「ワイヤレスイヤホンにはどんな種類があるんだろう?」
「使いやすいワイヤレスイヤホンってどんなのかな?」
はじめてワイヤレスイヤホンを購入する人は、その種類の多さに悩んでしまうようです。
価格も1,500円〜100,000円とピンキリ。機能面も複雑で自分にあったものがわかりにくいですよね。
今回は、ワイヤレスイヤホンの種類や選び方、そしてスマホなどのデバイスとの接続方法をまとめました。
はじめてのワイヤレスイヤホンを選ぶポイントを紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ワイヤレスイヤホンの種類
ワイヤレスイヤホンには、従来の耳に押し込むインイヤータイプ、耳にかけるタイプなどその形状、機能性、使用目的に応じてさまざまな種類があります。
それぞれの特性を理解することで、自分に最適な製品選びが可能です。
今回は、代表的な4つのタイプを紹介します。
左右独立型ワイヤレスイヤホン
左右独立型ワイヤレスイヤホンは左右のイヤホンがそれぞれ独立しているタイプで、片耳だけでも使用できます。
ワイヤレスイヤホンは、有線のイヤホンに比べると音が途切れたりノイズが混じったりすることも多いようです。
メリットはケーブルがないので絡まらず、引っかかる心配がないため自由に動けることです。
料理や掃除などの家事のときに使っても邪魔にならず快適に作業できるでしょう。また、電車やバスなどの移動中や街歩きなど外出中でも荷物にならず便利です。
逆に、ケーブルがないため紛失しやすいことやバッテリーの充電が必要なことはデメリットとなります。
左右一体型ワイヤレスイヤホン
左右一体型ワイヤレスイヤホンは、左右のイヤホンをコードでつないだタイプです。
首にかけて持ち運べるため、イヤホンを片方だけ紛失する心配がありません。
比較的リーズナブルなモデルも多く、初心者におすすめです。
左右一体型ワイヤレスイヤホンには、デメリットもあります。
- コードが絡まる
- コードが邪魔になる場合がある
カバンに入れて持ち歩く際には、コードが絡まらないよう気をつける必要があります。
左右一体型ワイヤレスイヤホンは、物をなくしがちな人や価格を抑えたい人におすすめのイヤホンです。
片耳型ワイヤレスイヤホン
片耳型ワイヤレスイヤホンは、片方の耳に装着するタイプのワイヤレスイヤホンです。
通話中や音楽を聞いているときに片耳は自由に使えるため、運転中や歩きながらでも使用しやすいでしょう。
周囲の人と会話しながら使用できることがメリットとなるでしょう。
また、コードがないのでカバンの中で絡まることもありません。
しかし、片耳型ワイヤレスイヤホンは片方からのみからのモノラル再生となるため、音質はあまりよくありません。
ハンズフリーで電話をするために使われることが多いようです。
骨伝導イヤホン
骨伝導イヤホンは、耳の中にイヤホンを入れずに骨を伝って音を伝えるイヤホンです。
ネックバンド型・完全ワイヤレス型・有線の3種類があり、耳を塞がないので周囲の音を聞きながら音楽を楽しめます。
耳への負担も軽く、長時間使用しても耳が痛くなりません。
水にぬれても問題ないため、水泳やランニングなどの水辺でのアクティビティにも使用できるのはうれしいポイントです。
骨伝導イヤホンは音質面で期待できないといわれていましたが、近年では従来のイヤホンと遜色ない音質で音楽を楽しめるようになりました。
骨伝導イヤホンは以下の人におすすめです。
- 耳を塞がずに音楽を楽しみたい人
- スポーツやアウトドアで使用するイヤホンを探している人
- ながら作業をしたい人
ワイヤレスイヤホンの選び方
ワイヤレスイヤホンの相場は1,500〜100,000円とピンキリです。
一見すると似たような製品も、以下のような特性や機能を理解し選ぶことで満足度は大きく変わるでしょう。
- 音質
- 対応プロファイル
- 機能
- 充電能力
それぞれ詳しく紹介します。
音質で選ぶ
ワイヤレスイヤホンの音質は、「コーデック」という音声圧縮方式の種類によって異なります。
基本的なものは以下の3つ。
- SBC:対応必須の基本コーデック
- aptX:高音質なコーデック
- AAC:高音質なコーデック
SBCはどのスマホにも対応し、aptXはアンドロイド、AACはiPhoneに対応しています。
より高音質にこだわりたい人には「aptX Adaptive」や「LDAC」といったコーデックもおすすめです。
また、ワイヤレスイヤホンのコーデックは、デバイス側と一致した商品を選びましょう。デバイス側が対応していない場合、高音質なコーデックを選んでもまったく生かされません。最近ではコーデックの違いであまり差を感じられないといった声もあります。家電量販店で実際に視聴してみて、心地よいと感じるワイヤレスイヤホンを選ぶのがもっともよい方法です。
普段よく聞く曲を持参して聞き比べてみてもよいでしょう。
対応プロファイルで選ぶ
