「パソコンで文字が打てなくなってしまった…」
「何度キーボードを触っても文字が打ち込まれない…」
とお悩みではありませんか。
パソコンで文字が打てなくなった場合キーボードの種類やOSによって対処法が異なるため、ご自身のキーボードとOSに合わせて対処法を選んで試してみることをおすすめします。
▼パソコンで文字が打てない場合の対処法
パソコンで文字が打てなくなってしまった場合、症状によってはパソコンが寿命を迎えている可能性もあり、買い替えが必要になることがあります。
寿命を迎えているパソコンは修理してもほかの箇所に新たな不具合が発生する可能性が高いため、買い替えをしてしまったほうがスムーズに使えるようになります。
そこでこの記事では、パソコンで文字が打てない場合の対処法だけでなくどういう場合にパソコンの買い換えをしたほうがいいのかについて解説していきます。
この記事を読むことで、パソコンの文字が打てない場合の対処法がわかるだけでなく買い替えをするべきかどうか判断できるようになります。
パソコンで文字が打てない場合の対処法
パソコンで文字が打てなくなってしまった際、その対処法は以下によって変わります。
- キーボードの種類(有線キーボード・ワイヤレスキーボード・ノートパソコン内蔵キーボード)
- OSの種類(Windows・Mac)
まずはキーボード別の対処法を試し、それでも文字が打てない場合にはOS別の対処法を試してみると良いでしょう。
有線キーボードで文字が打てない場合の対処法
まずは「有線キーボードで文字が打てない場合の対処法」です。
キーボードを抜き差しする
1つめは「キーボードを抜き差しする」方法です。
キーボードとパソコンとの接触状態が悪い可能性があります。
パソコンと接続されているように見えても、奥まで差し込まれていないことがあるのです。
一度、キーボードのケーブルを引き抜き、再度パソコンに差し込み、その後パソコンを再起動しましょう。
もし接触状態が悪いことが原因で文字が打てなくなっていた場合は、この方法で解決します。
差し込んでいるUSBのポートを変更する
2つめは「差し込んでいるUSBポートを変更する」という方法です。
USBポートの不具合でキーボードを認識しなくなっている可能性があるため、パソコン側にUSBポートが複数ある場合は別のポートに有線キーボードのケーブルを差し込んでみましょう。
USBポートが原因の場合、正常に機能しているほかのUSBポートにつなげることで、正常に文字が打てるようになります。
無線キーボードで文字が打てない場合の対処法
次に、無線キーボードで文字が打てない場合の対処法をご紹介します。
電池を交換する、もしくは充電する
1つめは「電池を交換する、もしくは充電する」という方法です。
無線キーボードは電池、もしくは充電で動作しているため、電池や充電が切れそうになると、キーボードで文字が打てなくなることがあります。
無線キーボードには、電池の残量を示してくれるランプが付いている場合もあるので、残量を確認してみましょう。
電池残量が少なくなっていれば、ランプが点滅したり、赤くなったりして知らせてくれます。
この方法で文字が打てるようになった場合は、電池切れが原因です。
【レシーバー付キーボードの場合】レシーバーを抜き差しする
2つめは「キーボードのレシーバーを抜き差しする」という方法です。
無線キーボードには、キーボードの動作情報を受け取るためにパソコンのUSBポートにレシーバーが取り付けられているものがあります(Bluetoothキーボードをのぞく)。
レシーバーはキーボードの動作情報を受け取るための受信機で、パソコンにレシーバーがしっかり差し込まれていない場合、キーボードで文字を打ち込んでも文字が打ち込めなくなる可能性があります。
一度レシーバーを取り外してから、再度差し込みを行いましょう。
この方法で解決する場合は、キーボードのレシーバーの接触が原因であったといえます。
【Bluetoothキーボードの場合】Bluetooth機能がオンになっていることを確認する
3つめは「Bluetooth機能がオンになっていることを確認する」です。
パソコンでは、Bluetooth機能のオン・オフを切り替えられるようになっています。
Bluetooth機能がパソコン側でオフになっている場合は、パソコンとペアリングできていない状態であるため文字は打ち込めません。
