「冷蔵庫に入れていた飲み物がまったく冷えてなかった」
「お肉がすべて常温に戻っていて、腐ってしまった」など、冷蔵庫は生活を支える家電なので、ちゃんと冷えないと困ってしまいますよね。
まず結論からお伝えすると、冷蔵庫は原因にあわせた対処法を試すことで、元通りに動いてくれることが多い家電です。
本記事では、それぞれ冷えない原因にあわせた対処法を紹介していますので、ぜひ順番に試してみてください。
ただし、冷蔵庫が故障している場合は自力で修理することは難しいです。「すべての対処法を試してもダメだった」「修理費用はいくらかかるのか」など…
これらの疑問も解決できるように、本記事では下記の2項目について解説します。
- 冷蔵庫が冷えない原因とは?対処法もあわせて紹介
- 冷蔵庫が冷えなくなった場合の対応。修理ではなく買い替えがお得?
冷蔵庫は1日でも早く使えるようにならないと、生活に支障が出てしまう家電です。
まずは、それぞれの原因に合う対処法を試してみて、今抱えている問題を解決するようにしましょう。
冷蔵庫が冷えない原因とは?対処法もあわせて紹介
それでは、まずは冷蔵庫が冷えない原因と対処法について解説していきます。
原因と対処法はセットで紹介しているので、対処法を1つずつ試し、冷蔵庫が冷えない原因を解決してみてください。
1.冷蔵庫のコンセントが抜けている
1つめは、冷蔵庫のコンセントが抜けていることです。
一見すると、自分ではしないミスに見えるのですが…。お子さんがいる家庭などに多いミスになります。
たとえば、お子さんが使っているおもちゃが冷蔵庫の下に入ってしまった場合、ズラして取ってあげますよね。
その際に冷蔵庫のコンセントが抜けてしまう、もしくは抜けかけてしまい、冷蔵庫の電源が知らない間に切れていたケースはよくあります。
すぐに確認できると思うので、一度確認してみましょう。
【対処法】
2.食品の詰めすぎなどで冷気が循環していない
2つめは、食品の詰め過ぎなどで冷気が循環していないことです。
冷蔵庫は、冷蔵庫の中にある「送風口」と呼ばれる場所から、冷気を送ることで全体を冷やしています。
つまり冷気の通り道を確保しないと、全体が冷えない仕組みになっているので、食品を詰め込みすぎることで冷えなくなってしまうのですよね。
心当たりがあれば、古くなった食材を処分するなどをして、冷蔵庫の中にゆとりを持たせるようにしてみてください。
【対処法】
- 古くなった食品などを処分する
- 送風口付近にある食品の場所を変える
- 冷蔵庫の中は、7〜8割におさえる
3.温度設定が「弱」になっている
3つめは、温度設定が「弱」になっていることです。
基本的に冷蔵庫は「弱」「中」「強」の3種類の温度設定を行えるようになっています。
室内で使っている場合には「弱」でも問題ないことが多いのですが…
屋外で使っている、もしくは暑くなりやすい場所に冷蔵庫がある場合は、外気の影響を受けるため「弱」の設定では十分に冷えない可能性があります。
電気代の問題もあるとは思いますが、一度「中」か「強」に設定してみて、様子を見るようにしましょう。
「置く場所や温度設定も変えていないのに、弱では冷えなくなってきた」という場合は、経年劣化による故障(寿命)の可能性があります。
その場合は修理か買い替えになるので、本記事で後述している「冷蔵庫が冷えなくなった場合の対応。修理ではなく買い替えがお得?」の項目を参考にしてみてください。
【対処法】
- 温度設定が「弱」になっている場合は、「中」か「強」にする
- 冷蔵庫が暑い場所にある場合は、涼しい場所に変える
- 「強」でもまったく冷えないようであれば、修理か買い替えを検討する
4.放熱スペースを確保していない
4つめは、放熱スペースを確保していないことです。
冷蔵庫の側面は、基本的に熱くなっていることはご存じでしょうか?