スペック表にある対応プロファイルとは、Bluetoothのどんな用途に対応しているかを示すものです。
主な対応プロファイルには以下のものがあります。
- A2DP:ステレオ音声データのストリーミング
- AVRCP:リモコン操作
- HFPまたはHSP:電話などでの音声通話
このようなモデルであれば、リモコン付きで音楽再生と通話可能なマイク付きイヤホンということになります。
機能で選ぶ
ワイヤレスイヤホンには、さまざまな便利機能が搭載されています。
汎用性の高い代表的な機能を紹介します。
防水・防じん
防水・防じん機能を持つワイヤレスイヤホンは水や汗からデバイスを守ってくれるでしょう。
防水・防じん性能は「IPコード」という等級で表示されます。
たとえば「IP68」の場合、「6」は防じん性能を「8」は防水性能を示します。数字が大きければ大きいほど高性能です。「IPX4」のように性能が備わっていない場合はその部分が「X」と表記されます。
防水・防じん機能がついているワイヤレスイヤホンは、外出先やスポーツなどで重宝する機能です。
ノイズキャンセリング
「ノイズキャンセリング機能」は、マイクで取り込んだ周囲の音に逆位相の音を発生させ聞こえる騒音を少なくする機能です。
電車や飛行機などの騒音が多い場所で、音楽に集中できたり静かに集中したいときの耳栓の代わりになったりします。
また、逆にイヤホンをつけたまま周囲の音をワンタッチで取り込める「外音取り込み機能」を搭載しているモデルもあります。
マルチペアリング
マルチペアリング機能は、複数のデバイスと同時に接続できる機能です。
マルチペアリング機能があれば、一つのワイヤレスイヤホンでスマホやPC、タブレットなどと同時に接続し音楽の再生や通話を切り替えて楽しめます。
たとえば、以下のような使用方法が便利です。
【パソコンとスマホ】
パソコンでの音楽再生やビデオ通話、スマートフォンでの通話やアラームと切り替えて利用する
【ビジネス用スマホとプライベート用スマホ】
両方を同時にペアリングしておき、通話や音楽の再生を切り替える
【家族でシェア】
家族のデバイスからそれぞれつないでイヤホンを利用する
ただし、マルチペアリング機能では同時に複数台の接続はできません。
マルチポイント
マルチポイント機能とは、一つのワイヤレスイヤホンを同時に複数のデバイスと接続して使用できる機能です。
たとえば、スマホとパソコンを同時に接続し音楽の再生や通話を簡単に切り替えられます。この機能は、ビジネスとプライベートを同時に管理したい場合や、複数のデバイスを使い分ける場合などに便利です。
充電能力で選ぶ
スペック表の音楽再生時間や通話時間は、一回のフル充電でどれほどの時間使用できるかを示します。
長時間の使用を想定する場合は、とくに重視すべきポイントです。
イヤホン本体だけでなく、充電ケースのバッテリー容量も重要です。充電ケースの充電能力が高ければ、外出先でもイヤホンを充電できるため長く使用できます。
ワイヤレスイヤホンの接続方法
Bluetooth機能のあるデバイスとワイヤレスイヤホンをペアリングする3ステップを紹介します。
- 1.再生デバイスの電源を入れBluetoothをオンにする
- 2.ワイヤレスイヤホンの電源を入れペアリングする
- 3.再生デバイスでワイヤレスイヤホンを認証する
詳しく見ていきましょう。
1.再生デバイスの電源を入れBluetoothをオンにする
スマホ、パソコンなど再生デバイスの電源を入れ、Bluetooth機能をオンにします。
途中で充電が切れてしまわないようバッテリーは十分に充電しておきましょう。
2.ワイヤレスイヤホンの電源を入れペアリングする
ワイヤレスイヤホンの電源を入れ、ペアリングモードをオンにします。
ペアリングモードにする方法は製品によってさまざまなので、付属の説明書で確認しましょう。電源ボタンや再生ボタンを長押しするケースが多いようです。
電波に干渉する機器や電波を反射する障害物があると接続されません。
つながらない場合は、周りに他にBluetoothを利用した機器がないか、金属やコンクリートなど電波を反射する障害物がないか確認しましょう。
3.再生デバイスでワイヤレスイヤホンを認証する
ワイヤレスイヤホンの名前が再生デバイスに表示されたらタップして認証しましょう。
製品によってはPINコードやパスワードが必要になることもあります。
再生デバイスのOSが古いと認識されないこともあるようです。その場合は、対応可能なデバイスに買い換えるなどの対応が必要です。
まとめ
今回は、ワイヤレスイヤホンの種類や選び方、そしてスマホなどのデバイスとの接続方法を紹介しました。
ワイヤレスイヤホンの選び方のポイントは以下のとおりです。
- 実際に音を聞いてみる
- 音楽再生か通話かなど使用用途を決めておく
- 使用時に必要な機能を検討しておく
- 使用時間をカバーする充電能力のものを選ぶ
ワイヤレスイヤホンはその性能や機能の違いにより価格が幅広いため、自分に必要な製品を見極めることが大切です。