パソコンの機種によっては、キーボード周辺に「Bluetoothのオン/オフを切り替えるボタン」が搭載されているものもあります。
パソコンの設定画面でBlutooth機能をオンにしておきましょう。
【Bluetoothキーボードの場合】接続先のデバイスを確認する
4つめは「接続先のデバイスを確認する」という方法です。
多くのBluetoothキーボードは、電源を入れると、最後にペアリングした端末(パソコン・タブレット・スマホ)に自動で接続されるようになっています。
そのため、複数の接続先でキーボードを使っている場合、電源を入れ直した際に別の端末にペアリングしてしまっている可能性があります。
キーボードをペアリングさせていたほかの端末でBluetooth機能をオフにした状態で、キーボードの電源を入れ直してみましょう。
また、1つの接続先しか記憶ができないBluetoothキーボードの場合は、再度ペアリング設定をする必要があります。
【Bluetoothキーボードの場合】キーボード自体の電源がオフになっていないか確認する
5つめは「キーボード自体の電源がオフになっていないか確認する」です。
Bluetoothキーボードでは、キーボード自体の電源スイッチがなにかの拍子にオフになり、それに気づかず使用すると、「キーボードで文字が打てない」状態になるケースがあります。
そもそもBluetoothキーボードの電源がオフになっていないか確認をしましょう。
ノートパソコンのキーボードで文字が打てない場合の対処法
次に「ノートパソコンのキーボードで文字が打てない場合の対処法」を解説します。
放電作業を行う
1つめは「放電作業を行う」という方法です。
ノートパソコンは帯電により起動しなくなるなどのトラブルが発生し、キーボードが反応しなくなるという症状が現れることがあるのです。
そこで、放電作業を行うことで改善する可能性があります。
放電方法は以下の方法にしたがって行いましょう。
- ノートパソコンの電源を切る
- 電源コードをコンセントから抜く
- ノートパソコンのバッテリーを外す
- バッテリーを外した状態で3分間放置する
- バッテリーと電源コードを再度取り付けて、電源をつける
再起動する
2つめは「再起動する」という方法です。
ノートパソコンのキーボードは一度再起動をして、処理を初期化することで、改善される場合があります。
再起動を行い、改めて正常に文字が打ち込めるかどうか、確認してみましょう。
【有線・無線・ノートパソコン共通】文字が打てない場合の対処法
次に有線・無線・ノートパソコン共通の、文字が打てない場合の対処法をご紹介します。
ホコリを除去する
1つめは「ホコリを除去する」という方法です。
ホコリやゴミがキーボードのキーの間にたまっている場合、ホコリがたまっているキーが反応しなくなる場合があります。
こうした場合には、エアダスターをキーボードに吹きかけることで、ホコリを取り除くことができます。
キーボードをきれいにすることで、文字が打ち込めるようになった場合は、ホコリが原因です。
入力方式を切り替える
2つめは「入力方式を替える」という方法です。
「Num Lock」というキーがオフになっている場合、テンキーで数字が打ち込めなくなることがあります。
まずは「Num Lock」キーを押し、テンキーの入力ができるようになるか確認しましょう。
WindowsOSのパソコンで文字が打てない場合の対処法
次に、WindowsOSのパソコンで文字が打てない場合の対処法をご紹介します。
ドライバーを最新にする
1つめは「ドライバーを最新にする」という方法です。
キーボードのドライバーに問題が発生している場合、文字を打ち込むと意図しない文字が入力されてしまう現象が発生することがあります。
そうしたドライバーの問題は、最新バージョンに更新することで解決できる場合があります。
以下の方法にしたがって、ドライバーを更新しましょう。
- 使用中のアプリケーションをすべて終了する
- 「スタート」ボタンを右クリックし、メニューの一覧から「デバイスマネージャー」を選択
- 「キーボード」を選択する
- 配下のデバイスを選択して、右クリックをし、メニューから「ドライバーの更新」もしくは「ドライバーソフトウェアの更新」を選択する
- ドライバー更新後、キーボードの入力が可能か確認してください
