアコンの適正な設置をしてくれる業者を選んだら、実際に取り付ける機種を選びます。
1-2.機種を選ぶの項でもお伝えしたように、事前に以下の点を整理して希望をまとめておくと良いでしょう。
- 風の吹き出し口数(一方向、二方向)
- マルチエアコンの対応(2台限定のパックマルチ、1~6台程度まで自在に組めるタイプ)
- メーカー(ダイキン、三菱電機、パナソニック、日立)
基本的に、工事を行う業者が扱っている機種から選ぶことになりますが、1-2-3.天井埋め込みエアコンの機種選び:メーカーでご紹介した4社(ダイキン、三菱電機、パナソニック、日立)の天井埋め込みエアコンであれば、どこのものでも扱っているのが一般的です。
同じメーカーの機種を選べば互換性が高いために工事がスムーズに進みますが、もし機能や性能にこだわりがあるのであれば、別メーカーのものも含めて業者のおすすめを聞いてみるのも良いでしょう。
また、インターネットで検索すると、業者によっては7割以上の大幅な割引のできる機種を持っていることもあります。
マルチエアコンの配管のつなぎ替えが特に必要ないという場合は、インターネットで検索した業者に任せることにより、出費を大きく抑えることができるかもしれません。
4.工事の際の業者にチェックしたいポイント
実地調査を経て見積もりを出してもらい、担当者の対応などに問題がなければ、いよいよ天井埋め込みエアコンの交換設置作業に入ります。
専門的な工事になるため、基本的には業者に任せることになりますが、以下の点については工事の前後でチェックしておきましょう。
- 天井穴のサイズ
- 断熱材
- 隙間の有無
それぞれ順に、どのようなものか、チェックすべきポイントを見ていきましょう。
4-1.チェックポイント①:天井穴のサイズ
メーカーの異なる天井埋め込みエアコンを交換設置する場合、エアコンそのもののサイズが変わってしまう場合があります。
その際に、天井に空いている穴を大きくする必要があるのかどうか、またエアコンのサイズが小さくなる場合には、どのように天井穴の処理をするのかを確認しておきます。
天井穴が大きくなれば、それだけ家の強度にも関わりますし、エアコンのサイズが小さくなった場合に穴をそのままにしておくと、カビが生えやすくなることがあるからです。
機種選びの際に方法について確認し、工事の段階では実際にどのような処理をしているのかを見ておきたいところです。
4-2.チェックポイント②:断熱材
天井埋め込みエアコンの設置には、天井に開けた穴の中で結露やカビが生えるのを防ぐため、エアコン周囲の壁に断熱材を貼ります。
工事の前に、どのような断熱材を使うのかを確認し、工事の際には、きちんと断熱材の張り替えが行われているかを見ておきましょう。
素人目に見ても雑だなと感じる場合は、その場で伝えて疑問を解消しておくことをおすすめします。
4-3.チェックポイント③:隙間の有無
工事終了時に、天井とパネルの間にわずかでも隙間があると、意匠性を損ねるだけでなく、強度の点においても心配が残ります。
実績のある業者であれば、わずかな隙間でも見過ごさずにきちんと設置してくれるものなので、もしも隙間があることを発見した場合は、その場で伝えて修正をしてもらいます。
5.天井埋め込みエアコンをそのまま使い続けることは可能?
専門的な工事が必要になったり、マルチエアコンでつながっている別のエアコンの買い替えの必要があったりと、天井埋め込みエアコンの買い替えというと、少しハードルが高く感じるものです。
買い替えをせず、そのまま使い続けたい気持ちになるかもしれません。
しかし結論から言うと、天井埋め込みエアコンの買い替えをするなら、早い方が良いでしょう。
一般的に、天井埋め込みエアコンの寿命は13年と言われています。
実際にはその期間を超えても稼働はしますし、13年を超えたところで突然動かなくなるわけではありません。
しかし、エアコンの稼働にかかる光熱費を考えると、実は買い替えた方がはるかに効率が良くなるのです。
参考までに、14畳向けエアコンの過去と現在の消費電力の比較を見てみましょう。
年式 |
年間消費電力 |
年間電気代 |
1991年 |
3,394kWh |
91,638円 |
2011年 |
1,252kWh |
33,804円 |
2021年 |
1,066kWh |
28,782円 |
参考:一般社団法人日本冷凍空調工業会「10年前のエアコンとの消費電力の比較」、ダイキン「消費電力量のトレンド」
エアコンの空調効率や性能・機能は、10年で飛躍的に進歩します。
設定温度を控えた使用でも、体感温度や湿度が大幅に変わるため、ランニングコストの大幅な削減も実現できるのです。
特に、天井埋め込みエアコンは10年20年以上前のものを使用し続けているケースが多いこともあり、買い替えによる光熱費の節約が大きく期待できるものです。
天井埋め込みエアコンの買い替えについて、漠然とでも必要性を感じ始めているのであれば、買い替えを早く行うほど、その効果を実感できるでしょう。
6.壁掛けエアコンにシフトする選択肢もある
天井埋め込みエアコンの交換設置にかかる費用を考えると、壁掛けタイプのエアコンに買い替える方が安上がりと言えます。
もしも天井埋め込みエアコンから壁掛けエアコンに替えた場合、どのような違いがあるものなのか、初期費用だけでなくランニングコスト、デザインといった外観の面からも、比較検討してみましょう。
天井埋め込みエアコン |
壁掛けエアコン |
|
インテリア性 |
高い |
低い |
本体価格(18畳) |
17万円〜 |
9万円〜 |
工事費用 |
14万円〜 |
1万円〜 |
光熱費 |
安い |
高い |
メンテナンス費 |