これは「気化熱」と呼ばれる仕組みで、エアコンと構造的には似ています。
エアコンで冷たい空気を室内に送り込むと、室外機からは熱い空気が外に放出されていきますよね。
難しい説明は省略しますが、この時に「気化熱」の働きで内部を冷やすことで、奪った熱が放出され、室内に涼しい空気を送れるという仕組みになっています。
冷蔵庫もこの仕組みが使われているため、側面から熱を放出することで、内部を冷やしているというわけです。
そのため、側面の放熱スペースが確保されていないと、うまく「気化熱」が働かなくなってしまうため、冷蔵庫が冷えない原因の1つにつながります。
カベにぴったりとつけて設置している人は、カベと側面の間を2〜10cmほど空けてみると、冷えない原因が解消することがあります。
【対処法】
- 冷蔵庫の側面を、カベから2〜10cmほど空ける
- 上部からも放熱しているため、物が乗っている場合は片付けてスペースを確保する
5.庫内の温度を上げてしまっている
5つめは、庫内の温度を上げてしまっていることです。
温度を上げてしまう主な原因としては、「冷蔵庫を長い時間開けている」「熱々の料理をそのまま入れている」の2つになります。
冷蔵庫を常温から冷やすには4〜10時間が必要になると言われています。
すぐに冷えるイメージがあるかもしれませんが、庫内の温度が上がってしまった場合は、それなりの時間がかかるのですよね。
温度が上がっている状況が続けば、もちろん冷えない原因にもつながりますので、こちらも意識してみてください。
【対処法】
- 冷蔵庫は頻繁に開けない
- 料理はあら熱を取ってから入れる
6.どこか故障している、もしくは寿命をむかえている
6つめは、どこか故障している、もしくは寿命をむかえていることです。
ここまでに紹介した対処法をすべて試しても、改善しない場合は故障を疑いましょう。
冷蔵庫の寿命は8〜12年と言われているので、購入日から計算してみて、年数に当てはまるようであれば買い換えるタイミングになります。
故障している場合の対応については、これから詳しく解説していきますので、あわせてご覧ください。
【対処法】
- まずは、故障の症状を把握する
- 次に、故障状態や購入年数を考慮して、「修理・買い替え」のどちらかを検討する
冷蔵庫が冷えなくなった場合の対応。修理ではなく買い替えがお得?
どの対処法を試しても、冷蔵庫がまったく冷えなくなった場合は自力で直すことは難しいため、基本的に「修理」か「買い替え」のどちらかを選ぶことになります。
どちらを選ぶべきかについて、状況別にまとめてみました。詳しい説明の前に、まずは以下をご覧ください。
【修理を選ぶべき人】
- メーカー保証期間内(購入から1〜5年以内)に該当しており、無料で修理できる
- 高価な冷蔵庫を使っており、スペックも満足して使えている
- 修理費用が、買い替え費用を大きく下回る場合
【買い替えを選ぶべき人】
- メーカー保証期間外(購入から5年以上)に該当しており、有料の修理になる
- 冷蔵庫のスペックに満足しておらず、以前から買い替えを検討していた
- 修理費用が、買い替え費用とあまり変わらない場合
つまり、優先順位としては、保証期間内で無料修理できるのであれば「修理」を選ぶ。
保証期間外で有料の修理になる場合は、修理か買い替えの費用を比較して、どちらかお得な方を選びましょうという内容です。
それでは次に、自分のご家庭に合う対応を選んでもらうために、それぞれの料金について比較していきます。
冷蔵庫の修理料金はいくら?
SHARPの修理費用を参考にしたところ、冷蔵庫が冷えなくなった場合の修理費用は12,000〜60,000円になるようでした。
症状 | 容量 | 付記 | 出張修理料金の目安 |
冷蔵室・冷凍室とも冷えない/冷えが弱い ・冷凍庫の食品が溶ける ・電源が入らない |
401L以上 | 電気回路部品、基板などの交換 | 31,000円~12,000円(税込) |
200~400L | 24,000円~12,000円(税込) | ||
199L未満 | 21,000円~12,000円(税込) | ||
401L以上 | 冷媒回路部品(圧縮機、密閉機械部品など)の交換 (ご購入後5年以上) |
60,000円~55,000円(税込) | |
200~400L | 53,000円~43,000円(税込) | ||
199L未満 | 43,000円~30,000円(税込) |
出典:冷蔵庫、冷凍庫・冷凍ストッカー 出張修理概算料金|SHARP
冷蔵庫の保証期間は、基本的には1年以内。冷蔵庫内を冷やすための部品の場合は、保証期間を5年に設定しているのが一般的です。
そのため、保証期間の条件に合っているのであれば、まずは保証を使っての無料修理を検討するのがいいでしょう。
保証期間外の場合は、上記の表に記載されている修理費用がかかります。
あくまで目安になるので、より修理料金について詳しく知りたい場合は「冷蔵庫の故障状況」と「型番」をメモして、メーカーや販売店に問い合わせてみてください。
冷蔵庫の買い替え費用はいくら?