フィルターキー機能の設定を変更する
2つめは「フィルターキー機能の設定を変更する」という方法です。
Windowsにはフィルターキー機能というものがあり、誤って連続してキーを打ち込んでも反応しないようにするためのものです。
フィルター機能がオンになっていると「キーボードを押しても反応しない」、「キーを長押しすると、やっと1文字だけ入力される」などが発生するため、文字が打ち込めない可能性があります。
そのため、Windowsの「設定」の「キーボード」に表示されている「早いキーボード操作または繰り返しキーボード操作を無視して、キーボードの入力の感覚を変更する」がオンになっているか確認しましょう。
オンになっている場合は、文字を打ち込んでもキー入力がされないため、オフにしましょう。
Bluetoothアダプターの電源オプションを確認する
3つめは「Bluetoothアダプターの電源オプションを確認する」という方法です。
WIndowsの「Bluetoothの電源オプション」で、節電の設定が有効になっている場合、キーボードが反応しなくなることがあるのです。
Bluetoothの電源オプションを確認し、節電の設定を無効にしてみましょう。
- 「スタート」を右クリックして「デバイスマネージャー」をクリック
- デバイスマネージャーが起動したら「Bluetooth」の項目をクリックしてツリーを開く
- 「Bluetoothワイヤレスアダプター」を右クリックして「プロパティ」を選択
- 「電源の管理」タブをクリック
- 「電源の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする」のチェックを外す
- 「OK」をクリックし、再起動をする
上記の方法を試し、キーボードで文字が打ち込めるようになっている確認しましょう。
Windows Updateを実行する
4つめは「Windows Updateを実行する」という方法です。
Windows Updateを実行し、最新のシステムにすることで、文字が打ち込めない問題が解決することがあります。
以下の方法にしたがって、アップデートを実行しましょう。
- Windowsキーを押す
- 「設定」を選択し、「更新とセキュリティ」をクリック
- 「Windows Update」を選択
- 更新プログラムにチェックし、Windows Updateを実行する
マウスキー機能の設定を変更する
5つめは「マウスキー機能の設定を変更する」という方法です。
マウスキー機能とは、マウスに代わって、キーボードのテンキーを使用してマウスポインターを動かせる機能です。
マウスキー機能がオンになっていると、キーボードが反応しなくなるケースがあるため、設定を変更してみましょう。
マウスキー機能の設定変更方法は以下のとおりです。
- Windowsキーを押す
- 「設定」を選択し、「簡単操作」をクリック
- マウスを選択
- 「マウスをキーパッドで操作する」がオンの場合は、オフにする
MacOSのパソコンで文字が打てない場合の対処法
次に、MacOSのパソコンで文字が打てない場合の対処法をご紹介します。
【Macbookの場合】バッテリーの充電をする
1つめは「バッテリーの充電をする」という方法です。
Macbookでは、バッテリー容量が0%に近くなると、キーボードが反応しなくなり、文字が打てなくなることがあります。
そのため、まずはMacbookを充電します。
そして、キーボードで通常通り文字が打てるようになったかどうか、充電後に確認してみましょう。
スローキーがオンになっていないか確認する
2つめは「スローキーがオンになっていないか確認する」という方法です。
スローキーがオンになっている場合は、キーを通常よりも長く押し続けないと打ち込めない設定になってしまいます。
以下の方法でスローキーがオンになっていないか確認し、オンになっている場合はオフにしましょう。
- Appleメニューから「システム環境設定」を開く
- アクセシビリティをクリックする
- ハードウェアをクリックする
- スローキーがオンになっていないか確認する
マウスキーがオンになっていないか確認する
3つめは「マウスキーがオンになっていないか確認する」という方法です。
マウスキーとは、Windowsと同様、マウスの操作をキーボード代わりに使えるようになる機能のことです。