18,000円〜 |
8,000円〜1万円程度 |
それぞれ順に、詳しく説明していきましょう。
6-1.インテリア性
天井埋め込みエアコンから壁掛けエアコンに替える場合、多くのケースでは天井のパネルはそのままに、壁にエアコンがさらに追加される形になります。
なぜなら、天井埋め込みエアコンを撤去し、エアコンがあった部分の天井を修復するにはリフォーム代が別途発生してしまうからです。
エアコンの買い替え目的が支出の軽減である場合には、天井埋め込みエアコン本体もそのままパネル内に残したまま、使わないで過ごすことになります。
天井埋め込みエアコンのすっきりとしたデザインは、部屋をより広く見せてくれたり、特別な空間演出をしてくれます。
家を建てる際に、おそらくはかなりこだわった部分になるのでしょうが、壁掛けエアコンに買い替えることで、インテリア性がかなり落ちてしまうことは否めません。
6-2.本体価格
18畳のリビングでの使用を前提とした場合、天井埋め込みエアコンの本体価格はおよそ17万円から、一方の壁掛けエアコンの本体価格は9万円程度から探すことができます。
壁掛けエアコンの方が出回っている数が多く、家電量販店などでも扱っているため、ポイントを使用するなどして、店頭表示よりも手頃な価格で購入することができます。
6-3.工事費用
エアコン設置の工事にかかる費用は、天井埋め込みエアコンで14万円ほど、壁掛けエアコンで1万円ほどになります。
壁掛けエアコンは設置工事のできる業者も多く、家電量販店などでも格安で取り付けまでを行ってくれます。
ただし、天井埋め込みエアコンをやめて壁掛けエアコンにする場合は、以下の工事が発生してきます。
- 壁に新たな配管用の穴を開ける
- エアコン専用のコンセントを取り付ける
- 室外機の設置場所を新たに設ける
壁の材質が特殊なものである場合は、さらに工事のための追加費用がかかってくるため、事前に確認をしておかないと、天井埋め込みエアコンの工事費用よりも高くなってしまう場合もあります。
6-4.光熱費
一般的に、天井埋め込みエアコンの方が壁掛けエアコンよりもパワーが大きいため、使い方にもよりますが光熱費は安く収まる傾向があります。
とはいえ、現在使用している天井埋め込みエアコンが10年以上前のモデルのものであれば、壁掛けエアコンに買い換えても、光熱費は安くなるかもしれません。
天井埋め込みエアコンにしても壁掛けエアコンにしても、10年以上前のものを使い続けるよりは、新しいエアコンに買い替えをした方が、大幅な技術進歩によって光熱費は安く抑えられます。
6-5.メンテナンス費
エアコンのクリーニングを業者に頼んだ場合のメンテナンス費は、天井埋め込みエアコンで一台あたり18,000円から、壁掛けエアコンで8,000円〜1万円ほどになります。
壁掛けエアコンよりもさらに高い所に設置されていることから、作業には手間がかかり、対応している業者も少ないことが、クリーニング料金が高くなりがちな理由です。
また、マルチエアコンで複数の室内機とつながっている室外機も、負担が大きい分洗浄をする場合には壁掛けエアコンの室外機洗浄よりも若干高くなります。
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まとめ
今回は、天井埋め込みエアコンの買い替えについて、流れや注意するべき点などを説明してきました。
天井埋め込みエアコンは、壁掛けエアコンと異なり、以下の流れで行うことになります。
天井埋め込みエアコンの業者は、以下の方法で探します。
天井埋め込みエアコンの業者の探し方 |
||
方法 |
メリット |
デメリット |
既存の天井埋め込み型エアコンのメーカー特約店 |
|
メーカーが変えられない |
ハウジングメーカーからの紹介 |
|
時間がかかる |
インターネットで検索して探す |
総額を安く抑えられる |
|
また、天井埋め込みエアコンの機種選びの前に、確認しておくべきことは以下の通りです。
天井埋め込みエアコンの買い替え機種選びの前に確認しておくべきこと
●風の吹き出し口数(一方向、二方向)
●マルチエアコンの対応(2台限定のパックマルチ、1~6台程度まで自在に組めるタイプ)
●メーカー(ダイキン、三菱電機、パナソニック、日立)
さらに、工事業者を選ぶにあたって、特に注意するべき点は以下の通りです。
天井埋め込みエアコンの買い替え業者で注意すべきこと |
配管のつなぎ替えの可能性を提案しない業者は避ける |
実際の工事の前後では、以下の点を業者に確認してください。
天井埋め込みエアコンの買い替え工事の前後で確認すべきこと
●天井穴のサイズ
●断熱材
●隙間の有無
14畳向けエアコンの年間消費電力の過去比較は、以下の通りです。
年式 |
年間消費電力 |
年間電気代 |
1991年 |
3,394kWh |
91,638円 |
2011年 |
1,252kWh |
33,804円 |
2021年 |
1,066kWh |
28,782円 |
また、壁掛けエアコンへの買い替えという手段をお考えの方は、以下を参考になさってください。
天井埋め込みエアコン |
壁掛けエアコン |
|
インテリア性 |
高い |
低い |
本体価格(18畳) |
17万円〜 |
9万円〜 |
工事費用 |
14万円〜 |
1万円〜 |
光熱費 |
安い |
高い |
メンテナンス費 |
18,000円〜 |
8,000円〜1万円程度 |
この記事によって、あなたが後悔のない天井埋め込みエアコンの買い替えを無事に行えますように。
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