次に、冷蔵庫の買い替え費用について解説します。
冷蔵庫はサイズによって費用が変わるので、現在の世帯人数を参考に、買い替え費用を検討してみてください。
冷蔵庫の世帯人数別の相場は、以下になります。
- 1〜2人暮らし:2〜4万円
- 2〜3人暮らし:3〜10万円
- 4〜8人暮らし:10〜30万円
上記の費用と修理費用を照らし合わせて、買い替えよりも修理の方がお得な場合は修理を選ぶ。
反対に、修理と買い替え費用があまり変わらない場合は、買い替えを選ぶといいでしょう。
ただ、筆者としては、買い替えよりも修理の方がやや高くなってしまう場合でも、買い替えをおすすめしています。
なぜなら、買い替えの場合は「下取り」などを使えるため、実質1〜5万円引きで購入できるケースがあるからですね。
完全に壊れている冷蔵庫は下取りには出せませんが…
修理して使えるレベルであれば、これから紹介する「下取りチェッカー」を使って、買い替えにかかる費用を調べてみてください。
下取りチェッカーで下取り金額を確認してみよう
冷蔵庫の買い替えをしたいと思ったら、まずは「下取りチェッカー」を利用して下取り価格を確認してみてください。
下取りチェッカーは、誰でも簡単に家電の下取り価格を調べられるサービスです。LINEまたはWEBを利用して型式や状態を入力すれば、すぐに下取り価格が分かります。
1.面倒な登録は不要ですぐチェックできる
下取りチェッカーを利用するのに面倒な登録はいりません。LINEまたはWEBで型式や状態を送るだけでササっと下取り価格をチェックできます。
また下取りチェッカーはデジタル家電専門店ノジマと業務提携を行っているため、新しい冷蔵庫をノジマで選んでいただければ、納品時に本体価格から差し引いて下取りを行えます。(ノジマの全店舗に対応しています!)
手軽かつお得に冷蔵庫を買い替えることができるため、おすすめです。
2.下取り価格がしっかりしている
下取りチェッカーの特徴として、「下取り価格がしっかりしている」という点が挙げられます。
下取りチェッカーの下取り価格は、中古相場のデータをもとに算出されているため、相場に基づいた信頼性の価格が付きます。ぜひ、安心してご利用ください。
下取り価格に疑問があったら、ぜひお近くのリサイクルショップの査定価格と比較してみましょう。
3.フリマアプリよりも簡単!
冷蔵庫を処分する場合にフリマアプリを利用する方も多いかと思いますが、下取りチェッカーはフリマアプリよりも簡単に処分が可能です。
フリマアプリで冷蔵庫を売却するのには手間もかかりますし不安もありますよね。出品しても必ず売却されるとは限りません。
下取りチェッカーならササっと買取価格をチェックでき、価格を見て処分するかどうか決められるため手軽で安心です。
まずは下取りチェッカーで自分の冷蔵庫の価格をチェックしてみてください。
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まとめ
今回は冷蔵庫の冷えない原因や対処法、故障したときの対応について紹介させていただきました。
最後にもう一度、本記事の内容をまとめておきます。
- 冷蔵庫が冷えない原因は、正しい対処法を行うことで解決しやすい
- 対処法は、コンセントの確認や食品を詰めすぎないなど、簡単なものが多い
- 普段から放熱スペースの確保、庫内の温度を上げないことを意識する
- 故障した場合は、「修理」か「買い替え」のどちらかを検討する
- 修理を選ぶべき人は、「メーカーの保証期間内」「今のスペックに満足している」「修理費用が安く済む場合」
- 買い替えを選ぶべき人は、「メーカーの保証期間外」「スペックに満足していなかった」「修理と買い替え費用がに差がない場合」
- 買い替えるなら、「下取りチェッカー」を使っての下取りがおすすめ
冷蔵庫は使っていない人はいないと言えるほど、今の人の暮らしには不可欠な家電です。
ただし、冷蔵庫は高価な製品が多く、気軽に買い替えられるものではありません。冷蔵庫が冷えなくなってしまった場合などには、今の自分に合っている方法を見極めて、冷えない原因を解決してみてください。