マウスキーがオンになってしまっている場合、キーボードで文字を打ち込もうとしても打てないため、設定の解除が必要になります。
以下の方法で解除が可能なため、マウスキーがオンになっていないか確認しましょう。
- Appleメニューから「システム環境設定」を開く
- アクセシビリティをクリックする
- ポインタコントロールをクリックする
- 代替コントロール方法をクリック
パソコンで文字が打てない場合の原因
パソコンで文字が打てない場合の対処法をご紹介しましたが、そもそもどのようなことが原因となって、文字が打てなくなってしまうのでしょうか。
ここではパソコンで文字が打てない場合の原因を解説していきます。
有線キーボードのケーブルの接続不良
1つめは「有線キーボードのケーブルの接続不良」です。
しっかり有線キーボードのケーブルをパソコンのUSBポートに差し込めていなかったり、何かの拍子にケーブルの接続がゆるくなってしまったりして接続不良が起こった結果、パソコンで文字が打ち込めなくなってしまうことがあるのです。
接続不良による解決方法は「キーボードを抜き差しする」で解説しています。
無線キーボードのレシーバーの差し込み不足
2つめは「無線キーボードのレシーバーの差し込み不足」です。
無線キーボードには、キーボードの動作情報を受け取るレシーバーがあります。
レシーバーはパソコンのUSBポートに差し込みますが、ポートへの差し込みがうまくいっておらず、接触不良を起こしている場合は、文字が打てなくなることがあります。
レシーバーの差し込み不足による解決方法は「差し込んでいるUSBのポートを変更する」で解説しています。
USBポートの不具合
3つめは「USBポートの不具合」です。
パソコン側のUSBポートが、経年劣化などによって、サビや汚れが発生していると、USBポートに有線キーボードのケーブルや、無線キーボードのレシーバーを差し込んでも認識されません。
その結果、文字が打ち込めなくなってしまうのです。
USBポートに不具合が発生した場合の対処法は「差し込んでいるUSBのポートを変更する」で解説しています。
無線キーボードの電池・充電不足
4つめは「無線キーボードの電池・充電不足」です。
無線キーボードの電池不足が発生すると、当然、キーボード入力ができなくなります。
無線キーボードで文字が打てなくなった場合は、まず電池や充電不足を疑って対処しましょう。
Bluetoothのペアリングができていない
5つめは「Bluetoothの無線キーボードの場合、ペアリングができていない」ことです。
パソコン側でBluetooth機能がオンになっていなかったり、Bluetoothキーボードのペアリング先がパソコンになっていなかったりすると、パソコンとキーボードがペリングされていない状態となり、文字入力ができません。
Bluetoothのペアリングができていない場合の対処法は「【Bluetoothキーボードの場合】Bluetooth機能がオンになっていることを確認する」「【Bluetoothキーボードの場合】接続先のデバイスを確認する」で解説しています。
パソコン内部に帯電している
6つめは「パソコン内部に帯電している」ことです。
パソコンは以下のような状態になると帯電しやすくなり、キーボードが認識されなくなることがあります。その結果、文字が打てなくなってしまうのです。
- パソコン内部にホコリや汚れがたまる
- パソコンの長時間使用により、CPU、メモリ、マザーボード、ハードディスクなど内部のパーツに高い負荷がかかる
- 電源を切った後に、電源ケーブルにつないだままにする
帯電を放電するための方法は「放電作業を行う」で解説しています。
汚れやゴミ、ホコリがキーボードにたまっている
7つめは「汚れやゴミ、ホコリがキーボードにたまっている」です。
汚れやゴミ、ホコリがキーボードにたまっていると、キーボードのキーが反応しなくなり、文字が打てなくなってしまいます。
ゴミやホコリがたまった際の対処法は「ホコリを除去する」で解説しています。
入力方式が変わってしまっている
8つめは「入力方式が変わってしまっている」ということです。
「Num Lock」を押してしまっている場合、テンキーで数字が打ち込めなくなってしまいます。
入力方式が替わってしまっている場合の対処法は「入力方式を切り替える」で解説しています。
ドライバーに不具合がある
9つめは「ドライバーに不具合がある」ことです。
ドライバーはパソコンでキーボードをなどの周辺機器を使用できるようにするソフトウェアですが、そのドライバーに不具合があると、キーボードにも影響が出て、文字が打てなくなるといったことが発生します。
ドライバーに不具合がある場合の対処法は「ドライバーを最新にする」で解説しています。
パソコン側の設定に問題がある
10個めは「パソコン側の設定に問題がある」という点です。
内部のシステムが最新ではなかったり、マウスキー機能の設定によってキーボードで文字が打ち込めなくなっていたり、スローキーがオンになっていたり、パソコン側の設定によって、キーボードで文字を打ち込んでも認識されなくなってしまうことがあるのです。
パソコン側の設定に問題がある場合の対処法は以下で紹介しています。
アプリやソフトに問題がある
11個めは「アプリやソフトに問題がある」ことです。
特定のアプリやソフトを使用しているときのみ文字が打ち込めなくなる場合は、そのアプリやソフトが原因で文字が打てなくなっている可能性が高いと言えるでしょう。
アプリやソフトを一度アンインストールし、再度インストールし直して、文字が打てるようになるかどうか確認しましょう。
キーボードの故障
12個めは「キーボードの故障」です。
ここまでご紹介した対処法を実行しても、文字が打てるようにならない場合は、キーボードが故障しているために入力ができなくなっている可能性があります。
そうした場合には、キーボードの買い替えを検討しましょう。
こんな症状だったら買い替えをすべき
パソコンに文字が打ち込めなくなってしまった際、以下の症状が併発している場合は、パソコンが寿命を迎えている可能性があります。
そうした場合には、修理に出すよりも買い替えがおすすめです。
なぜなら、寿命を迎えているパソコンは修理に出しても新たに別の箇所に不具合が起こってしまう可能性があり、スムーズにパソコンを使うことができないためです。
以下の症状を参考にして、買い替えをするべきか判断しましょう。
それでは、それぞれの症状についてくわしく見ていきます。
頻繁にフリーズする
1つめの症状は「頻繁にフリーズする」です。
頻繁にフリーズを起こす原因によっては、パソコンが寿命を迎えている可能性があります。
フリーズする原因は主に以下の4つです。
- パソコン本体の熱暴走
- パソコンのメモリ不足
- アプリケーションの不具合
- パソコン内のハードディスクの故障
このうち、「ハードディスクの故障」が発生すると、パソコンの寿命といえます。
ハードディスクはパソコンでの作業データを書き込む場所であるため、故障してしまうとパソコン自体も使えなくなってしまうのです。
そうした場合は、「ハードディスク交換の修理に出すか」「買い替えるか」といった選択が必要になります。
頻繁にフリーズする原因をつきとめて、寿命かどうかを判断するようにすることをおすすめします。
以下、フリーズの原因をつきとめるための「見分け方」を参考にして、寿命かどうかを判断しましょう。
◆パソコン本体の熱暴走
パソコン内部のファンで冷却できないほどに本体が高温になると、熱暴走が発生し、パソコンがフリーズします。
「直射日光が当たる場所に置いている」「ファンの排気口を塞ぐような場所に置いている」「パソコン内部がほこりで汚れている」といった状況で熱暴走が起きやすい傾向にあります。
パソコン使用を一旦止めたり、通気口のホコリを掃除したりすることで、対処が可能であるため、寿命である可能性は低いでしょう。
【見分け方】
パソコン本体を手でさわり、通常時よりも異常に熱く感じる場合は熱暴走を起こして、フリーズした可能性があります。
◆パソコンのメモリ不足
プログラムを処理するためのメモリ容量が不足すると、処理に時間がかかり、フリーズが発生します。
実行中のプログラムやアプリケーションを終了したりメモリを増設したりすることで対処が可能であるため、パソコンの寿命ではありません。
【見分け方】
画面に「コンピューターのメモリが不足しています」というメッセージが表示される、もしくは環境設定からメモリ容量を確認することで、メモリ不足に陥ってフリーズしたかどうかがわかります。
◆アプリケーションの不具合
使用しているアプリケーションに不具合が発生すると、フリーズすることがあります。
アプリケーションが原因でフリーズした場合は、パソコン本体の寿命とは関係ありません。アプリケーションをアンインストールし、再インストールすることで解消できます。
【見分け方】
特定のアプリケーションを起動したときのみ、フリーズが頻発するのであれば、アプリケーションの不具合によるフリーズであると判断できます。
◆パソコン内のハードディスクの故障・経年劣化
パソコン内のハードディスクは、長く使っているとパーツの劣化で正常な動作ができなくなり、急なフリーズが発生するようになります。
先述の通り、ご自身で今すぐにできる対処法はなく、ハードディスクの交換、もしくは買い替えが必要となるため、寿命を迎えているといえます。
【見分け方】
ハードディスクから「キーン」「ガタガタ」などの音がする場合はハードディスクの経年劣化や寿命が疑われます。
突然電源が落ちる
2つめは「高負荷な作業を行っていないのに、突然電源が落ちる」です。
パソコン内部のCPUが故障し、勝手に熱を持って暴走している可能性があります。
本来、CPUに高負荷がかかる動画編集などの作業を行うことでCPUの温度が高くなり、安全装置によって自動で電源が落とされる仕組みになっています。
こうした場合は、CPUが故障しているのではなく、熱暴走しないための仕組みが作動しているだけであるため、それほど心配する必要はありません。
それに対して、CPUにとって高負荷な作業を行っていないのにもかかわらず突然電源が落ちてしまう場合は注意が必要です。
CPUが本来の動作をしておらず勝手に熱暴走し安全装置が作動して、電源が切れてしまっている可能性があります。
つまり、CPUが寿命を迎えているといえます。
ハードディスクから異音がする
3つめは「ハードディスクから異音がする」です。
ハードディスクから異音がする場合、経年劣化の可能性があります。
ハードディスクには以下の画像の、レコードの針のような部分が「磁気ヘッド」と呼ばれており、プラッタ(円盤のような形をした記録面)に読み書きを行います。
通常時、プラッタと磁気ヘッドの間には常に隙間があり接触することはありません。
しかし、経年劣化が原因となり、以下のような事が起こると異音が出るようになってしまいます。
- プラッタがスムーズに回転しない
- 磁気ヘッドがデータを読み取れなくなる
- 磁気ヘッドとプラッタが接触をする
「キーン」「ガタガタ」といった異音がハードディスクから聞こえる場合は、ハードディスクの経年劣化の可能性が高いといえます。
これ以上ハードディスクを動かしつづけると内部に保存しているデータを復旧させるのが困難になってしまうため、何度も再起動を行ったりするのはやめておきましょう。
パソコン内部のハードディスクから異音がする場合は、寿命を迎えていると判断できます。
焦げ臭いにおいがする
4つめは「焦げ臭いにおいがする」です。
この場合、パソコンの土台となる「マザーボード」の部品が焼け焦げたり破裂したりするなどの異常が発生しているため、寿命を迎えている可能性が高いです。
マザーボードは各部品に電源を供給したり部品同士の情報の伝達を手助けし、各部品を管理する重要な役割を担っている部品です。
パソコンから焦げ臭いにおいがした場合には、パソコンの寿命といえるでしょう。
まとめ
この記事では、パソコンで文字が打てない場合の対処法やその原因、買い替えをするべき症状などをご紹介しました。
ここで改めてこの記事の内容をおさらいしましょう。
◆パソコンで文字が打てない場合の対処法
◆パソコンで文字が打てない場合の原因
- 有線キーボードのケーブルの接続不良
- 無線キーボードのレシーバーの差し込み不足
- USBポートの不具合
- 無線キーボードの電池・充電不足
- Bluetoothのペアリングができていない
- パソコン内部に帯電している
- 汚れやゴミ、ホコリがキーボードにたまっている
- 入力方式が変わってしまっている
- ドライバーに不具合がある
- パソコン側の設定に問題がある
- アプリやソフトに問題がある
- キーボードの故障
◆こんな症状だったら買い替えをすべき
- 頻繁にフリーズする
- 突然電源が落ちる
- ハードディスクから異音がする
- 焦げ臭いにおいがする
本記事が参考になれば幸いです。
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